謎ときサリンジャー――「自殺」したのは誰なのか (新潮選書)

  • 新潮社
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本棚登録 : 274
感想 : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106038709

作品紹介・あらすじ

あの名短編のラストが実は「事件」だった? 驚天動地、圧巻の評論登場。「バナナフィッシュにうってつけの日」のラストは主人公の自殺ではなかった!? 前代未聞の問いは天才作家の作品世界全体に及び、やがては『ライ麦畑』までが……。世界最高峰のミステリ賞〈エドガー賞〉の評論・評伝部門で日本人初の最終候補となった「文学探偵」が弟子と読み解く新たなサリンジャーの世界。

感想・レビュー・書評

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  • 謎とき対談 風と共にサリンジャー | 鴻巣友季子×竹内康浩『謎ときサリンジャー 「自殺」したのは誰なのか』刊行記念対談 | 鴻巣友季子 , 竹内康浩 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社
    https://kangaeruhito.jp/interview/195084

    竹内康浩、朴舜起 『謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―』 | 新潮社
    https://www.shinchosha.co.jp/book/603870/

  • ここまで読み込んでいく姿勢がすごい。原作を読み直しながらこの本を読み返す必要がある。この本自体がミステリー。

  • 作品が発表された順番だったり、17年間の空白なども読み解きの鍵になってる。
    ドラえもんに連れられて、タイムマシンで冒険してるような気持ちになった。

  • 面白かった〜!これくらい読み込めたら、楽しいよね。言われてみれば、なるほどそうだよねそうだよね、と思うし、新たな疑問も湧いたり、確認したくなったり。
    ”読みきれない”読みの楽しさよ!

  • あの印象的な銃声も子どもの叫び声も祝福の音だった。
    過去に読んだサリンジャーは難しいけど、圧倒的に印象に残る場面がたくさんある。
    それはまさにその祝福の瞬間で、暴力的すぎる破壊の音だったから今も心に残り続けてるのかもしれない。
    松尾芭蕉のことももっと知りたくなった。

  • これは面白い。サリンジャーはわけわからんと思って訣別していたのだけれど、ナインストーリー読み返してしまったよ。で子どもの叫び声が延々と響いてしまうハメになった。

  • こんな切り口で本を読み解く。思いもかけなかった世界へと連れて行ってくれた。
    最後の拳銃の一発が禅の公案、拍手の真理へと繋がり、ビー玉遊びやビリヤードと玉の触れ合う(meet)ことへの固執に昇華する。
    奥深い世界で、面白かった。

  • 小説を読むとはこんなにもスリリングな体験だったのか!、という思いを与えてくれる驚愕の書。ただでさえ謎が多い作家、サリンジャーの傑作「バナナフィッシュにうってつけの日」を主軸に、グラス家の謎、そしてサリンジャー自体の謎に迫る文学評論。

    短編集『ナイン・ストーリーズ』の冒頭を飾る「バナナフィッシュにうってつけの日」では、グラス家の長男でシーモアが動機不明の拳銃自殺を遂げる。この長男の自殺は残る兄妹たちに大きな影を投げかけ、続く『フラニーとゾーイ』などの様々な作品を貫く1つのモチーフとなっている。

    しかし、本当にシーモアは自殺だったのか?、という問から本書は始まる。この謎を解き明かすために本書では徹底的に緻密なテキスト読解が行われていく。本書のスリリングさとは、非常に高いレベルでのテキスト読解という文学批評そのものが、1つの謎を解き明かすというエンタメ的な”謎とき”の面白さを包含している点にある。

    京大文学部の名誉教授でありアメリカ文学の巨匠、若島先生も帯で「興奮した」というコメントを寄せているが、もうその通り。スリリングすぎて頭がクラクラする驚愕の一冊。

  • ”そうなのだ”と言われたので、”そうなのか”と思ってしまいました
    何はともあれ謎解きがシンプルに楽しかった

  •  サリンジャーの小説が好きで、一通り読んでいると言う人なら絶対ハマる! 読むのが止まらずついつい夜更かししてしまう本。テキスト分析のすごさに圧倒される。
     サリンジャーは「ライ麦」が超有名だけど、残念ながらそれしか読んでないという人には何を言ってるのかわかんないかも。そのため、誰にでもおススメ!というわけにはいかないんだけど。いや、でも、超おススメ。

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著者プロフィール

北海道大学教育学部釧路校教授

「2022年 『思考と行動の中国史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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