年寄りは本気だ はみ出し日本論 (新潮選書)

  • 新潮社 (2022年7月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784106038860

作品紹介・あらすじ

「この国にはモノサシがない」――碩学のふたり、ブツクサと大放談! 「日本には人命尊重という概念がない」「有事になると希望的観測で動く」「損切りができない」……この国を動かす「空気」の正体を断じる。「SDGsはただのスローガン」「AIの予測はだいたいはずれる」「カーナビは人間の感性をダメにする」……流行りものにも物申す。84歳と75歳が、日本のほんとうの難題を語り尽くす。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

多様なテーマに対して率直な意見を交わす二人の対談が魅力の一冊で、現代日本や世界の難題を鋭く切り込んでいます。医学者と生物学者という異なる視点を持つ二人が、ウクライナ侵攻やコロナ、SDGs、環境問題など...

感想・レビュー・書評

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  • 医学者/解剖学者の養老孟司さんと生物学者の池田清彦さんの対談。虫仲間のお二人には10歳くらいの年齢差があるが仲が良く、スムーズな会話がテンポ良く進む。取り上げるのは今日の日本/世界のあらゆるトピック。ウクライナ侵攻、コロナ、SDGs、環境問題、エネルギー問題など、非常にタイムリーで盛り沢山のテーマに対する2人の見解が良く分かる。忖度なく率直に自身の考えを述べているのがとても爽快で、頷ける部分も多く、日本社会が、そして自分が、いかに狭い視野で物事を見ているのかを実感した。横並びや同一性に重きを置く日本は、このような様々な意見をもっと大事にすべきとつくづく思う。

  • すごく頭の良い2人が色々な分野の話をしているので、内容をよくよく考えて理解しながら読んでいたら長くかかってしまいました。養老先生も池田先生もとても面白い考え方をするんだなぁ…と思いました。かなり様々なことに参考になる本でした。

  • 理科系のお二人が、話される内容は興味深い!

  • 碩学の大巨匠のお二人が
    あっちやこっちへと
    放談しながら
    きちんと 的を得たところに
    着地するのは 流石です

    最後の方で
    養老さんが
    ー若い時は「自分が」というものが大きかった。でも、  年を取ってくると、だんだん「自分」が小さくなって、相対的に「周り」が大きくなってくる。
    それにこたえて、
    池田さんが
    ー「世のため、人のため」にならない年寄りが多いけどな。年を取っても、いつまでも自分、じぶんというやつが。

    と返しておられる部分がありますが
    いゃあ ほんとに おしゃる通り
    と 思うことが多いので…

    いやはや
    かなり 爽快な読後感であります

  • 年寄りは本気だ
    はみ出し日本論
    養老孟司・池田清彦

    ∞----------------------∞

    好きな御二方の共著はやっぱり面白くてためになる!

    「僕たちはもう死ぬからいいけど(笑)」とか言いながらも、今後どうすべきか、どんな未来がやってくるかを多く語らっておられます。
    どの言葉をどちらが語ってるか分からなくなるくらい、2人の意見がよく似てて、私自身は違う考えなところはもちろんあるけど、歳をとるとこういう考え方になるって言うこともあるんだろうなとも思ったりしながら読みました。

    座右の銘「人生は短い、働いている暇はない」これいいですね。
    枠からはみ出るっていうのも結構面白くていい人生だと思う。

    2023/10/22 読了(図書館)

  • 色んな話題に話が飛ぶように見えて、どの難しい話題でも一つ一つの言葉にしっかりした芯があるなぁと感じました。今までに培ってきた知識や経験、色々な人との付き合いがこのお二人を作り上げてこられたのだと。
    どんな難しい話題にもお互いについていけなくなることは全く無く、スゴい!のひと言でした。
    お二人の読書にも驚かされました。
    この本で感じたことは、
    ①自分を中心にした一方だけの意見ではいけないということ。
    ②日本人は同調しやすい国民性があるので流されてしまわないように。(鵜呑みにしない)
    ③多方向からの見方、聞く力を育てて、自分の軸を育てていくこと。(そして物事に柔軟に)
    ということです。

