中東迷走の百年史 (新潮新書 71)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106100710

作品紹介・あらすじ

内戦状態に突入したイラク、自爆テロと報復の連鎖が止まらないパレスチナ、いまだに「国家」の体を成さないアフガニスタン、ロシアに血みどろの戦いを挑むチェチェン-。「世界の火薬庫」と化した中東の「いま」を理解するには、少し立ち止まって、現代史の百年を振り返るのが近道だ。焦点となっている十二の国・地域を取り上げて、紛争の理由を原点から探る、中東入門書の決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 中東の迷走とはいかがなものか。欧米の帝国主義、植民地支配、人種差別、キリスト教至上主義等が混乱を招いたのに、それを迷走とは…

    他の国に対しては無責任になれるということ。
    だからこそ自国は自分で守らなければならない。主体的。

    読了65分

  • 【配置場所】特集コーナー【請求記号】227||M【資料ID】91040402

  • 話題の中東。読んでいて暗澹たる気分になる。
    基本的にはすべての混乱が、欧米帝国主義の負の遺産なんだよなあ。
    あらためて、パレスチナ問題なんか出鱈目の極地だし。

    パレスチナの歴史なんか、イギリスではどうやって教えているのかなあ。イギリスの歴史の教科書を読みたい。

  • トルコ共和国は第一次大戦後のオスマン・トルコ帝国の解体を受け、ケマル・アタチュルクが中心になって築きあげた国家。イスラム世界において初めて出現した「民族国家」

    第一次大戦中、英仏は密約によってアラブ世界をそれぞれの勢力範囲において。こうして成立した国家が現在のシリア、レバノン、イラク、ヨルダンである。英仏は宗教、民族などの社会的集合の実態を無視して国境の線引きを行い、新国家を造成する。

  • 4106100711 205p 2004・6・20

  • ニュースに登場する頻度は低くないのに、イスラムというわかり難さと、西欧からの利害利権関係が相乗して、どうしても良くわからない中東事情。
    数世代をさかのぼると、千夜一夜やペルシャの市場の如く、ロマンのあるイメージが溢れるのに、現代史となった途端に、キナ臭く複雑になってしまう。その「解らなさ」の解決の一助になろうかという、この100年間の歴史にターゲットを絞った解説書。
    中東(イスラム諸国)といっても、様々なので、この一冊ですべてすっきり謎が解けた訳ではないが、ちょっとは解りかけてくる。

  • ・欧州列強の帝国主義がもたらした人為的な国家
    ・東西冷戦が持ち込んだ対立の火種
    ・石油の算出、貧富の格差拡大
    ・世直し論理としてのイスラム原理主義

    9・11テロ実行犯19人のうち15人はサウジアラビア人だった。

  • 中東のこと全然知らない!やばい!

  • よく考えてみようよ。イラクを、イスラエルを、パレスチナを、アフガニスタンを。

    意外にも背景を知らなければ、なんでこんなにも紛争が起きているのか分からない!
    つーことで、中東の問題の根底を知るきっかけとなります。いかにアメリカやイギリスやロシアなどの思惑やらが複雑に絡み合って悲劇となっているか。
    今一度しっかり考える必要があるかもしれません。

  • 2011年77冊目

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著者プロフィール

現代イスラム研究センター理事長。1955年生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。UCLA大学院(歴史学)修了。専門は現代イスラム政治、イラン政治史。著書『現代イスラムの潮流』(集英社新書)『中東イスラーム民族史』(中公新書)『アメリカはイスラム国に勝てない』(PHP新書)ほか

「年 『集団的自衛権とイスラム・テロの報復』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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