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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784106100338
感想・レビュー・書評
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若者ことばの分析が面白かった。
「やばい」「ぶっちゃけ」「っていうかぁ」「ありえない」
耳にするといらいらする言葉ばかりだ。あと最近は「ムリ」ってやつね。あれは耳にすると本当にむかつく。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文化放送のアナウンサーを経て独立し、報道からバラエティ番組まで数多くの番組に出演する傍らで、大学院で心理学修士号を取得し、人間関係のストレスに悩む人々のケアに従事するなど、心の専門家としても活動する「しゃべりのプロ」・梶原(かじわら)氏がレクチャーする日本語論。 「こだわりの店」や「鳥肌が立つような感動」のように、一見正しいようで実は誤用されている表現や、「自分探し」・「大人買い」の如く便利に使われる新語の怪しさ、さらには「みたいな」・「寒い」・「ビミョー」・「てゆうかぁ」などの耳障りな若者言葉を駆逐して、上品で嫌みの無い、そしてまっとうな「口のきき方」を指南する。読者自身も心当たりがあると笑いながら読むうちに、自然と話し方が向上する(かも知れない)啓発本。
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面接を行うことが多い職業柄、こういう作品にはつい目が行ってしまう。納得させられる部分が多ければ尚良し。そういう意味で本作は当たり。さすが名解説者。ってか心理資格もお持ちだったんですね。なおさら学ぶべきところは増える。名前、覚えるのも呼ぶのも苦手だから、よく分かるな~。出来なきゃいかん、分かっちゃいるんだけど…。
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図書館で借りた本。2003年と14年も前の本なので題材にされている内容はかなり古く、なんとなく懐かしい雰囲気の中読むことができた。
ただし、書かれていることの本質的な部分は、今でも十分に通用する内容である。
インタビューの仕方というのは、上手い下手があり、相手に興味を持っていれば質問に対する返しに対して、それを被せるように返すことができるが、相手に興味がなく質問することについて、予め用意をするところで疲れ果ててしまい、実際に質問する段階では用意した質問をすることで精一杯になる。それが聞かれた方にとっては「俺に対して質問してんじゃないの?」と思わずいってしまうぐらい不快になるというのは質問された側としてはよく分かるし、質問する側としても思わずやってしまいそうだということで、いい戒めになった。 -
アナウンサー兼カウンセラーをしておられる梶原 しげるさんの日本語にかかわる書(発刊は2003年なので内容としては古い)。
話し言葉の探求で、近代の言葉の崩れを単純に否定するのではなく、分析し、その心理傾向を読み取り、時には楽しみながら受け入れておられる。
いつの時代も言葉の崩れはあると思う。
さまざまに変容して今の言語(日本語)が出来上がっているんだと思うし、方言もそういったものだろう。
その話し言葉の変容に心理を読み解くところはおもしろい。
言葉がテレビを通じて誤ったまま伝えられることは多いと思う。『ブラウン管言葉』という語を使用されているが、妙に納得した(液晶や、プラズマの時代だが)。
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【内容(「BOOK」データベースより)】
少しは考えてから口をきけ!テレビ・ラジオに溢れるついつい突っ込みたくなる奇妙な言葉の数々。その背景には何があるのか。耳障りな若者言葉に隠された意外な効用と正しい使用法とは。会話の上手い下手の差はどこにあるのか。アナウンサー歴三十年、しゃべりのプロが怒って唸って考えた、日常会話から見た日本語論。
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【著者略歴 (amazonより)】
梶原/しげる
1950(昭和25)年神奈川県生まれ。早稲田大学第一法学部卒。73年文化放送に入社してアナウンサーとなり、92年からフリー。テレビ・ラジオの司会を中心に活躍中。2002年東京成徳大学大学院心理学研究科を修了。認定カウンセラーと健康心理士の資格を持つ
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【目次】
はじめに――声に出す前に考えよう
第1章 ブラウン管言葉の「聴き方」
「思います連発症候群」「ほうほう症候群」「こだわり」……テレビから流れてくる奇妙な言葉、耳障りな言葉。その聴き方をお教えします。