  •  コロナ(疫病、生物兵器?)とウクライナ戦争に共通するものは日常性の破壊。老齢になると最も根源的なのは日常性。環境問題とは日常性の維持問題。環境問題は議論するだけの問題から、日常性の問題になった。養老孟司・池田清彦対談集「年寄りは本気だ」、2022.7発行。エネルギー問題は水力も風力もバイオマスも太陽の活動に依存。食料も光合成で太陽に依存。地球の一次生産には限界がある。人間はそれを野生動物とシェアして生きていかなければならない。持続可能な一案は、日本の里山。電力より薪割り、そして、自給自足。

  • むちゃくちゃ頭が良くて、むちゃくちゃおもろいお二人の対談。
    付いていけない話題もかなりあったけれど、ぐいぐい読み進めさせられる。
    子供(未成年)の自殺について語られたくだりは胸が張り裂ける思い。承認欲求を満たしてあげること。私は子供の「見て!見て!」にいつも応えてあげられるかな…反省。
    「愚かな人には、ただ頭を下げよ」
    「どん底まで落ちたら、掘れ」
    「人生は短い、働いている暇はない」

  • 帰省先でだいたい1日で読みきってしまった。まあこの2人の話はいつもおもしろい。いろいろ読んだり、いろんな人の話を聞くからだろうが、生物のことは専門だから良いとしても、よくもまあこれだけ環境のことから経済や政治のことまでいろんな話題が出てくるものだ。とりあえずの結論は、環境問題は誰かが儲かるようになっているということ。これは変わりなしだな。落合陽一のことなんかも、否定的にいう人もいるけど、養老先生が認めているから、まあ僕も受け入れている。岸由二さんの本なんかも、養老先生が言うから読んだようなもんだし。まあとにかく、多くの書物の中からどういうものを読んで、誰の考えに耳を傾けるかは、限りある時間の中なので、よく考えないといけない。そういう意味で、まだしばらくは、僕は養老先生についていく。なまでもお会いして、サインももらったことだし。エネルギー問題については、やはり小型の水力発電あたりがいいのだろうか。いずれにせよ、経済のことも含めて小さな自治体の単位でいろいろ動く方が良さそうだなあ。あと、池田先生の意見は、まあ過激でおもしろいけれど、ちょっと眉に唾つけながら聞いておくぐらいがちょうどいいのかな。

  • 力の抜けた虫友達の2人が好きです。

  • 私は何でこの本を読もうと思ったのか?本屋で見たのかな。バカの壁でおなじみの養老先生とホンマでっかTVでおなじみの池田先生の対談の本。難しい話もあったけど、面白かった。不思議。なるほどなーと思いつつ読む。確かに私は何にも考えてないよなーと思う。日本人らしく空気に流されている。

  • まさに言いたい放題(笑)だが、互いへの尊敬をひしひしと感じる。出会えてよかった、と思えるような人に、これからどれだけ出会えるかなぁ。

  • 養老孟司氏と池田清彦氏の対談。何度も対談されている仲のようでテンポがいい。どんなテーマにも芯を感じる。
    お二人とも昆虫採集がお好きなようで、ところどころ脱線気味なのがおもしろい。

  • 戦中産まれの二人ゆえ、戦後日本の変革を語る場面も多いけど、現在と未来に対する議論も興味深い。
    子ども達の未来が明るければ良いけど。

  • 養老孟司「国家は人間の幻想なんだ。人間が頭の中で作った約束事と言ってもいい」「専門家は信用しない」「何気ない日常こそありがたいもの」「昔から日本には上層部が人命よりも自分達の責任回避を優先するところがある」「日本人は空気で動く(太平洋戦争も、東京五輪もそう)」 池田清彦「人生は短い、働いている暇はない」「とりあえず今日一日楽しいことをして、また明日楽しいことができればいい」「日本人は天災でも大事故でも起こって困った時のことは考えない」「それまでやってたことの損切りができない」

  • 虫好きなお二人による環境問題についての対談です。養老さんは戦争も体験している方。

    ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC16069048

  • 有り 一宮 304/ヨ/22 棚:10,20

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著者プロフィール

養老 孟司(ようろう・たけし):1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士(解剖学)。『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。同書は450万部を超えるベストセラー。対談、共著、講演録を含め、著書は200冊近い。近著に『養老先生、病院へ行く』『養老先生、再び病院へ行く』(中川恵一共著、エクスナレッジ)『〈自分〉を知りたい君たちへ 読書の壁』(毎日新聞出版)、『ものがわかるということ』(祥伝社)など。

「2023年 『ヒトの幸福とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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