宇宙からいかにヒトは生まれたか: 偶然と必然の138億年史 (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社
4.09
  • (13)
  • (14)
  • (5)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 190
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106037818

作品紹介・あらすじ

いつか人類が滅んだとしても、地球の上では、生命の進化は続いていくのだ。私たちはなぜここにいるのだろうか? 宇宙は人類のために誕生したのではなく、たまたま地球がヒトの生存に適していただけなのだ。人間を中心とした地球史観を排し、宇宙創成のビッグバンから地球の誕生、そして生命が生まれ進化していく様を、生物と無生物の両方の歴史を織り交ぜながらコンパクトに描いた初めての試み。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いろいろ知らないことがあった。

  • ☆最初の光合成は酸素を出さなかった。ラン藻による酸素放出の結果、生物の大量死が発生した。

  • 人間って何シリーズ。地球科学の博士号を持っている生物学者の本。宇宙や生命がどのように誕生(あるいは絶滅)し、進化・退化し、現在に至っているのかということがとてもわかりやすく、短くまとまっている。生命科学版サピエンス全史といったところ。考えてみれば、宇宙や地球・そして生命のことなんて、地球科学メイン、物理学メイン、生物学メインだけでは描けないはずで、その意味でこの本は複合的・横断的に学ぶことができる良書。

  • 2018/11/18 詳細は、こちらをご覧ください。
    『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → https://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-922.html

    著者の こちらの本を読んだら面白かったので、次は本書を読みます。
    化石の分子生物学――生命進化の謎を解く (講談社現代新書)
    更科 功
    講談社 ( 2012-07-18 )
    ISBN: 9784062881661

    2018/9/26 借りて読み始める。 読み終わる。
     

  • 真実をありのまま見ることは時に残酷だ。

    ロマン・ロランの
    「世界に真の勇気はただ1つしかない。世界をあるがままに見ることである。そしてそれを愛することである」
    とあるが、

    地球は奇跡の星でも、
    母なる大地でもなく、
    永遠に続くものでもなく、
    40億年の地球の生物の歴史において、人類で200万年以上に渡って存続した種はいない。

    人類が消滅しても生物は存在し、太陽系が消滅しても、宇宙は存在し、宇宙が消滅しても、別の宇宙は存在し、この果てしない物語は続く。

    そうした世界をありのままに見つめ、愛すること。
    それは勇気だなと感じさせる著書。

  • たまたま地球環境がヒトの生存に適していただけだ

  • 約270ページで、宇宙の誕生からヒト(ホモ・サピエンス)がこの地上に存在するまでの歴史を語ってくれている。コンパクトだけど、濃密であり、かつ“特異な視点”での語りもあり大変面白かった。
    (「地球史学」という過ぎ去ったことだけど、人類がその叡智を使って少しづつ解明していくという分野はロマンを感じる。そこには研究者の解釈の幅が効かせられる範囲があるから)

    では面白かった点をもう少し具体的に語ろう。
    ひとつは①科学者のものの見方が、われわれ一般人とは違うところを感じながら読めたこと、
    その代表的なところは、世の中にある現象を「徹底した分類」によって整理して、理論立てていこうとする姿勢。 世の中のことの中にはまだ確証が持てないことが埋もれていてる。それを補いながらもその先のこと、その上のレイヤーの創造をしようと考えると、自らが納得し、人にそれを伝えないとならない。そのために、徹底して現象を分類し、整理し、それを理論で補う訓練をしてきているのが科学者の姿勢。感覚的、経験則を重視してここまで生きてきた私とは現象の眺め方が違う。
    そして「分類の根拠の追求」。これはうえにあげた理論のもとになるもので、幾多の仮説を立ち上げそれをひとつひとつ、徹底して検証していく姿勢でこちらはもの凄く地道なのを感じる。これらの、研究者や調査のことがこの本に語られているわけではないけれども、専門的なことを、短い言葉で分かりやすく説明している箇所に当たると、逆にその奥深さを感じてしまうものです。
    2つ目は②更科先生が何度か使っていた「ヒトはつい、自分の属するグループの方が優れているとら思いがちである」という一般peopleの誤った先入観を感じ取って、指し示す研究者たちの中での常識。
    あまり、研究者はこのような言葉を口に出さないように思っていた。(実際にはそう感じていたとしても)
    これは更科先生の特徴でもあるようだ。
    ③これは個人的な楽しさだったけど、「あとがき」の博士論文の審査での質疑のやりとりのシーンとその時の言葉「地球の謎を解くために、生物学でよく使う方法を使ったのです。だから私の研究は地球科学の研究です。」
    なんか、科学者という存在をいっきに身近なものにしてくれました。

  • なかなか興味深い内容だった。普段読まない分野は新鮮。

  • 原核生物と真核生物が地球に現れて,現在の人類が出てくるまでの歴史を語った壮大な物語.酸素が地球に現れて,それが地球上に留まったことで生物が生まれたと想定されるようだが,化石を詳細に調査して様々な説を作り上げるのは,膨大な知識と類まれなる想像力が不可欠だと感じた.古い説を新しい発見によって次々と修正している過程が数多く記載されており,非常に面白く読めた.p143の地質年代区分を見ると,46億年前から時代区分がなされており,何か神秘的なものを感じた.

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1961年、東京都生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業。民間企業を経て大学に戻り、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。専門は分子古生物学。2019年1月現在、東京大学総合研究博物館研究事業協力者、明治大学・立教大学兼任講師。『化石の分子生物学――生命進化の謎を解く』(講談社現代新書)で、第29回講談社科学出版賞を受賞。著書に、『宇宙からいかにヒトは生まれたか』(新潮選書)、『爆発的進化論』(新潮新書)、『絶滅の人類史――なぜ「私たち」が生き延びたのか』(NHK出版新書)など。

「2020年 『理系の文章術 今日から役立つ科学ライティング入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

更科功の作品

宇宙からいかにヒトは生まれたか: 偶然と必然の138億年史 (新潮選書)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×