中国語は不思議: 「近くて遠い言語」の謎を解く (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社
3.24
  • (4)
  • (3)
  • (10)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 111
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106038921

作品紹介・あらすじ

漢字、語彙、文体……こんなに似ていて、こんなに違う! 日本語と多くの共通点がありながら、発音や文法などが大きく異なる「近くて遠い」中国語。なぜアメリカは“美国”なのか? 過去形がないのに、過去をどう語る? 7ヶ国語に精通した研究者が、ふとした疑問から文化や思想までをも解き明かす。初心者から上級者まで新しい発見がある、目からウロコのおもしろ語学エッセイ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 第1章 簡体字を巡るエトセトラ/第2章 音声とピンイン表記/第3章 語彙のはなし/第4章 『三国志演義』を原文で読むには/第5章 品詞と語順のはなし/第6章 中国語の「時間」のはなし/第7章 “是”は「コレ」である/第8章 中国語の「一つの文」/第9章 「並列」することの美学

  • 中国語にまつわる裏話的な話である。正面切って中国語の仕組みを習うのではなく、筆者が興味を持ったものの周りを解説している。第一章:簡体字を巡るエトセトラ、第二章:音声とピンイン表記、第三章:語彙のはなし、第四章:「三国志演義」を原文で読むには、第五章:品詞と語順のはなし、第六章:中国語の「時間」のはなし、第七章:”是”は「コレ」である、第八章:中国語の「一つの文」、第九章:「並列」することの美学

  • 難しくてよく分からなかったし、面白くなかった…。

  •  語学エッセイとのことだが、ある程度は中国語を学んだ人向けだろう。日本語の漢字音読みと古代の中国語音。二文字語、是や了など、何となく使う言葉の文法的な解説。宮崎市定による力技の現代中国語漢文訓読は面白い。著者は、日本人にとって中国語はマスターしやすいというが、流水文のような自然さも含め「マスター」するのはとても簡単とは思えない。
     ところどころに著者自身の体験もあるが、異文化の食をあからさまにけなすのは気になった。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1982年、埼玉県生まれ。慶應義塾志木高等学校卒、慶應義塾大学大学院文学研究科中国文学専攻博士課程修了。博士(文学)。慶應義塾志木高等学校講師(国語科)等を経て、現在、お茶の水女子大学基幹研究院助教。専門は中国語を中心とした文体論、比較詩学。著書に『7力国語をモノにした人の勉強法』(祥伝社文庫)『物語における時間と話法の比較詩学』(水声社)『物語論 基礎と応用』(講談社選書メチエ)『日本語の謎を解く』(新潮選書)『ノーベル文学賞を読む』(角川選書)などがある。

「2019年 『使える!「国語」の考え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

橋本陽介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×