第2章 しゃべりの好プレー珍プレー
イチロー、中田英寿の鋭い言語感覚。蓮池薫さんの驚異の適応力。意外なしゃべりの達人たちのファインプレーとは――。
第3章 現代用語の非常識
「自分磨き」「自分探し」「本人の自由」等々、いつのまにか定着している変な言い回しの背景には何があるのでしょうか。
第4章 若者言葉の味わい方
「てゆうかぁ、ぶっちゃけまじやばいみたいなぁ」――うっとうしいけれども、ここには彼らの知恵もあります。真似はしない方がいいですが。
第5章 秘伝・口のきき方
話を聴くにも、口をきくにも技術が必要です。ほんの少しのポイントに気をつけるだけで、しゃべりの能力が向上する秘伝を公開いたします。
あとがき
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日常生活、テレビの中で使われている言葉使いに「よく代弁してくれた!」と言いたくなるような突っ込みをいれている本。後半では話し方・聴きかたのコツについても触れており、参考になる。
特に興味深かったのは、筆者が大学院で執筆した論文の調査結果でしょうか。
「個人の自由を口にすることは、他人への関心が薄れていることの表れではないか」という推察には首肯する。 -
途中で興味がなくなり、やめてしまいました。
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また、ストレートな題名から堅い本のイメージが幾ばくかあったのですが、パラパラ見てみたらあまりに会話体の文章が多くて即座に購入候補へ。いやぁ、ためになるのかもしれませんが、ただでさえ疲れている電車で堅い本読んだら一気に睡眠薬となりますのでね。。
さて、内容はテレビ言葉や若者の言葉やしゃべりのうまい人の話に焦点を置いた話を展開し、最後はアナウンサーであった著者からのちょっとした話しかたのポイントが小奇麗にまとまっており、実に気軽に読めました。特に最近の若者言葉について
「~とか」「みたいな」「っぽい」「わりと」「なにげに」
のように曖昧な言葉を連発するが、これは「直接な表現を微妙に避けながら、相手の立場を尊重し友好関係を損なわないように十分配慮しつつ、自分の思いを伝える、若者特有の表現」という説明に実に共感しました。 -
自分も知らないうちに変な言葉をしゃべってるんだろうなぁ、と感じずにはいられない一冊でした。
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[ 内容 ]
少しは考えてから口をきけ!
テレビ・ラジオに溢れるついつい突っ込みたくなる奇妙な言葉の数々。
その背景には何があるのか。
耳障りな若者言葉に隠された意外な効用と正しい使用法とは。
会話の上手い下手の差はどこにあるのか。
アナウンサー歴三十年、しゃべりのプロが怒って唸って考えた、日常会話から見た日本語論。
[ 目次 ]
第1章 ブラウン管言葉の「聴き方」
第2章 しゃべりの好プレー珍プレー
第3章 現代用語の非常識
第4章 若者言葉の味わい方
第5章 秘伝・口のきき方
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
途中で読むの止めました。
段々読みたいと思えなくなった。
1章まではよかったんです。
共感ができるし、例えば間違った言葉で「こちらラーメンに『なります』」の言い直しが分かるし。
2章は「ふ〜ん」って読み流し、
3章入って読むの終了。
4章5章へ行かない…
言い回しが気に食わなかったのかと思う。 -
おもしろい。
「思います連発症候群」と言われても、ピンときませんが、テレビのリポーターが「~してみたいと思います。」を連発するのを想像したら、電車の中で思わずニンマリ。
普段気づかないことが次から次へと登場します。
最後はなぜか発音が話題に。
ただ、目次からは想像しにくく、ちょっともったいない気がしました。 -
2010/12/23 読了。
言葉に敏感になりたいと思った。最近就職活動でOB訪問をする機会が多い自分としては、先のことや用意した質問のことを考えすぎてしまうという話に大変共感できた。分かっていても難しい。特に上手な質問で話を広げていけるように、オープンやクローズドクエスチョン、相手がどのように受け取るかを考えながら話せるように心がけていこう。 -
勉強になる話が多かった。
こだわり過ぎなのでは?と思うところもあったが、
言葉を使う仕事をしている人の話だからこそ、
聞く耳を持とうという気分になった。
プロの書く本なので、もう少し「答え」を教えて欲しかった。
著者の信じる正解は何なのか、その点についても触れて欲しかった。
周りの使っている言葉が「ちょっと変・・・?」と感じた時に
手にとってもらいたい本。
きっと自分の話し言葉も見直せるはず。 -
最近の言葉の乱れを痛切に指摘した一冊。
なるほどと納得。 -
・ 言葉に敏感になる.
