- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106037818
感想・レビュー・書評
-
更科さんの本を読んだ中では3冊目。
いずれも進化に関する著作だが、今回は、138億年前の宇宙の始まりから10億年後の地球上の生命体の滅亡まで、ととりわけスケールの大きいおはなし。
カンラン岩、玄武岩、花崗岩、と地殻を構成する岩石の組成が変遷していくメカニズムとか、何も知らなかったので、面白かった。
P261 最終章 最終段落
ヒトが絶滅しても、何事もなかったように地球上では生物が進化していく。太陽系が消滅しても、何事もなかったように、宇宙は存在し続ける。そしてこの宇宙が消滅しても、何事もなかったように、他の宇宙は存在し続け、別の宇宙も生まれてくる。時間と空間を超越した、眼がくらむような果てしない物語の中で、一瞬だけ輝く生命••••••それが私たちの本当の姿なのだろう。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宇宙・地球誕生からヒトの繁栄まで一気通貫にやっている
億年単位の時間がかかったとはいえ、よくもまあただの化学物質からここまで発展したものだと感動を覚える。
負のフィードバック効果で気温が上がると二酸化炭素は減っていった
酸素は猛毒だが高いエネルギー生成には欠かせない
最終祖先ルカ
適応放散
などの話が印象に残った -
たまたま地球環境がヒトの生存に適していただけだ
-
原核生物と真核生物が地球に現れて,現在の人類が出てくるまでの歴史を語った壮大な物語.酸素が地球に現れて,それが地球上に留まったことで生物が生まれたと想定されるようだが,化石を詳細に調査して様々な説を作り上げるのは,膨大な知識と類まれなる想像力が不可欠だと感じた.古い説を新しい発見によって次々と修正している過程が数多く記載されており,非常に面白く読めた.p143の地質年代区分を見ると,46億年前から時代区分がなされており,何か神秘的なものを感じた.