世界史を変えた新素材 (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 268
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106038334

作品紹介・あらすじ

「材料科学」の視点で描く驚異のグローバル・ヒストリー! 金、鉄、紙、絹、陶磁器、コラーゲン、ゴム、プラスチック、アルミニウム、シリコン……「材料科学」の視点から、文明に革新を起こしてきた12の新素材の物語を描く。「鉄器時代」から「メタマテリアル時代」へと進化を遂げた人類を待ち受ける未来とは――ベストセラー『炭素文明論』に続く大興奮のポピュラー・サイエンス。

感想・レビュー・書評

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  • 文明を生み、人類を豊かにした様々な素材として、鉄やアルミなどの金属、コラーゲンやセルロース(紙)などの自然素材、陶磁器やゴムなど天然素材に人間が加工を加えたもの、そして、プラスチックやシリコーンなどの人口素材を取り上げ、その歴史や特性・用途について分かりやすく解説されている。サイエンスライターらしく話題も豊富で、読んでいて飽きないし面白い。

  • 大学院の授業(材料)の課題図書。

    材料は専門でないしあまり興味もなかったので読み始めるのに抵抗があったが、雑学的な話が多くとても読みやすかった。

  • [墨田区図書館]

    思っていたよりも、豆知識本みたいな作りで面白かった。
    同著者の「世界史を変えた薬」を読んだ後だったので、文調も分かっていただけに読み流ししやすかった。

    ・鉄→韃靼人(タタール)→たたら製鉄→タタルスタン共和国
    Painting theForcebridge

    ・ナノセルロース→セルロースファイバー

    ・真珠産地は世界に5箇所、うち2箇所は湾、マーガレットやマーガリン、匁は真珠の重さだけには今も国際標準

    ・桑原桑原、日本書紀頭部から蚕、渋沢栄一、桑畑記号の廃止、スパイダーシルク

    ・マッキントッシュ、ペニー・レイン

    ・磁石に種類?俵万智の父、強力なのはネオジム?

    ・アルミ、ホールとポール・エルー産まれと死去、発明に名前。

    ・プラスティック、ティベリウスは職人を殺した、プラスティックとは人工的な高分子、だから可溶性が低い、マイクロプラスティの話も、2018年だからか、

    ・シリコン、半導体、ドーピング、ケイ素の脳な炭素の脳を追い抜く、HPはシリコンバレー最初の会社

  • 本書は、世界に大きな変革をもたらした12の材料(金、陶磁器、コラーゲン、鉄、紙(セルロース)、炭酸カルシウム、絹(フィブロイン)、ゴム(ポリイソプレン)、磁石、アルミニウム、プラスチック、シリコン)を取り上げ、材料が生み出された経緯や歴史との関わりを解説した書。「炭素文明論」の続編。

    身の回りのありきたりな材料について、実は知らないことばかり。とても勉強になった。例えば、

    「コラーゲンは細胞と細胞の隙間を埋め、互いに貼り合わせる役割をも」ち、「神代のタンパク質のうち、三分の一はコラーゲン」であリ、「植物の生み出した最高の材料がセルロースなら、動物が作り出した最高の材料は、コラーゲン」である、

    「純粋な鉄自身は、実は銀白色の柔らかい金属」であり「地球全体でいくとその重量の約三割が鉄」、「陽子二六個、ち中性子三〇個が集まってできた鉄の原子核は、全ての原子核の中で最も安定なものの一つであり、これ以上小さくても大きくても不安定に向かう」、

    八世紀から一三世紀にかけて世界最高水準にあったイスラム圏の科学技術力がその後衰退したのは「印刷技術の導入に抵抗したため、知識の普及が阻害された」ため、

    「昭和初期には、全畑地面積の四分の一をおいて桑畑が占めていた」ほど依然は養蚕が盛んだった、

    アルミニウムは地表における存続度が第三位と豊富なのにも関わらず「金属アルミニウムの歴史はわずか二〇〇年にも満たない」のは、アルミニウムの「酸素との結びつきがあまりに強力であるため」、

    「地上を走る車両に革命をもたらした材料がゴムなら、航空機の時代を呼んだ材料はアルミニウムである」、

    等は常識として知っていないとなあ、と思った。

    そういえば、子供の頃住んでいた地域に桑畑残ってたなあ。時々、上に伸びた枝がバッサリ刈られて丸坊主になってた。あの桑の葉は何処に運ばれてたんだろうか? 桑畑でカミキリ虫を捕まえて遊んだ記憶もある。今や遠い昭和の思い出になってしまった。

  • 題名通り「素材」をテーマにした科学読み物。
    金や鉄、紙、シリコンなど12の素材を取り上げて、その素材の歴史と化学、ちょっとしたトレビアを加えたもの。
    WEB雑誌の連載をもとにしたもので、それぞれは小編程度。しかし著者の広範な知識と巧みな文章に好奇心をくすぐられ、あっという間に読み終えた。
    半導体の元となるシリコンなど、これだけでも一冊の本にして読んでみたい。

  • 世界史というより材料史で、技術の発展のみでなく、文明・文化の発展にいかに素材が寄与しているかが記されている点がよい。既存の代替に加え、思想や価値の具現化に寄与していることに納得。あと文章、エピソードなど読み物として読みやすい

  • この人とサイモンシンの本は絶対に読むくらいに好きな作者。
    今回も歴史とその社会を形作る素材の進歩をエピソードを交えて講釈してくれるのが本当に楽しい。

  • ふむ

  • 20190720読了

  • 科学者から見た世界史。
    世界史というよりも材料科学が社会に与えたインパクトといったほうがわかりやすい。
    高校生の時に読みたかった。

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著者プロフィール

千葉大学大学院社会科学研究院准教授。1976年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)

〈主要業績〉
『「平等」理念と政治――大正・昭和戦前期の税制改正と地域主義』(吉田書店、2014年)
「大正期の東北振興運動――東北振興会と『東北日本』主幹浅野源吾」(『国家学会雑誌』第118巻第3・4号、2005年)

「2019年 『公正から問う近代日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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