・ 言葉を発する前に考える必要性を感じる.
・ 質問に敏感になる.
・ 腹式呼吸の大切さ
・ 発声練習と腹式呼吸の組み合わせ
・ 良い質問と悪い質問がある.
・ 話しを聴く時は,親身になって話を聴く.
・ 相手の話を繰り返して,話しに興味を持っている事をアピール.時にはその話しを要約したり,別の言い回しで繰り返したりすることも効果的.
話すことの難しさを再認識した.県職員は一般の人よりもたくさんの人と話す機会がある.住民・政治家・業者等,それぞれ話すべき内容,相手との立場も違い,気をつけるべき点は異なる.この本を読んで共感したのは,
・良い質問と悪い質問があるということ
・相手は質問によって自分の評価をするということ
だ.
なんとなく把握していたことではある.しかし,全然実践できていないと思う.以前,大学教授と一緒に仕事をしたことがある.その時に空港から事務所まで教授と同じ車に同伴したのだが,その時の質問がまずかった.教授の事を全く知らないような質問をしたのが特にまずかった.
人に興味を持つこと.そして親身になって質問すること.興味が持てなかったり,嫌いな人が話しをしたりする時はわざと興味がないような顔をするときがある.それを直そうと思う.気持ちは共感するもの.自分がわかるように相手もそれをすぐに気づくもの.相手は馬鹿じゃない.どんなときにも誠実に親身に話しを聴くように心がけたい.そして,自分の欠点,「打ち解けにくい」性格を改善したい.
具体的に実践すること
・ 腹式呼吸と発声練習をして魅力的な話し方ができるようにする.
・ 発声→あえいうえおあお,おあおえういえあ
・ 言葉の微妙なニュアンスに敏感になれるように,読書するとき,人と話すときに注意を払う.
・ 自分の意見をもっと出すことを心がけたい.今は良い意味,悪い意味,期間限定の付き合い.自分を高めながら,深い関係を築いていきたい.
良い聴き方
・ まず相手が話し始めたら「どんな話だろう、楽しみだな」という感じを態度で見せます。体全体を使って聴こうとしてください。具体的には顔を上げ相手の目を見て、姿勢を正しく身体をしゃべり手のほうに向けます。身を乗り出す、というのはちょっとやり過ぎかもしれません。密談をしようというのではないのですから、リラックスした感じはキープしておきましょう。まちがっても身体を後ろにそらせたりしてはいけません。
・ 相手の目をじっと見つづけるのも、まったく目を合わせないのもいけません。要所要所、驚いたり、共感したりしたところではしっかり相手の目を見て、強い関心を表しますが、それ以外は適度に視線を合わせたり、はずしたりします。通常は顔全体をリラックスさせわずかに穏やかな笑みを浮かべるぐらいの気持ちで、面白いときは目を細め、口角を引き上げ、悲しい話には神妙な顔をし、怒る時は顔に力を入れて眉を上げる。こんなこと言われなくたってみんな自然にやっていることかもしれませんが、改めて意識してみると表情が豊かになって、相手はより「聴いてもらっているんだ」という実感がもてるものです。
・ 視線を自然にはずすのに役立つのは「うなずき」のしぐさです。相手が、ここは是非わかってほしいと強調するところでは頭を大きく上下させ、軽い同意を求められたような場面では軽く頭を小刻みに動かす程度で十分です。過ぎたるはおよばざるがごとし、過剰なうなずきは相手をせかせるようで逆効果です。共感の度合いに合わせるというのが理想です。
・ 身振り手振りはしゃべり手が使うもので、聴き手は余り使いません。ただ相手の話を要約して繰り返す技法を用いるときは、一瞬しゃべり手に成り代わるのですから身振り手振りが入っても自然です。相手が話しているときに、意味も無く手や足を動かしたりするのは良くありません。貧乏ゆすりはもちろんだめ。腕時計を見るしぐさは「もういい加減しゃべるのをやめてくれ」というサインを相手に送るのと同じです。どうしても時間が気になるようでしたら、さりげなく回りにある時計、パソコンやビデオのデジタル表示、相手の腕時計、手元に置いてある呼び出し音をオフにしてある携帯電話等々を、うなずいた時に相手に気づかれぬようちらっと見るようにしましょう。次の予定がある時は最初にその旨を伝えておき、この場合は堂々と自分の時計を見て「まだ十分間あります」「あ、そろそろこのへんで」とはっきりと告げた方がフェア-な感じがします。
