40歳からの仕事術 (新潮新書 58)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106100581

作品紹介・あらすじ

学習意欲はあるが時間はない、いまさらMBAも業腹だ。既定路線をひた走る先輩と、学習に投資する余地のある後輩に挟まれた、迷える40代ビジネスマンよ、決起せよ!英語学習法、考える技術、分析、コミュニケーションに時間管理-。貫徹した「戦略」の視点に立って、同世代の筆者が第一線の経験とMBAのカリキュラムから、40代の豊富な蓄積を活かすスキルを「いいとこ取り」で伝授する。

感想・レビュー・書評

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  • 40ってベテランの感覚だけど、社会人生活半分も過ぎていない。自分の伸び代を見つけるのはなかなか難しいと思って読んでみました。
    参考になる点もいくつか。異なる分野の情報に触れるのは大切。

  • 参考図書

  • 40歳からの仕事術、人生戦略、対人関係、この年代のビジネスパーソンにとって必要なスキル・ノウハウが詰まった一冊です。目標を達成するために、限られた時間を有効に使って自己成長する方法を学ぶことができました。あらゆる場面で、責任を伴ってくるこの年代だからこそ、身に付けておくべき考え方やスキルを、端的に分かりやすく説明されているので、目標設定、人生戦略に迷っている方にお薦めの一冊だと思います。

  • • プロジェクト運営の基本原則(42)
     -捨てる
     -教えない
     -非常識

    <第1回講義まとめ>(74)
    • 自分で考える
     -判断基準は「他人の目」ではなく「自分の目」
    • 考える=イマジネーション
     -「左脳(言葉、論理)」は伝達の手段、イメージを描くのは「右脳(想像力の世界)」
     -「他人の考え」の中から選ぶのではなく、実体(具体的イメージ、三次元での動き、人間の息遣い、感動)を先に考える
    • 考えを深める=イメージを動かす
     -「あるべき姿」を想像し、課題の「根っこの原因」を把握する
    • 自分で考えるにあたっての障害を除去する
     -事実と意見を区別し、事実だけに耳を傾ける(例・三悪(新聞、雑誌、経営本)追放)
    • 発想を豊かにする技術を身につける
     -異分野からの刺激で、イメージの動きを変える
    • 「過去を捨てる勇気」を持つ
     -間違ったと気づいた段階で、その考えは捨てる
     -過去の体験・成功・努力にとらわれると発想は縮む
    • 自立した個の前提条件は、「自分の頭で考える」習慣

    <理想的なレポートの流れ>(91)
    1. 現状の簡単なレビュー。「描写」で構わない
    2. 現状=結果をもたらした原因は何か、という因果関係の分析。最大の焦点
    3. 課題の構造と、結果が生まれる経緯を整理
    4. だからどうする、という行動の提言
    5. それをどうやる、という計画

    <第2回講義まとめ>(108)
    • 分析の心=科学的合理主義
     -客観的真理の存在、細分化(因数分解)のアプローチ、因果関係の発見
     -プルーブ・イット精神。証明なき意見は受け入れない
    • 分析のDos&Don'ts
     -Dos:分析=因果関係分析
     -Don'ts:「描写」は「分析」にあらず。分析症候群に感染注意
    • 仮説検証法の優位性
     -捨てる戦略:完全な理解を求めず、重要な事柄にフォーカス
     -時間制約のなかで、最大効率で最大効果を刈り取る
    • 3Cの方法論
     -Collect、Create、Confirm (=Prove=証明する)
     -常にワークフローを意識化する
    • 尻から考える
     -結論から考え、仮説を構築し、因果関係を分析

    <メッセージを売り込め:ストーリーラインの初期構成>(119)
    • 第1章 課題の構造
    • 第2章 解決の方向性
    • 第3章 解決策の代替案と評価
    • 第4章 提言と実行計画

    <第3回講義まとめ>(143)
    • メッセージを押し出す=結晶化
     -台本の粗筋づくり:科学的合理主義にのっとって簡潔に
     -台本の書き方:ワン・スライド・ワン・メッセージ
     -台本に忠実なメッセージ伝達:聞き手に聞きやすく、理解を誘う努力を
    • メッセージを売り込む
     -コミュニケーション=マーケティング
     -利害関係者(ステークホルダー)とニーズを分析
    • 演出技術
     -潜在意識に訴える数と形:3、4、7、円、四角、三角
    • 5Cの方法論
     -Collect, Create, Confirm, Crystallize, Communicate

