自動車が危ない (新潮新書 131)

著者 :
  • 新潮社
3.33
  • (1)
  • (0)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 26
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101311

作品紹介・あらすじ

次々と明らかになった三菱自動車の社撰な品質管理の現状。だが、果たしてこれは三菱だけに限られた問題なのか?他メーカーの品質は万全なのだろうか?容赦ないコスト削減で疲弊し、揺らぐ製造現場。急速な電子化で複雑化する一方のトラブル。その結果、世界規模で急増し続けるリコール-。メカニカルな問題から先進技術の開発思想まで。自動車を取り巻く危うい現状を、技術者への取材をもとに徹底検証する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 共感が持てたのは、「車両メーカは、一般ユーザに向けて積極的な啓蒙活動を行っていない」という点だ。
    2008年の安全工学シンポジウムでは、国土交通省、自動車工業会、交通事故死遺族会など関係者が大勢集まったなかで、事故の記録を保持するものとして「ドライビングレコーダ」は必須であるとの共通認識があった。
    カメラなしでいいので、全台数義務付けるべきだという発言が続いた。

    にもかかわらず、同年の国土交通省のシンポジウムでは、事故の分析などはしていても、
    ドライビングレコーダ全台義務付けの話題は、国土交通省からも自動車工業会からもなかった。

    自動車が危ないのはわかりきったことだが、関係者の、一般ユーザへの啓蒙は本当に必要だと思う。

全1件中 1 - 1件を表示

塚本潔の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×