人は見た目が9割 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 753
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101373

作品紹介・あらすじ

喋りはうまいのに信用できない人と、無口でも説得力にあふれた人の差はどこにあるのか。女性の嘘を見破りにくい理由とは何か。すべてを左右しているのは「見た目」だった!顔つき、仕草、目つき、匂い、色、温度、距離等々、私たちを取り巻く言葉以外の膨大な情報が持つ意味を考える。心理学、社会学からマンガ、演劇まであらゆるジャンルの知識を駆使した日本人のための「非言語コミュニケーション」入門。

感想・レビュー・書評

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  • なんともキャッチーなタイトル。
    そんなことないんじゃない?と思って、出たときは読まなかったのですが、どんな内容なんだろう?と。
    そうしたらけっこう、予想とは違う中身でした。
    帯のあおり文句、ほとんど嘘(笑)

    言葉そのものでは、なかなか意味は伝わらない。
    言葉以外の部分で、意味はかなり違ってくる。
    そのほうが9割ともいえる、大きなウェートを占めるということ。
    話の内容だけでなく、話している人の容貌、服装、声の調子、雰囲気などで、説得力が変わってくる。
    確かにね。
    ただ、その人の教養や人格、能力まで入れてしまうと、それって、見た目?という気もしてきます。

    作者は、漫画原作者として、漫画家の絵柄や表現でイメージがかなり違ってくるという経験をし、劇作家演出家として、俳優の見た目や演技でも戯曲は全く別物になるという経験をした人。
    キャスティングをするとき、どういう外見の俳優を選ぶか、演出の際に、舞台のどこにいるかで印象が違うという話など、実体験も豊富。

    日本では、コミュニケーションは国語の授業で扱うような感覚があり、言葉以外の面が重視されていない。
    この重要性に気づいてほしいという作者の熱意は、タイトルの印象よりも真面目なものです。
    実は、言葉でハッキリ伝えることはむしろしないような国民性なのに!という。
    おお、そうですか‥
    この日本人の以心伝心、面子をつぶさないようにする、あまりはっきり主張しないという国民性について、こんなに書いてあるとは意外でした。
    あら、言っちゃいけなかったのね?という発見に、はっとしたりして。
    しかし、これじゃあ、国際社会でやっていけなくないかい?という問題は感じますが。

    話は広範囲にわたり、ややまとまりのない印象。
    だからどうすればいいのか?は、そんなに書かれているわけではないので、首を捻るところもあります。
    ただ雑学として、けっこう役に立つかもという内容もありました。
    子ども部屋は明るい色にしたほうが知能指数が高くなる、という実験結果があったとか、ね。
    これは子ども部屋の見た目、ってことなのかな。
    色の持つ意味もあるということですね☆

  • タイトルの印象が強かったので、最近の本のように思いこんでいましたが、初版は2005年だったのですね。

    非言語コミュニケーションの入門書。
    タイトルの由来は、人が他人から受け取る情報のうち、話す言葉が占める割合はたった7%、という実験結果からきています。
    言葉以外から伝わるさまざまな感情や態度について、演出や漫画原作などで活躍されている著者が紹介してくれます。

    本書で初めて「騒色公害」という言葉を知りました。
    1981年に都営バスの車体の色が問題になったとき、公共の色彩について考えられたとのことですが、現代もあらためて省みられてもいいように思いました。(観光地ではコンビニなども景観に配慮した色になっていますが…)

    本書を踏まえて、より実践的な内容の本も読んでみたいです。

    • まっきーさん
      すずめさん、こんばんは。

      いつも“いいね!”ありがとうございます。前から気になっていた本なのですが

      “非言語コミュニケーションの...
      すずめさん、こんばんは。

      いつも“いいね!”ありがとうございます。前から気になっていた本なのですが

      “非言語コミュニケーションの入門書”という感想を見て読んでみたくなりました。
      素適な感想ありがとうございます♪
      2017/02/18
  • 外見(容姿)の話かと思ってたらマンガの表現の話で・・・あれ?って感じでした。

  • 著者も指摘しているが「見た目」という言葉が、一人歩きをして、
    単純に外見だったり、表層的な意味で使われるようになった。

    見た目が良いとは、ぶしつけな言い方でいうと、
    イケメンであったり美人であったりと外見が良い事の意味として使われている。

    本当は、ノンバーバルコミュニケーション(非言語)の重要性を説く上で使われていたのにかかわらず、、、
    皮肉な結果だと思う。

    また社会的に見た目が悪い人が、損をするという言説まで、飛び出すようになった。
    美人と年収とか、体重と社会的成功とか。。。見た目至上主義の勢いは凄い。

    見た目を良くする上で、つまり自分が他者に対して、表情、しぐさ、声、間といった、
    言葉ではないもので表現をする上で、非常にたくさんのヒントがあると思う。

    プレゼンにも応用できるような知見も、含まれていると思う。
    例えば腹式呼吸一つできるようになるだけど、発声が全然違い、
    声の通りが格段に良くなる。
    これだけで、意図していることが伝わる確率が高まる。

  • 図書館本。マンガなどを使って説明している。とにかく演劇ネタが多かった。

    読んでいるとイメージやタグで管理しているみたいに人の中でイメージが固定化されていることが多いのだと知った。演劇の世界のイメージでは…例えば⇒貧しい農民は東北弁、ケチは大阪弁、浮世離れして上品な人物は京都弁など、言われてみれば確かにそんな気はあるなぁ…と思った。封建社会時代の「憎茶」は、知らなかったし面白かった。

    タイトルのつけ方が『言ってはいけない 』と似たパターン。新潮社ってこういう売り方が多いような気がする。のは気のせい?

