- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106100543
作品紹介・あらすじ
自ら大統領になったのではなく、大統領に仕立てられたプーチン。強烈なカリスマ性はないものの、KGB出身の内務官僚にふさわしい「国家主義者」と「改革主義者」の二つの顔を活かして、国内はもとより国際社会で大きな存在感を誇る。ソ連崩壊からエリツィン退任までの十年と、プーチンの個人史、寡占資本家ら「新ロシア人」の姿を通して、七十四年間の「鎖国」を経たロシアの未来を占う。
感想・レビュー・書評
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タイムリー、2017に書かれた本。
それから進化しているはず詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
プーチンの生い立ちやプーチンが生きた時代の世界情勢が説明され、プーチンがどのようなことをしてきたかを分かりやすく解説した本です。
情報は古いですが、現在ほど西側諸国のバイアスがかかっていない本だと思います。
この本は2004年出版の物なので、過去のプーチン像しか分からないですが、当時メディアで語られてた姿と違う印象を受けました。
プーチンは、ロシアの国益のために動いて西側諸国とも歩み寄ろうとしていた事が分かります。
アメリカにも譲歩をしていたのが分かりました。 -
開明な自由改革主義者なのか、冷徹な独裁者なのか。
非常によく目立つのにその実体がよくわからない、という意味で、世界現代史の中で最も興味ある人がウラジーミル・プーチンだった。
たまたま、そのものズバリなタイトルの本を見つけたので読んでみた。
結論を言えば、プーチンの人となりについてはあまり掘り下げたことは書かれていなかった。前二代とは異なって調整能力に長けており、「法の独裁」を公約としている。要は秩序を重んじる(また、そういう国家を目指す)人。闇の部分もありつつ・・・といったところだろうか。
ゴルバチョフからエリツイン、プーチンへと至るソ連社会主義解体の経緯や(スピード感があって、並の小説より面白い)、現在のロシアが抱える課題と展望など、プーチンを憑り代としたロシアの横軸・縦軸は非常にわかりやすく勉強になる。
最初の関心、「プーチンって結局どんな人?」という疑問には、むしろWikipediaの記述の方がよくわかる。
いつぞや「?」だったお腹にチューのエピソードは、ヤハリ、スキャンダルという位置づけらしい(笑)。 -
122116
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4106100541 191p 2004・2・20
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近くて遠い国、いまだにベール包まれた謎の大国、ロシア。ソビエト崩壊から現在のプーチン政権への移り変わりをプーチンという人物に焦点を当て、ロシアの現状を分析しています。対日関係だけでなく世界の中でのロシアのスタンスから目が話せない今日ですが、現代ロシアの基礎知識のインプットには打って付けの一冊と思います。
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[ 内容 ]
自ら大統領になったのではなく、大統領に仕立てられたプーチン。
強烈なカリスマ性はないものの、KGB出身の内務官僚にふさわしい「国家主義者」と「改革主義者」の二つの顔を活かして、国内はもとより国際社会で大きな存在感を誇る。
ソ連崩壊からエリツィン退任までの十年と、プーチンの個人史、寡占資本家ら「新ロシア人」の姿を通して、七十四年間の「鎖国」を経たロシアの未来を占う。
[ 目次 ]
序章 強面の妖精
第1章 プーチンのロシア
第2章 スパイにあこがれた少年
第3章 プーチンを準備した十年
第4章 柔らかな独裁
第5章 山分け資本主義―十年の経済
第6章 なんとなくの対米協調
終章 スーパーパワーから帝政ロシアへ
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
昨今、ロシアとの関係が厳しくなってきた所をうけて、実質的な指導者の考えを知りたいとおもい、読んでみた。
中国のような覇権主義をとっているわけではなく、実利主義を選択しているようだが、現大統領の考えも影響しているのか、或いは、北極海の氷がとけた影響か。 -
彼の目指す「強いロシア」がちょっと見えた気がした。
これからの世界、ロシアを抜きには語れない。 -
レポートのために読みました。エリツィン〜プーチンの流れがとても分かりやすい。ただロシア人の名前みんな似通っていて混乱してしまった・・・。