バカの壁 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106100031

感想・レビュー・書評

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  • 乱暴に要約すると、無知であることを自覚できていないことが知の余地を閉ざすということだと思われ、それはまさにそうだと思います。でもそのことを述べる中で「バカ」と言ってしまっているなんとなく驕った感じが著者自身の思考停止なのではないかと思えなくもない。自己矛盾しているように感じられてしまう。

    しかしさらに、そのように著者の主張に疑いを持ち耳を閉ざしてしまう自分の姿勢もそれこそ無知の無知だよなぁ と考えてしまうという意味では、とても考えさせられるよくできた本だと思った。

    「共同体」とか「脳」とか内容の詳細は、わかったようなわからないような、少なくとも今の自分のレベルからするとなかなか高尚なお話であり、もう何度か読む必要がある。

    難解な内容にかじりついて自分なりに考えることが読書の醍醐味だということを実感できる本だと思った。
    (われながら空虚な感想で情けなくなる)

  • 10年ぶりに再読
    強固な壁の中にいると壁の向こう側、違う立場のことを考えられなくなる。真実は一つだと思い込んではいけない。自身の考えが変わらないと思い込んではいけない。

  • 自分に分からないことがあるのか分からず、悩む時に読む本。
    一元論にはまると自分と異なる立場のことが見えなくなる。

  • 一元論的な考え方は危険である。
    話を聞かない、受け入れない、理解しようとしないというバカの壁が生じるからだ。
    その根底には「自分は変わらない」という思い込みや考えずに楽をしたいという欲があり、その行く末は身体や無意識や自然を考えなくなった不自然な世界だ。
    この本の内容も含めて、「この考え方こそが正しい」という一元論的な思考に陥らないようにしたい。
    そうではなく、「これも一つの考え方なんだ」という寛容で柔軟な思考を習慣づけ、考え続けることから逃げないようにしたいと思った。

  • 一通りパラっと目を通しただけ。今の自分には内容が難しい。いつか、またトライ。

  • 一元論な考えを改めなくてはと感じた。

    気になったフレーズ

    「楽をしたくなると、どうしてもできるだけ脳の中の係数を固定化したくなる。aを固定してしまう。」
    「それは一元論のほうが楽で、思考停止状況が1番気持ち良いから。」
    「知ることによって、世界の見方が変わると言うことがわからなくなった、愛人とか競走馬を持つのがモチベーションになってしまっている。」

  • なるほどっと思う本
    面白い

  • 途中で挫折

  • きっと8年前くらいに読んでる。
    あの時はさっぱり響かなかったけど、今読むと面白かった。
    ・イデア
    ・知行合一。知ったことを出力されないと意味がない。それが文武両道
    ・働かなくても食える。それを理想の状態だとしてきたが、ホームレスは理想の状態ではない。そんなあべこべだらかの社会になっている。
    ・特定のことに対しての出力がすごい人。それがオタク
    ・カーストはワークシェアリング
    ・バカの壁。壁の内側だけが世界で、向こう側が見えていない。向こう側が存在することすら分かっていなかったりする。一元論

  • イデアのリンゴのままにならぬように。

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著者プロフィール

養老 孟司(ようろう・たけし):1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士(解剖学)。『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。同書は450万部を超えるベストセラー。対談、共著、講演録を含め、著書は200冊近い。近著に『養老先生、病院へ行く』『養老先生、再び病院へ行く』(中川恵一共著、エクスナレッジ)『〈自分〉を知りたい君たちへ 読書の壁』(毎日新聞出版)、『ものがわかるということ』(祥伝社)など。

「2023年 『ヒトの幸福とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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