  • 職場で話題になったため、相当昔の本だが読んでみようと思い古本屋で購入。

    聞いたことあるような話ばかり。
    10年前には、新鮮な話題だったのだろうか。
    新書は、やはり売れている時に読むべきだと思った。

  • これは為になる。実践してみたい。

  • 10年前にベストセラーになったと記憶。非言語コミュニケーションの本を読むのは2冊目ですが、この分野だとこの本が一番有名かもしれません。

    『哲也』の原作者という肩書故か、どっちかと言えば漫画のハウツーですごく参考になりました。ついで演劇のハウツーとして参考になり、非言語コミュニケーションの知識に関しては、「漫画と演劇はノンバーバルの知恵が生かされてるんだぜ!」以上にはあまり勉強出来なかった。もちろん、マナーだとかトイレの距離(パーソナルスペース)等漫画と演劇以外の話題もありますが、話の分量からしても、漫画と演劇をつぶさに眺めれば非言語コミュニケーションが分かる、ということになるんじゃないでしょうか。入門としては、非常に良い取っ掛かりだと思います。

    「何たる偶然」ゲームは、ちょっとやってみたいと思う。

  • 言葉以外の要素が多くの情報を伝達している。
    目は口よりも物を言う。
    相手の反応で次の三つがあると同調の傾向。
    繰り返す。頷く。相槌を打つ。
    髭はコンプレックスの表れ、等々。

    間が大切というのもとても参考になった。今まで、自分の言いたいことを自分の思いつくままに話していたが、話すスピードや声の大きさ、タイミングというものを意識して話しをするようにしよう。

  • 演劇やマンガの専門の著者による、

    マンガ、文化、マナー、演劇、仕草所作など様々な分野からの、言語以外の伝達(ノンバーバルコミュニケーション)についてのテクやトリックなどを紹介した本。

    言葉の伝達よりも「言葉以外の伝達」の方が伝達力が高く、比率で言うと前者7%後者93%
    という意味での、人は見た目が「9割」というタイトル。

    広く浅く短く雑多に紹介されているので、各所詳細に知りたい場合は巻末の参考文献の中からチョイスした方が良いかと。

  • 人が他人から受け取る情報
    ①顔の表情 55% (ノンバーバル)
    ②声の質(高低)、大きさ、テンポ 38% (ノンバーバル)
    ③話す言葉の内容 7% (バーバル)
    ※目は口ほどに物を言う。

    言葉だけの情報じゃ十分じゃない。それなら、それ以外の手段も身につけようじゃない。

  • 漫画や演劇を通してどういう動作がどう見られるのかといった話。比較されているところは面白かった。見た目の話はあまり無いので、タイトルに少しずれを感じる。

  • 20132.9割は言いすぎかなと思いつつ、5割ぐらいは印象というものは確かにあるかもしれないと思いました。色のイメージという項で、前の職場(病院)でエレベータの内装を赤にした経営者がいたのを思い出しました。最初は病院に赤だと血を連想させると賛否あったようでしたが、赤にすることによって、これから手術に行く人に活力と勇気を与えるためだと考えた結果、このような色にしたとの由。知らぬ間に言葉は無くとも、印象や持っているイメージで人の心を揺さぶっているんだなぁと改めて感じました。

  • 著者の竹内一郎氏は、さいふうめいという別名を持っている。「哲也 雀聖と呼ばれた男」の原作者。
    内容は見た目がどうのこうの、というよりも、ノンバーバルコミュニケーションについての本。演劇や漫画の技法を例に出しながら解説。事実と異なっていても、そのように一般的に認識されていたなら、それが事実、みたいなところ。
    以下メモ。
    ⚫︎私たちは子供の頃小学生の先生に「人を外見で判断してはいけない」と教えられた。それは「人は外見で判断するもの」だから、そういう教育が必要だったのだ。逆に言うなら、人を外見で判断しても、基本的には問題ない。ごく稀に例外があるのみである。
    ⚫︎男は嘘をついた時、目をそらす。やましい気持ちが目に表れる。ところが女が嘘をついたときは、相手をじっと見つめて取り繕おうとする。つまり女がじっと見つめた時は本来怪しいのだが、これは今だに世の一般法則になっていない。だから演技術のしても使えない。仕方なく、演出家は、女がやましい時も、目を外す、演技をつけることになる。
    ⚫︎腹を割って話し合うことが問題解決の近道だと言われている。だが利害が対立している二人が、腹を割って話し合えば、理論上はこじれるに決まっているのである。では、腹を割ることで何が解決するのか。お互いが「この人は信じられる人間だ」と思えるようになる。つまり問題の本質を解決しようとしているのではないのだ。この特性を持っていては、「相手にアクションを起こしてわからせる」という行動にはならない。裸になる、あるいは、隠し事がない、という状況を作って、問題を解決しようとするのが近道である。つまり、「アクションを起こして、わからせて、相手を動かす」ことは日本では困難だ。人を動かすためには、まず人望が必要だ。ということになる。カリスマ性、といってもよい。が、カリスマ性とは何?といわれても、定義は曖昧。
    ⚫︎担任や保護者、またはそれに代わる子供に親しい人が読むならば、読む技術など特にいらない。子供は自分の好きな人の読み方、間の取り方に合わせて感情移入をしてくるのである。つまるところ、伝える技術の最大の目的は、「好き、好かれる」の関係を作ることである。

