- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106101489
感想・レビュー・書評
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架空生物の謎を最新生物学で解き明かす。学術名まできちんとつけて、科学的に大まじめに考察していて、それがまたすごくおかしい。
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架空生物のことを、まず生物学的背景を述べてから、解説する。もっともらしい背景があるから納得しかけるのだけれど、そもそも架空だし、ネーミングも変だし、うっそだろ、と思う。まだ、解明されていないこともいっぱいあって笑ってしまう。
真面目に遊んでいるので、どこからどこまでが本当か分からなくなる。著者は簡単と言っているけれど…。あまり役には立たなさそうだけど、これは、「教養」に分類されるのかな。不思議な世界でした。 -
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA74675754
読書マラソン感想カードより:
どこまでが本当でどこまでがウソなのかわからないが、とても面白かった。障子に目ができる目目連やヨナグニサンが巨大化したモスラなど説明がよかった。図なども分かりやすくおもしろかった。
オススメ度:★★★★★
ポチ丸
所蔵情報:
品川図書館 460.4/Ta63 -
タイトル一本釣りだが内容は負けてない。まともなソースと石燕や荒俣宏が混在している。真面目に空想を科学している知性とエンタテイメントの作品。惜しむらくは内容に対して文章がやや堅すぎで、見慣れない熟語は排したほうが良かったように思う。
ケンタウロスがお気に入りで確かに胃腸や心臓がどうなっているのか真面目に考えるとこの答えにしかならない。 -
ろくろ首の首はなぜ伸びるのか。タイトルを見た時は、グフのヒートロッドがなぜ伸びるのか、に等しい問いだと思った、マジで。グフの件はマスターグレードの説明書でこじつけてある。本書はそんな感じの本である。リスペクトしている「鼻行類」が、本当にそんな生き物がいたのか、という驚きに包まれていたであろうものに対して、本書はタイトルからして、その驚きを諦めてしまっている。それが僕がグフのヒートロッドを想像した所以でもある。だがそのことが本書の価値を落とすことにはならない。こういうことを真剣に追求することこそが、人が人である余裕というか、賜った愉しさなのだ。想像してみよう。ケンタウロスの消化器官。鵺の免疫寛容。吸血鬼は光合成しすぎ。そして、カワリオオアゴウツボで、僕は路頭に迷う。
いいぞ、もっとやれ。
だが著者は最近割りと真面目な本にシフトしてしまった。それはそれで面白い。だからこそ僕もこの本に辿り着いた。でも。だからこそカムバック、こちらの世界。 -
評価が難しいってか、割れるところかな~。別に新書で出さなくても、って気もするけど、こういう学問として読めば、それはそれで十分味わい深いともいえる。強引な論旨もありそうだけど(当たり前)、それなりに調べられて考察を加えられた上で書かれてるのも分かるし、やや流し読み勝ちではあったけど、自分的には、それなりに楽しめました。
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想像上の生き物、ケンタウロスやヴァンパイアなどなどを現代生物学を用いて科学する話。
目目連は本当にいるらしい・・・。絶対怖いと思う。
人形やヴァンパイアが本当にいると信じていた頃、実はいないのだといわれて世界はケチくさいな、と感じたことを覚えている。紙の上では存在できるのに、なぜ実体となると世界から追い出してしまうのだろう・・・、と考えていた気がする。でも、今考えると本当にいたら怖い。だがそれを科学できる現代ならば、実態を作り出せるのではないかと思うとわくわくするのはなぜだろうか。 -
妖怪の生体構造を、予測不可能な機能の創造と予測可能な構造の応用で可笑しく真面目に考察。そこには心霊もオカルトもカバラもプラズマもなく、ただ物理的に存在している前提で生物学論が繰り広げられる。あたかも、リアル民明書房だ。
もっともらしさにほくそ笑む、思考遊戯の一冊。
【妖怪】ぬえ・かまいたち・ろくろ首
【西洋】ケンタウロス・吸血鬼
【怪獣】モスラ
他 -
まじめで学術的に嘘を書いた本。いいわー、こういうジャンル好き。ろくろ首以外に、カオナシの声が変わる理由やケンタウロスの内蔵がどうなってるのかとか、空想・仮想の生物の謎を実際の生物学的見地から解説されてる。どこまで正確かはわからないけど、素人目には「へえ、そうなってるのかー」と本当に信じてしまえるレベル。
著者プロフィール
武村政春の作品





