親鸞と日本主義 (新潮選書)

著者 : 中島岳志
  • 新潮社 (2017年8月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106038143

作品紹介・あらすじ

なぜ“南無阿弥陀仏”は、ファシズムと接続したのか――。大正から昭和初期にかけて起きた親鸞ブーム。その絶対他力や自然法爾の思想は、やがて“国体”を正当化する論理として、右翼や国粋主義者の拠り所となる。ある者は煩悶の末に、ある者は戦争の大義を説くために「弥陀の本願=天皇の大御心」と主張した。「親鸞思想と国体」という近代日本の盲点を衝き、信仰と愛国の危険な関係に迫る。

親鸞と日本主義 (新潮選書)の感想・レビュー・書評

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  • 日本主義を信奉した知識人、文化人の中には、深く親鸞の思想を研究したものが散見された。
    親鸞の思想がどのように日本主義に転換していくのか、いくつかの実例を挙げて検証している。

  • 親鸞の説く絶対他力の考え方が非常によく理解できたが後書きにあるように国体主義者が置き去りにした「平凡の非凡」こそがその根本にあるということを忘れずにいることが肝要なのだろうが、今の周囲を見るとき非凡であるが為に平凡を劣位に見、それを切って捨てるかのような利己的な言説が溢れている。親鸞の思想をもっと深く学んでみたい思いにさせてくれる著作でした

  • 終章が結論ということではあるが、倉田百三、吉川英治の右翼思考は知らなかった。

  • 知識が追い付かず斜め読み。
     
    あとがきに著者は真宗大谷派の教学員を務めてらっしゃるとあり、本書の内容からすると良い意味で意外なことに感じられた。

  • 大正から昭和初期にかけて、親鸞の思想が皇国主義と結びついていった。

    本書は、いかにして親鸞の思想がこれらの右翼思想に取り込まれて行ったかを当時の文献を紐解いている。各章のテーマは、歌人同人(三井甲之)、ベストセラー作家(倉田百三)、教誨師(刑務所専属の僧侶)、大衆文学(吉川英治)、浄土真宗の教義の変遷。

    親鸞の教えにある阿弥陀如来の「他力」が天皇崇拝に置き換えられるとともに国体論を補強する中心的な概念になった。そして「天皇陛下万歳」と言って死ぬ瞬間の恍惚感に究極の信仰の境地を見出す、というようなことが思想家や宗教家によって論じられた。太平洋戦争末期の特攻攻撃などに先立って、このような議論が論壇・宗教界においてなされていたことを知り、気持ち悪く思った。

    最終章は少々読みにくいが、時間をおいて再読したい。

  • 「多くの親鸞主義者たちが、阿弥陀如来の「他力」を天皇の「大御心」に読み替えることで国体論を受容して行った」(282頁)…幕末期に階層を超えるところに求心力があるところまで応用する解釈には共感できても、それが大御心であるとずいぶん具体的かつ限定的で、この先行き詰まる解釈だと思いましたが、当時はそれでも馴染んだのかなと。

  • 東2法経図・開架 188.7A/N34s//K

  • 宗教(親鸞,及び大谷派)と国体論の蜜月の仕組みが非常にわかりやすく書かれている.宗教にしても政治権力の前にはなんでも利用されるのだと思い知った.まず,神話の成り立ちを疑ってみることから始めてほしかった.

  • 親鸞思想と右翼思想が親和性があるのはわかった。特に戦時中、教学の中身を大政翼賛的に変更してしまったのもわかった。詳細は→http://takeshi3017.chu.jp/file6/naiyou23202.html

  • 借りてきました、、

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