東大法学部 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101465

作品紹介・あらすじ

明治政府の国策として、創立以来、官僚機構はもちろん政財界にも幹部候補生を供給してきた東大法学部。それは、そもそもが国家公務員試験および司法試験にむけた「予備校」であり、巨大な公共投資であった。維新から高度経済成長期へと続くその栄光の歴史、そして霞ヶ関の落日以降に訪れた変化とは-。現代社会における「真のエリート教育」についても考察。

感想・レビュー・書評

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  • 以前「天皇と東大」(立花隆)を読んだが、東京大学の成立と戦前の歴史についてはその方が詳しかった。
    本書は戦後について詳しく書かれているのと、政治との距離をも書き込んでいるのが目につくが、書体は週刊誌的にも感じられ深みがない。
    新書であるからこの程度で充分なのかもしれないが、知ることができるのが概略のみというのにはやや不満が残った。

    2017年8月読了。

  • よくある東大批判。官僚のこぼれ話は興味深かった。

  • 東大=官僚養成の大学

    エリート育成(途上国であった日本にとってキャッチアップは至上命題

    現状・・・日本の国益を侵害
    *すべて民営化すべきとの意見です。

  •  うーん。著者のスタンスがわからなかった。
     官僚を育てるべくして設立された東大法学部、けれども官僚が力を失い腐敗するに従って東大法学部の意味もなくなってきた……というような書かれ方をしているけれど、その当時、著者は記者クラブで官僚たちを見てきたのでは? なぜそこできちんと糾弾しなかったのだろう。なぜ今更言うのだろう? と不思議でならない。

     こういう目で見られたら、東大って名乗りたくない気持ちもわからなくは無いな、と思いました。

  • 2011/11/26 No.30

  • ブックオフをぶらぶらしてて、タイトル見て即買っちゃった本。東大法学部の歴史でも書かれてるのかな、それなら知ってても悪くないかな、と思った。

    最初は東大法学部の歴史が書いてあった。日本を成長させる官僚を養成する学校だったんだって。

    それがだんだんそうじゃなくなってきた・・・。官僚たちの夏みたいな時代じゃなくなってきて、官僚の魅力が薄れてきて、学生の質も落ちてきて・・・・。といった流れ。途中からはかなーり厳しいことかかれています。ちょっとへこむ。

    でも昔の学生の様子とか知れるしいいと思った。途中多くのOBも登場するからOB訪問している気分になるし。昔はゼミに入れる人は3人に1人だったらしい。昭和までは2類が一番多かったらしい。

    自分たちが無批判に受け入れている体制を批判的な視点から書かれた本を読むことでまた違った感じで見ることが出来る。自分が批判されているような気がして身が引き締まった。

    そして、大学だけじゃなく、官僚制にまで突っ込んでいくところはすごい。当然なのかもしれないけれど。

    とにかく、東大法学部の人には読んでほしいな、すぐ読み終わるし。貸します。

  • 東大法学部を憂う内容になっています。
    否、東大法学部のみならず、
    日本の教育自体を憂いているといった方がいいかもしれません。

    一側面の捉え方としては、著者の言っていることは正しいのだと思いますが、
    一方的すぎるのではないかと思うところもありました。
    しかし、著者の言っているように、
    このままの日本の教育制度のままでは、
    完全に世界においていかれるのは間違いないと感じています

  •  東大法学部は、近代国家を形成する上でとても重要な役割を果たした。明治時代、日本は西欧列強に伍していくため、法律が整備された法治国家を早急に構築する必要があった。その法律を作る人材を供給する機関として東大法学部は創設された。いまでも霞が関において、東大法学部卒の人間が大きな力を持っているルーツはここにある。
     しっかりとした制度がまだない真っ白な状態で、制度を作っていくことが必要だった時代は、そういう能力を持った官僚がすさまじい権力を握っていた。しかし、ある程度制度が完成し、先進国の仲間入りを達成した頃には、当初作られた制度は時代に合わなくなってきており、新しく制度を作り直さなければならなかった。しかし官僚は、一度作った制度を消すことはできない。なぜなら、既存の制度によって既得権を得ている集団があるからである。そこで制度を作り直すことができる政治家に、徐々に権力が移っていった。
     現在の東大法学部において、もはや官僚は人気の進路ではなくなっている。東大法学部生たちは人材としての「代替不可能性」を求めて、弁護士になったり、外資系企業に就職したりする道を選んでいる。このような進路を選ぶ学生たちに、国立大学に国費を投入するというかたちで援助する必要があるのだろうか。もはやその必要性は薄く、私立大学と区別なく補助金を使うか、学生個人に補助金を出すべきだろう。
     真のエリートには、「公共の精神」「総合的な知力」「問題解決力」などが求められる。そのようなエリートを育成するためには、現在のような東大を頂点とするピラミッド型ではなく、多様性を持つ構造にしなければならない。
     この本は簡単にいってしまえば「東大法学部批判」の本である。かなり前に購入して読み始めたが、当時は全く興味がわかず放置した本であり、最近部屋の整理をしていたらたまたま見つけたので、読んでみるとすらすら読み終えてしまった。この3年間ほどで少しは成長したのかもしれない。

  • 本書をどう読むか、人によって大きく異なるだろう。
    エリート官僚養成機関の実績が、時代の変化とともに様相が変わり、それを取材を通じて紹介している。
    では、その変化があって悪いところばかりなのだろうか。私はそうは思わない。これだけあらゆる価値観が多様化した今日において、学生の進路選択に幅がでるのはある意味当然だと思う。ごく一例を取り上げて東大全体を批判する、「金ぴかエリートの敗北、東大を見放す高校生」といった見出しは事実と状況の表現がフィットしていないと感じた。

    戦時中に大卒者が海軍に主計官の将校として任官される「短期現役」があったそうだ。主に経理・兵站・文書管理・秘書を担当したという。
    昭和55年の中曽根内閣はこの短現出身者の大臣が多かった。法律と予算を扱う際に、海軍の合理性が精神として必要で、独特の文化が一定期間できたそうだ。

    ちなみに、著者の卒業した学校は、自由学園最高学部は各種学校。法令上は大学ではない。あとがきの185頁に「自由学園という大学」と書いてある。この表記はいいのかなぁ。

  • 高校時代に読んだからか、退屈な内容ではあった
    よく言われている、真のエリートたちの官僚離れとかいろいろ。

    でもまぁ、東大で官僚がどうとか本人はそこまで気にしてないっていうね。

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