国家の品格 (新潮新書 141)

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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101410

感想・レビュー・書評

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  • 面白くなかった
    この本が売れることこそ日本人が弱っている証拠
    この本が売れれば売れるほど
    著者が心配している通り日本人が
    自分たちの美徳を失って自信がなくなっている
    著者としてはある意味悲しい
    逆せつてき

  • 数学者が日本をどう論じるのか興味が湧き、読んだ本。
    賛否両論かもしれないが、私は頷けた作品。
    国家にも品格は必要で、日本、あるいは日本人のあるべき姿を考えさせられる。

  • 半分、同意だが、かなりステレオタイプの思考がなんだかなぁ。イギリスと日本の比較が大雑把。
    でも、ここまで振り切れる人格が潔くて惹かれる。

  • 日本のよさを再認識させられる作品。国語や自国の文化を守り伝えていかなければならない。異論もあるだろうが一読される価値はある。

  • 2010/03/02



  • mmsn01-

    【要約】


    【ノート】
    ・新書がベスト

  • なるほどと思わせる論理展開はなく、なぜこの本がこのような表題にもかかわらず、ベストセラーになったのかわからない。ただし、数学者がこのような本を書いたのは注目に値したのかも(普通の人はゲーデルの不関税定理は知らないだろうし)。さっさと読めるが、特に読む必要は無い。

  • 大ベストセラーとなった本書。2005年の発行だから、小泉改革で規制撤廃、市場原理(競争原理)導入が声高に叫ばれていた頃。合理主義の名の下、日本的な仕組みが次々に廃止されていく中で、危機感に駆られて発せられたメッセージだったのだろう。

    しかしながら、資本主義・民主主義への的を射た痛烈な批判や、真の国際人が身に付けるべき教養など、今読んでも頷けることが多い。トランプ政権によるアメリカ第一主義など、ますます混迷を深める国際社会にあって、本書は日本が採るべき道を考えるヒントを与えてくれる。

    ただ、日本的な美徳が世界に誇るべきものであり、それを大切にせよ、という著者の主張はその通りだが、ともすると、狭く窮屈な日本的ムラ社会を賛美している様にもとれるのが気になるところ。日本的な社会も行き過ぎてしまうと弊害が出てくるという事なのだろうけれども。

    なお、本書で特筆しておきたいのは、「教会の過剰な権威を否定するために生み出されたカルヴァンの予定説と、王権神授説に対抗し個人の権利を確保するためにカルヴァン主義を利用したロックの自由、平等、国民主権など」現代欧米の理念=「キリスト教原理主義」は、中世の権威が打倒されたと同時に歴史的使命を終えるべきだった、時代遅れなものである、という点。民主主義が拠って立つ「国民が成熟した判断ができる」という大前提は永遠に満たされず、その本質たる自由と平等はその存在と正当性のために神を必要とする、という致命的な欠陥を有している、という点。そして、日本的の生み出した美しい情緒として、もののあわれ、自然への畏怖心、跪く心、懐かしさ、自然への繊細で審美的な感受性を挙げ、日本の生み出した形として、武士道精神を挙げている点。

  • 近代過去の名著であるとのこと。
    いささか懐疑的であったことは否めず。
    内容すばらしきかな。

    国家の品格とは何か。
    国家というものに品格などもつのでであるか、そもそも国家というものはいかなるものであるのか、
    日本人と、日本文明の源とは。
    武士とは

    なるほど、
    しかし、私の長年の疑問というか、疑惑というべきとでもいうものが、解決にいたった。
    それは、4つの愛である。
    マザーテレサも言っていたと記憶にある。
    家族を愛しなさいと。

    全く見知らぬ人類でなく、身近な人から愛すのだと。
    そのこから、郷土愛など、わくが広がっていくのであるであろうと。
    ようやく、納得した気がした。

    それるが、しかし、このような志の強い人が、国を指導していないのか。
    間逆な人が支えているばかりか、期待もできるこの世の中であろうか。



  • "日本人に誇りと自信を与える本。
    共感した部分を引用しておく。
    ・英語を話すことより、話す内容が重要。日本の文化、歴史から自らの日本人像を造り出すこと。それから、国際社会に出て行くべき
    ・論理だけではうまくいかない。
    ・いじめをなくすためにカウンセラーをおくのではなく、卑怯を教えるべき。
    ・4つの愛、家族愛、郷土愛、祖国愛、人類愛
    ・武士道の精神の復興を"

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著者プロフィール

お茶の水女子大学名誉教授

「2020年 『本屋を守れ 読書とは国力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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