良い聴き方・バーバル編
・ 変な間があいてしまわぬように、相手の言ったことを繰り返して面白がる、「繰り返し技法」をマスターしてみましょう。これまでも述べたとおり、良い聴き方とは「無構え」で「受容的に」声を含めた身体全体で相手のしゃべりに耳を傾けることです。そして「私は今、あなたの話を興味を持って聴いていますよ」というシグナルを相手に送りつづけることだということも繰り返し申し上げてきました。「うなずき」はその代表選手ですが、声に出して、言葉にして「聴いていますよ」というシグナルを送る代表的な手法が「繰り返し技法」です。
これは、「うなずき」や「あいづち」と併用されることがふつうですが、「うなずき」や「あいづち」よりはっきりと言葉を口に出して相手に伝えるのでバーバル、言語的な表現と呼ぶのです。
A「うちの会社の社長がどうしようもないばかでね」
B「ほー、社長がばかなんだ」
A「そう、おおばかやろうなんだよ」
Aさんは友達のBさんが、自分の発言を手短に繰り返してくれたので、「受け止めてもらえた」という安心感から気持ちよくしゃべりつづけることができています。
これをBさんが「どうして」とか「そんなことないだろ」と言えばAさんは疑問に答えようとあせったり、反論に気分を害したりして、その後の会話はギクシャクしてきます。「よく聴く」とは、相手の気持ちになって肯定的に相手の言うことを受け止めることですから、話の腰を折ったり頭から否定したりというのは避けるべきなのです。相手の言い分に賛成か反対かは話を全部聞いた後で判断すべきです。まずは相手の言い分を全部丸ごと最後まで受け止めることです。そのために有効なのがこの繰り返し技法なのです。
ただし、これも同じパターンを繰り返すと単なるオウム返しになって、言われているほうは真剣に聞いて貰っているというよりかえって馬鹿にされているのではないかと疑心暗鬼になる恐れもあります。
これを避けるには、もう少し高度なテクニックを使います。
「そう、おおばかやろうなんだよ」
とAさんが言ったら、
「おおばかやろうなんだ」
と、言葉そのものを繰り返すのでなく、
「そりゃまいっちゃうよな」
とAさんのその時の気持ちを繰り返すという方法です。この一言でAさんはBさんに感情を共有してもらえたことに満足して、さらに気持ちよく話しつづけられるのです。
「業績絶好調のトヨタがベアゼロなんだからうちはマイナスにするなんてこと言い出したんだぜ」
というAさんの言葉に、以下のような方法も有効です。
「えー、ベアマイナス?!」と、Aさんの発言の一部を繰り返す技法。
「あの大トヨタを引き合いに出してベアマイナスなんていっちゃうわけ?」とAさんの発言内容を要約したり、別の言い方にしたりする技法。
「要するに、時流に乗って賃下げしちゃおうという魂胆なのかな」と、Aさんの発言内容を要約し、別の視点を加えて疑問形にしながらAさんに振り、Aさんに「そうなんだよ」と言わせる技法。
これらの繰り返し技法を適切なあいづちと適宜組み合わせることで、話しては「よく聴いてもらっている」実感をもてるのです。
・ 相手の話に関連させて話を続けることも大切です。一所懸命話をしているのに、相手がそれとは全然関係ないことを話し出したら、こちらの言っている趣旨が通じていないのかと不安になったり、不愉快になったりしてしまいます。会話は言葉のキャッチボールですから、相手の投げた言葉をうまくキャッチしてから投げ返すのが理想です。それには相手の話に関連させながら自分の話をしていく技術が必要です。何度も言うようですが技術ですから練習すればいくらでもうまくなれるということです。
