知床に生きる: 大船頭・大瀬初三郎とオホーツクの海 (新潮新書 144)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101441

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  • 知床の自然と共存するように漁に勤しむ。
    船頭の人生には地域の人からの必要性と言う縁あっての巡り合わせも影響を受けていた。

    北海道の生態系には、シカとヒグマが大きく関係しているが、シカの大食漢にすっかり翻弄されている。
    一度変わってしまったものは元には戻らないかもしれない。
    動物だけでなく草木も影響されるからだ。

    長い冬と短い夏を上手に暮らし知床に生きる人たちの
    素朴な生活を垣間見る。

    思いがけず出会った書であったが、読みやすく心にすっと入ってくる良書であった。

著者プロフィール

1947年栃木県生まれ。早稲田大学政経学部卒。在学中に文学作品「自転車」で第1回早稲田文学新人賞を受賞。卒業後、さまざまな職歴を経て帰郷して宇都宮市役所に勤務。79年から文筆活動に専念。80年「遠雷」で第2回野間文芸新人賞、93年「卵洗い」で第8回坪田譲治文学賞、97年「毒ー風聞・田中正造」で第51回毎日出版文化賞を受賞。2010年2月逝去。

「2023年 『すらすら読める奥の細道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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