図書館を使い倒す!: ネットではできない資料探しの「技」と「コツ」 (新潮新書 140)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 562
感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101403

作品紹介・あらすじ

「ネットにはありませんでした」。この程度で調べものをしたつもりになってはいないだろうか?北朝鮮の詳細な経済事情は?非公開の行政資料を手に入れるには?地元の近代化に尽くした偉人は?GoogleやYahoo!ではけっして探せない価値ある資料が眠っているのが、実は図書館なのだ。「週刊ダイヤモンド」記者として資料探しに精通する著者ならではの、ビジネスツールである図書館を使い倒すための「技」と「コツ」。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館の 使い方 指南書
    地元の資料は地元図書館で調べる

  • 新書ですが新たな発見があるやも

  • 週刊ダイヤモンドの記者が実践している「調べ物のコツ」。

    まず、書棚を眺めて「なんとなく」情報を集める。調べるべき人物や事柄がわからない時に有効。

    文書館
     ぶんしょかん→近代以降の資料収集機関
     もんじょかん→近世以前まで含む資料を扱う

    国立国会図書館 http://www.ndl.go.jp/
     「テーマ別調べ方案内」 https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/
    国立情報学研究所 ウェブキャット・プラスhttp://webcatplus.nii.ac.jp/
    福岡市総合図書館 「レファレンスだより」 http://toshokan.city.fukuoka.lg.jp/
    東京都都立図書館 http://www.library.metro.tokyo.jp/
     「しらべま専科」
    レファレンスクラブ http://www.reference-net.jp/
    大宅壮一文庫 http://www.oya-bunko.or.jp/
    環境省図書館
    厚生労働省図書館
    国土交通省図書館
    経済産業省図書館
    総務省統計局図書館 http://www.stat.go.jp/library/2.htm
    農林水産省図書館
    文部科学省図書館

    NHKアーカイブスhttp://www.nhk.or.jp/archives/
    放送ライブラリーhttp://www.bpcj.or.jp/

    司書の手法
    1 いかに参考図書を見つけるか。
     『日本の参考図書』

    2 調査を多面的に進める。
      調査の展開の発想法としての6つの方向。
     ①絞る より具体的なキーワードで調べる
     ②広げる いったん広い概念の言葉で調べる
     ③射抜く 必要な言葉をダイレクトに調べる
     ④たどる 類似する情報に調査範囲を移動する
     ⑤視点の変更 日本史ではなく美術史を調べるなど、違う面から調査する
     ⑥媒体の変更 紙媒体からインターネットやCD-ROMなど、違うメディアで調べる
      「現代の図書館 2003年9月号」浅野高史

    『人事興信録』
    『現代日本人名録』
    『著作権台帳』
    『日本紳士録』
    『全国高額納税者名簿』
    『都区政人名鑑』

    目次
    はじめに

    序章 なぜ「図書館」に調べたいものがあるのか

    第一章 資料は足で探せ  資料は地元に眠っている
     【使い倒しテクニック】
     合併を拒否し続ける街の絶頂と落日を検証する/映画「LOVE LETTER]のヒットで押し寄せた観光客数を把握する/地元の近代化に尽くした偉人を調べる

     【使い倒しの知識】
     使いやすい図書館の三条件/無駄足防止のためのネット利用/所蔵データベース検索のコツ

     コラム 郷土百科事典の大ブーム

    第二章 資料探しのプロに学べ  資料は棚に眠っている
    【使い倒しテクニック】
    専門図書館に眠っていた北朝鮮資料/大学の研究室でやっとたどり着けた調査資料

    コラム なぞの社訓「水五訓」の作者を探す

    【使い倒しの知識】
    ぼんやり棚を眺めるという技術/レファレンスをうまく使う技術/プロの探し方に学べ

    第三章 行政資料を手に入れろ  資料は役所に眠っている
    【使い倒しテクニック】
    非公開データ「大学の入学者数」を調べる/次々に廃棄される行政文書を追いかける/ありそうでない「国会議席案内図」を入手する

    【使い倒しの知識】
    情報公開請求をフル活用せよ

    第四章 消えゆく資料を探せ  資料は時間の向こうに眠っている
    【使い倒しテクニック】
    破綻プロジェクトの立案資料を探す/何の変哲もない建物の写真を手に入れる 伊勢神宮 赤福の四階建てのビル このエピソード好き/雑誌記事から過去のブームを検証する

    【使い倒しの知識】
    国立国会図書館・支部図書館も使いよう/貴重な参考資料が消えていく

    コラム 図書館建築概要もレッドデータ?

    第五章 全国お薦め図書館ガイド
    公共図書館
     東京都立中央図書館/福岡市総合図書館/豊田市中央図書館/主要都市の公共図書館

    専門図書館・行政情報ルーム
     東京商工会議所経済資料センター/アジア経済研究所図書館/日本新聞博物館新聞ライブラリー/都民情報ルーム/日本交通公社旅の図書館/証券図書館・証券情報室/神奈川県立川崎図書館

    大学図書館
     東京大学総合図書館/北陸先端科学技術大学院大学付属図書館/千代田区民が使える大学図書館リスト

    議会図書館

    終章 図書館にクレームをつける

    おわりに

    主要参考文献

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA73821690

  • 594


    大学図書館、特に国立大学図書館も充分使える存在である。税金で成り立つ国立大学だから当然といえば当然だが、二〇〇四年度からすべての国立大学は、何らかの形で図館を一般に開放している。すべてではないが私立大学にも地域住民に公開がある。さすがに貸し出しをしているところは多くはないが、二〇〇三年座四書館全体の資料購入費は二二四億円で、公共図書館の購入費三三四億上である。蔵書数も膨大だ。なにも流行小説を大量に買っているわけではない。予算が多いのは学術論文が掲載された、いわゆるジャーナルを大量に購入しているからである。門的な文献や学問に関する専門書籍を必要とするならば、まず国立大学に直置されている学部の専門に関わる本ならば当然、豊富な所蔵を期待できる圏であれば経済・経営ならば一橋大学、芸術関係ならば東京芸術大学、語学ならば東京外国語大学など、大学の専門性での使い分けをするのが使うコツである。



    図書館の本を書くことは勇気のいることである。図書館学を専門にする学者が「図書館とはなにか」を教える大学がたくさんあり、図書館で働いているプロが何万人もいる。図書館を使う側からのみ観察しているので、図書館の裏側や本質など知りうる立場にすらない。私には想像も付かない知恵がまだまだ眠っているはずである。ただし、誰かが厚かましくも、使い手として批評をしない限り、図書館は新たな展開の手がかりを得られないのではないか。ネット社会の時代になって情報の流通経路や質が大きく変わり、図書館の役割が見直されている今ならなおさらだろう。そう考えたからこそ、多少は勇気が必要な作業も進められたと考えている。

  • 期待はずれだったが、ネットで調べられないので無理は過去も現在も理由ならない。

  • 図書館の利用方法を知りたい人向け

  • ざっと読んだ。
    がっつりと深く調べ物をする、学者や記者などプロへ向けた図書館指南書だった。
    地方について調べたいのならば、その土地の図書館で調べるのが一番。調べたい人物の出身地へ出向くのもいい

  • 350円購入2006-11-11

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