この技術は、いわば「繰り返し技法」の応用です。相手が一番言いたいことを表しているキーワードを発見して、その言葉引き取って「そう、今君が言った○○、これなんだけどね。こないだその○○を調べようと思ってネットでみたらさ、これがびっくり。じつはね」というように話題を展開する方法です。相手の発した言葉を接着剤にして自分の話を切り出せば無理なく会話が続いていきます。
「でも逆に言うとさぁ」「てゆうかぁ」という枕詞で相手の話に関係なく自説だけだらだら話し続けようというスタイルは相手をいらいらさせてしまいます。
また、相手がかつて言っていたことにうまく触れながら話を広げていくのも一つの方法です。
「今聞いてて思ったんだけど、こないだ君が言ってた○○、あれがここへ来て効いてきたんじゃないかな。うちなんかでもね」という具合に、過去に相手が話題にした言葉を接着剤にして自分の話を展開させるのであれば無理な感じがしません。
二人の間の接着剤となる言葉や感情をうまく見つけ出すのがコツです。
・ 相手の名前を意識的に入れていくことも大切です。
第2章でも触れたように相手の名前というのはなににも増して重要なキーワードです。
私程度のアナウンサーでもたまに、街で声をかけていただくことがあります。ありがたいことです。しかしそんな中には「梶山さん(私は梶原だ)いつもテレビで見てます(だいたい、いつもは出ていない)」「藤原さんですよね(いいえ)、がんばってくださいね」なんて言われることも結構あって、複雑な気持ちにさせられます。正しい名前をフルネームで覚えていてくれる人はそれだけ私にとっての「良い人」になってしまうほどです。自分の名前を言ってもらうと、それだけで自分の存在が認められような感じにさせられるほど名前は重要なのです。懐かしい人にばったり出くわしたに名前が思い出せないばかりに、微妙にかみ合わない会話になって、その後の再会を約束できなかったりということがあるものです。
ラジオでよくご一緒させていただいた山本晋也監督は相手の名前を忘れてしまった時の秘策を教えてくれました。
「お宅名前なんてったっけ」
「え、ああ、山田ですけど」
「何いってんの山ちゃん。上の名前なんか知ってるよ。下の名前」
「ああ、五郎です」
「そうそう、山ちゃんは五郎だ、五郎だ」
なかなかうまいもんです。
田中角栄元総理の秘書だった早坂茂三さんは演説も日常会話も名人クラスのしゃべり手ですが、その特徴は、ここぞという時相手の目をしっかり見つめて名前を言うんです。
「そこでだ。いいかね、梶原君」「うんそれだよ梶さん」。場面に応じた自在な呼びかけ方に思わず身を乗り出さざるをえないほど話に引き込まれてしまいました。「おやじ、おやじ」と慕われた田中元総理も名前を覚える名人だったようで、それが総理にまで上り詰める大きな武器の一つだったのではないでしょうか。
・ とにかくめんどうくさがらず、まめにしゃべることをこころがけてください。しゃべるというのは普通は相手のいることです。会話を交わせば、しゃべるというアウトプットと同時に、いやでも聴くというインプットも行われます。ですから、これまでより二割多くまめにしゃべれば二割多くの情報も集まってきます。畳の上の水練では身につかなしゃべりの技法も実践を経ることでますます向上します。しゃべるのも、聴くのも技術が必要です。その技術は、磨けばだれでも向上するのです。 -
第1章については共感する部分が多かった。段々と共感できない部分も増えていった。しかし、現代のことばについて少し考えてみようというきっかけになる本だと思う。若干、言い回しや内容的に気に入らない部分もあるが、全体的には読みやすく面白かった。自分の話し方の反省もできた。
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和田秀樹氏推薦(第五章)
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