    <台本に忠実な表現>(122)
    • 1.最初に全体像をしっかり示す
    • 2.今どの構成要素について話しているかを明快に伝える
    • 3.メッセージと、そのメッセージが導き出せると判断した理由を説明
    • 余計なことをしゃべると聞き手が混乱するから気をつける
    • ユーザーフレンドリーで簡単・簡潔なプレゼンでないと、言いたい内容は伝達できない

  • 自分で考えること
    捨てる技術

  • これも「人生、勝負は40歳から!」同様に40歳を手前にして、タイトルで購入した本。

    仕事術、勉強法、考え方などのノウハウ本。テーマとしてはよくあるビジネス書だが、ちょっと変わっていて、なかなか面白かった。

    勉強する時間はあるが、スキル・知識はまだそれほどない若い人ではなく、既に実務経験を通して、それなりのスキル・知識は持っているが、さらにステップアップするための学習の時間は思うように取れず、閉塞感を持っている、そんな40代を対象としているため、効率的なアプローチを重視している。

    それを電機メーカーに勤務する主人公が、同期入社ながら退社してコンサルタントと外資系に勤める2人の友人からアドバイスを受け、現状を打破していくという物語として紹介している。ポイントとなる点が明確になっていて、ストーリーを通して理解できるようになっている。

  • 自己啓発
    ビジネス

  • 資料として大藤君に借りて読む。仕事術というと、ハックのようなものを想像するが、実は、MBAを取得したコンサルタントが、そのコンサル手法を自分のふだんの仕事にも応用してみよう、という本。なるほどと思うところと、まったく頭に入ってこないところが極端に共存する本。「丸や三角、四角といった形は、その形自体が人の意識に訴えかける直感的な特徴をもっているので、プレゼンではそれをセンスよく使え」などというのは納得できるのだが、その話の流れで、金剛界マンダラとかユングの元型とかでてくると、すげーうさんくさく感じる。そもそも、主人公は大手電機会社の45歳という設定だが、どうしても同世代とは思えない。幻想の普通中年すぎる。""

  • 「そのえらそうな口調はなんとかならないか。コンサル臭さが鼻につくぜ」というのは本書に出てくる台詞だが、そのままそっくりこの本にも当てはまる。(減点1)

    <目次>
    はじめに
    序章 終末と始まりの予感
    第一章 MBA不要論
    第二章 自立するための思考法
     第1回講義まとめ
    第三章 本質をえぐる分析技術
     第2回講義まとめ
    第四章 メッセージを売り込め
     第3回講義まとめ
    第五章 自分を変える戦略
    終章 決断
    参考文献・推薦図書
    おわりに

    <メモ>
    ・「自分で考える」とは、判断基準は「自分の目」。人の意見ではなく事実だけに耳を傾ける。
    ・経済誌などの情報摂取しすぎは要注意。
    ・「考える」は「イマジネーション」。「右脳」を使う。
    ・分析しすぎに要注意。
    ・コレクト・クリエイト・コンファーム。
    ・尻から考える。結論から考え、仮設を構築し、因果関係を分析する。
    ・意識のマネジメント 

    2009.05.09 登録
    2014.04.24 予約
    2014.05.02 借りる

  • 何かと制約のある40歳こそ、戦略的に学習しなければならないのですね。,全編シナリオ風で、ビジネス本としては、おもしろい構成です。

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著者プロフィール

1958年、東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。東京銀行(現・三菱UFJ銀行)入行。シカゴ大学経営大学院にて修士号(MBA with honors、全米成績優秀者協会会員)取得。
1990年、ボストン・コンサルティング・グループ東京事務所入所。A.T.カーニー東京事務所マネージング・ディレクター・極東アジア共同代表、
ベイン・アンド・カンパニー東京事務所代表パートナーなどを歴任。現在、山本真司事務所代表取締役、立命館大学経営大学院客員教授(戦略コンサルティング論)、
静岡県サッカー協会評議員、慶應義塾大学大学院非常勤講師。
著書に、『40歳からの仕事術』(新潮社)、『30歳からの成長戦略』(PHP研究所)、『20代 仕事筋の鍛え方』(ダイヤモンド社)、『会社を変える戦略』(講談社)、
『35歳からの「脱・頑張り」の仕事術』などがある。

「2013年 『ビジネスで大事なことはマンチェスター・ユナイテッドが教えてくれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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