至福のすし: 「すきやばし次郎」の職人芸術 (新潮新書 46)

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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106100468

作品紹介・あらすじ

東京銀座にあるすし屋「すきやばし次郎」。主人・小野二郎、現在七十八歳にしていまだ現役。洗練の極をいくにぎりは今も向上をつづけ、いささかの衰えもしらない…。店に通いつづけること二十年、食べ手のプロフェッショナルとして、つけ台をはさんでつぶさに仕事を追い、職人芸術とでも呼ぶべき域に達した江戸前ずしの秘密に迫る。四半世紀に及ぶ料理批評活動の集大成。

感想・レビュー・書評

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  • 2014年12月14日、NHKテレビの「演芸図鑑」に出ていた。

    2021年5月18日、追記。

    著者、山本益博さん、どのような方かと、ウィキペディアを見ると、

    山本 益博(やまもと ますひろ、1948年(昭和23年)4月11日 - )は、日本の落語評論家であり、料理評論家。株式会社マスヒロジャパン代表取締役社長。現在の妻・山本美穂子は舞台衣装や歌舞伎バックなどを制作する織衣装作家。

  • 1980年代のグルメブームで一躍有名になった料理評論家・山本益博による銀座の銘店「すきやばし次郎」の密着取材。店主の本名は“小野二郎”なのだが、「寿司屋で『二郎』じゃ、何となく間が抜けている」という事で屋号を「次郎」にしたという話、またその二郎さんご自身が「酢のもの嫌い」という面白ネタには笑える。「世界一多くの星を持つシェフ」として名を馳せた料理人、ジョエル・ロブション氏が来店してその寿司を堪能するシーンなど迫力ある描写はお見事だが、有名店におもねる山本氏の姿勢には賛否両論。3年間で2千回の食べ歩きをして「料理評論家」という職業を創出した人だけに、手放しの礼賛本ではなく辛口のコメントも欲しかったかな~.. と思わせる一冊。

  • 2019年1月13日に紹介されました!

  • 20170731読了
    2003年発行。先日、「すきやばし次郎」と「みかわ」の主人ふたりを追った番組を観た。最盛期のようにはからだが動かなくなり老いを自覚してはいても、つけ台に立つ時間はもとうとする寿司職人・二郎さん。もう90代なのだから衰えは当然だよ・・・!と思う。こんなに動けているだけでもすごいのに。この本が出版されたときすでに78歳で、老いを感じると心境を語っている。●職人の、寿司に対する情熱と仕事への誇りが伝わってくる一冊。お店には高級すぎて行けそうもない。行けたとしても凡庸な舌は味覚レベルが追いつかなさそう。●大きな時間軸から小さく迫っていく章立ての構成がよい。第一章小野二郎に出逢う、第二章小野二郎の五十年、第三章「すきやばし次郎」の一年、第四章「すきやばし次郎」の一日、第五章「すきやばし次郎」の一時間。

  • 2003年刊行。銀座に店を構える「すきやばし次郎」。その大将の小野二郎氏と著者の対話から、店の1年、1日、そして著者の寿司職人としての50年を描き出していく。本書は、確かに、寿司・魚の情報を与えてくれる書であるが、このような薀蓄本というよりは、プロとしての仕事術の書として意味あるものと思われる。それほどすさまじいプロ根性を小野氏の仕事ぶりから感じることができる。

  • 読んでいて、どうしても食べたくなったので、読み終わってすぐ予約の電話を入れようとしたが、電話繋がらず…
    翌月は既に満席でした。

    食べてみたくなる内容でした。

  • 寿司は至福だと思うんですよ。もう、それだけ。

  • 二郎さんの握ったお寿司は相当なお値段なので、口にする事はないと思う。でも、お客様の為に、握る手を美しく保とうと、40歳から外出時には手袋を欠かさないとか、シミのある顔だと食事が不味くなると、シミ抜きに行ったり、考え方が並ではないと、思った。

  • すきやばし次郎を舞台とした、すしに関る読み物。いつかはここで食事ができるような、品格と所得を持ちたい。
    「すきやばし次郎の1年」と題して、季節ごとのネタの移り変わりとうんちくを、「すきやばし次郎の1日」と題して、清潔の大切さ、仕入れを語り合う。最後は、「すきやばし次郎の1時間」と題して、一食の流れを記する。小野二郎さんと著者の対談の形で文が進む。

  • すきやばし次郎とは切っても切れない存在。超高級鮨店っていうこと以外のお店の魅力も沢山教えてもらいました。
    http://www.ne.jp/asahi/behere/now/newpage017.htm

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