死ぬための教養 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
3.10
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106100048

感想・レビュー・書評

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  •  人は必ず死ぬ。その平穏な死の恐怖と向き合うときが必ずやってくる。その恐怖から逃れるためには、それなりの知識と教養が必要であると説く。古今東西の知識の蓄積を軽いフットワークで調査、収集して思索を巡らせたものである。これぞ知識人といった感じだ。感銘しました。眼から鱗の知識もあります。ブックオフに処分なんかできません。

  • まあ普通に面白いのだが、竹内久美子を絶賛するのはどうなんだ。

  • タイトルにつられて購入……本書は、嵐山氏の「死」にまつわる自叙伝であり、「死」にまつわる書評である。
    なので読み進めていってもいまいちピンとこない部分が存在するのは、致し方ないことだろう、と考えたのだが本書の中の嵐山氏の言葉がすべてを物語っていたように思う。
    「人は、不慮の事故や、急病などによって病院に入って自分が死ぬかどうかというぎりぎりのところに身を置かないと、生と死ということについてなかなか考える時間がない。」
    当たり前と言われれば当たり前なのだが、われわれはつい「死」というものに想いを馳せてしまう。興味を持ってしまう。
    しかしながら、「死」というものは、じっさいその淵に立たないと理解しうるものではないということが一貫して綴られていたように思う。

    さすれば、氏のいう「死ぬための教養」にははたして意味があるのだろうか……?ということで、☆3。

  •  五度も死に瀕した著者が選んだ本のジャンルは硬軟、洋の東西、人文科学から自然科学まで多岐に渡る。果ては漂流記まで含まれている。懇意にしていた作家の死に際して、その著書も選ばれ、思い出が語られる。

  • 人生で何回も死を間近に感じる体験をした著者が、そのたびに手に取って死について考えた本の紹介。こんなに何回も危険な体験をされていたとは。。
    ブックレビューとして読むには、やや不十分な広さ深さか。著者が死についていろいろと考えた断片集というところ。

  • 03年。60歳を過ぎた嵐山が、これまでの「死の危機」を語りながら死に関する本を紹介するというもの。ごく軽いエッセイみたいな感じ。

  • 講談社エッセイ賞の受賞歴もある作家・エッセイストである嵐山光三郎(1942年~)が、自らの5度にも及ぶ死にかけた体験に触れながら、平素から「死」について考えるために、参考になる書籍を紹介したもの。
    紹介されているのは、キューブラー・ロス『死ぬ瞬間~死とその過程について』、『夜と霧』の著者・ヴィクトール・フランクルの『死と愛』、坂口安吾『堕落論』、深沢七郎『楢山節考』などの古典的な作品に加え、養老孟司『唯脳論』、松井孝典『地球・宇宙・そして人間』、山崎章郎『僕のホスピス1200日~自分らしく生きるということ』や、冒険ノンフィクションのスティーヴン・キャラハン『大西洋漂流76日間』、松田宏也『ミニヤコンカ奇跡の生還』など、幅広いジャンルからの計46冊。(既に絶版となっているものも少なくない)
    著者の死生観が語られたものというより、手軽なブックガイド的読み物として楽しめる。
    (2006年2月了)

  • 入院中、死を考えて読書した記録。
    特に感銘を受けることもなく

  • これも結構流し読みかな。死については自分もよく考えるから、ここに挙げられているような書物のうち、いくつかは気になったりもしましたけど。

  • ラ・ロシュフーコー 太陽と死は直視できない
    深沢七郎
    山田風太郎 人間臨終図巻
    やさしい遺言のはなし 法学書院

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著者プロフィール

嵐山光三郎(あらしやま・こうざぶろう):1942年東京生まれ。『素人庖丁記』により講談社エッセイ賞受賞。『芭蕉の誘惑』によりJTB紀行文学大賞受賞。長年の薀蓄の末に到達した芭蕉像を描いた『悪党芭蕉』で、泉鏡花文学賞、読売文学賞をダブル受賞。他に『文人悪食』『追悼の達人』『「退歩的文化人」のススメ』『不良定年』『人妻魂』『年をとったら驚いた!』『枯れてたまるか!』など多数。

「2024年 『老人は荒野をめざす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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