  • じゃあ不細工に生まれた俺の人生は生まれながらにして終わっているのか!?ということを説いている本ではなくて、演出や漫画の構成に拘っている著者が、その職業上習得した、さまざまな立ち居振る舞いや、間の取り方など、言葉を通さないでメッセージを伝える、ノンバーバルコミュニケーションの方法を解説する本。漫画の背景画や匂いまで語っているのだから、タイトル通りの本じゃないよね。どちらかというと創作にまつわるテクニックを説いているような印象でした。漫画で使うさまざまな視覚効果が面白かった。

  • 就職活動とかで役に立ちそうですね。

  • 帯に書かれてた女の子のイラストが可愛かったのでつい買っちゃった本w
    中身はちょっと肩透かしくらった気分。
    タイトルみて想像した中身は、「ルックス・振る舞い・作法が他人に与える印象とその理由。そしてそれらを効果的に向上させるために普段から心がけるべきポイント」を想像して、それを求めて手にとった。けどちょっと違ったらしい。
    見た目についての一般論を終始淡々と語られてもなー。。って印象です。

  • 話題となった本の割には、そこまでだった。二作目に期待…(^^;

  • ひとは,人に限らずなにか物を見たり聞いたりしたときに,何らかの”印象”をもつ.

    その印象がどこからくるものなのかを説明している本.

    タイトルの「見た目が9割」から人の外見が重要なのかと思いがちだが,本の内容として重要な点は,格好がいいなどというのは印象の一部でしかなくて,その人の仕草や,話すテンポ・間の取り方,視線などいくつもの要素からひとは印象を抱いているということ.

    著者は演出を仕事の一つとしているそうだが,演出家というのはこんなことを考えているのかと感心させられた.

  • ■Keywords:ノンバーバル・コミュニケーション

    ■ノンバーバル・コミュニケーション
    言葉以外の情報すべて:表情、声質、声の大きさ、話のテンポ

    ■バーバル・コミュニケーション
    言葉

    ■「人は見た目が9割」とは
    人の第一印象におけるノンバーバルとバーバルの比率
    ノンバーバル:93%(表情55%、声・話し方38%)
    バーバル:7%
    ※たとえば、まばたきは、相手の視線をそらす疑似行為

    ■日本でノンバーバル・コミュニケーションが発達しなかった理由
    日本人のコミュニケーションの特徴から考察
    文献:芳賀綏(ハガヤスシ)『日本人の表現心理』

    ■日本人のコミュニケーションの8つの特徴
    ①語らぬ文化(★)
    自然を相手にする農耕民族であったため、自身を主張し、相手を説得する必要に迫られなかった。
    ②わからせぬ文化
    相手に「わからせなくてよい」とする伝統。
    →説得ではなく、「腹を割って」話すことで問題解決に努める(根本的な解決方法ではない)
    ③いたわる文化
    相手の欠点を指摘し、人前で恥をかかせるようなことはしない。
    →対決ではなく、力を合わせることが問題解決につながるという価値観
    →相手を説得したり、自分の論理に相手を組み入れることに情熱を燃やさない
    ④ひかえる(★)文化
    相手に対し、あからさまな態度を示さない。
    →「憎茶」や「ぶぶ漬け」の習慣
    ⑤修める(★)文化
    自分を田畑に見立て、掘り下げることで価値を高めようとする。
    自己との対話を重視する。
    →「修行」
    ⑥ささやかな文化
    キリスト教文化では永遠性が重視される。
    これに対し、日本では瞬間のもつ意味が大きい(板坂元『日本人の論理構造』)
    →儚さを好む習性
    ⑦流れる文化(★)
    諸行無常の精神。
    →がんばってもがんばらなくても結果は同じ
    →やり過ごす習性
    ⑧まかせる文化
    南無阿弥陀仏の仏教思想。
    →「南無」とは、仏に帰依する、または、信じるの意味
    →他者ではなく、仏とのつながりを重視
    ※(★)農耕民族特有

    ■マナー
    ノンバーバル・コミュニケーションを意識化し、洗練させたもの。
    タイムロスを省き、「あなたを尊重している」というメッセージを相手に伝える手段。

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著者プロフィール

名古屋工業大学大学院工学研究科情報工学専攻 教授

「2016年 『機械学習のための連続最適化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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