【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛 (新潮選書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106037863

感想・レビュー・書評

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  • 単純に諸悪の根源とも言い切れない、地域の入れ子状の複雑さ、多様さがよく伝わってきた
    当時の中東に国家と社会を形成できる主体があったか疑わしいあたり、近代国家のあり方を中東に押し付けるのが欧州の傲慢さに感じられる
    その上セーブル自体も自立が困難なものであった
    難民の流出が、問題の解決に近づくというのは、なるほど言い得て妙だなと思う
    国の利益のために、他国の紛争を続けさせるというのも、紛争のリアルさが読み取れる

  • 1916年サイクス=ピコ協定(第一次世界大戦後、オスマン帝国の支配地域をどのように分割し統治するかの、イギリスとフランスによる取り決め)→1920年セーヴル条約(アナトリア各地で現地の勢力が進めた実効支配を、列強や周辺諸国が認め、恒久化しようとした)→1923年ローザンヌ条約(ムスタファ・ケマルらが設立したトルコのアンカラ政府が、セーヴル条約受け入れを拒否。トルコ独立戦争を戦い、フランスやソ連軍に対して有利に戦闘を進めて、個別に条約締結に持ち込んだ)

  • レビュー省略

  • 国際政治におけるトルコの重要性がよく分かる

  • サイクスピコ協定が今の中東の混乱を招いたというのが、最近富に聞こえる話だが、どうやらそれだけではないというのが本書の内容。

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