- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106101359
作品紹介・あらすじ
「ネズミはビールにキレよりもコクを求める」「赤ワインに醤油を垂らすとコクが増す!?」「男性生殖器と口の中には深い関係がある」「牧場のミルクが美味しい科学的根拠」「甘味無しの世界は殺伐としている」-。ビール、ラーメン、吸い物、カレー、あらゆる食物で感じられるコクとは一体何なのか。その正体を科学者の目で探ることで見えてきた美味しさの秘密。「コクの構造」が今明らかに。
感想・レビュー・書評
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タイトルに惹かれた衝動買い。
予想以上に科学的に書かれた堅い本だったので好感が持てました。
もっと“五感”を大切にしなきゃと思えた一冊でした。(2010.8.25)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
分かっているようで、その正体については曖昧にしか捉えていなかった『コク』。
なるほど!と納得できた。 -
古都丞美先生 おすすめ
12【専門】491.3-F
★ブックリストのコメント
「コク」という言葉はよく使われますが、その現象は非常に複雑な要因が絡み合っており、絶妙なバランスを取ったときに発生するものです。「おいしさ」と密接に関わる「コク」の背景を多角的に理解する参考になります。 -
食や、おいしさを構成するさまざまな要素の中から、‘コク’に目を向け、科学的知見を中心に詳しく解説した内容。その‘コク’という観点でいうと、長く親しまれている食事にも合点がいき、とくに日本の伝統的な調味法は優れたものであり後世に継承すべきものだとしている。欧米式の‘油によるコク’も含め前向きな見解を中心としているが、その一方で欧米式の食事の流入による日本食の淘汰も懸念しており、とくに第三層のコクに関しては幼少期からの食生活に左右されるもので、失われてからでは取り返しのつかないことになるように思われる。大人だけでなく子供の時期から、それと同時に子供だけでなく大人ももっと食への認識を深めて質の高い食文化に触れるべきだとしている。
最後の章の今後の食についての大胆予言はウィットに富んだものだったが、似たような現象が実際に加工食品業界で起こっていることもあり、あながちフィクションとして軽視することが出来ないように思えるし、筆者もそう思っているかもしれない。食の変化を時代の流れによる当たり前のこととしてないがしろにするのではなく、時には立ち止まって見直すことも大切だ。 -
アイバンのラーメン→amazonオススメでラーメンの本→その関連で、この本
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【要約】
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【ノート】
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日経新聞での連載で興味を持ちました。
コクや甘味はエネルギーとして認識するから
美味しいと感じるし止められなくなるのだと納得しました。
効率の良いエネルギーを摂取するための本能なんだなと。
読みやすい文章で、味覚や脳について知ることが出来ます。
最後の章の近未来のコクは面白い発想でした。 -
「コク」という、分かるようで分からないもの、好きだけど正体不明のものを、科学的に分析してみよう、という一冊。
*ネズミも人間もコクのある食事は共通して食べ過ぎてしまうようです。人間の食事はおいしすぎるのかも知れません。
*私たちがコクと感じているものは、エネルギーが確かめられているものと言えます。ノンカロリーでコクがあるものはありません。 -
新書文庫
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これまで曖昧に使っていた「コク」という言葉を見つめ直せた。
実験の話、生物学的な話が興味深い。