超バカの壁 (新潮新書 (149))

著者 :
  • 新潮社
3.32
  • (88)
  • (226)
  • (608)
  • (54)
  • (16)
本棚登録 : 2219
レビュー : 230
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101496

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 抽象的であまり響かなかった。著者の本は初めてだが、保守的で攻撃的な印象が強かったと思う。
    しかし、全てにおいて否定しているわけではなく、著者に共感したところも多々あったのは確かである。例えば、最後の章で、自分に戻ってくるような仕事をすること(学べる仕事)と記載されているのはまったくの同感。20代前半のころは自分に合った仕事があるはずといろいろな仕事を経験もしてみたが、やっぱりそういうものはないのかもしれない。
    学べる仕事を見つけるために今は、仕事をしつつ学業に励むのみ。それを、確信しただけでも大きな収穫となった本。

  • バカの壁に続く、著書。
    それぞれの時事ネタに養老先生の考えを混ぜ込み、それぞれ本質とも言えるくらい、バシバシと切っていく面白い本だと感じた。
    中でも、予防と対策という話が印象に残っている。
    物事のうまくいっているときは、振り返らないのに、うまくいかないときはすぐに振り返る。一見普通の考えではあるが、日常的な仕事では、うまくいっているときの振り返りは少ないように感じる。
    そのため、対策で仕事をし、予防には、あまり触れない印象。うまくいっているときも振り返り(予防し、)、問題が起きてから対策する回数を減らす。
    その意識を持って仕事をすべきだと感じた著書だった

  • 男女の違いの話はなるほどな、と思った。

  • 大ベストセラーエッセイの「バカの壁」の第2弾。東京大学医学部出身の医師である著者は、一見ひねくれた偏屈オヤジだが、言っていることは案外やわらかい。
    彼の主張は一貫していて、物事を一元的に見たり判断すると損をするよ、ということ。違う角度から、もしくはファジー(死語)にとらえることによって、様々なストレスを回避することができる。また、都市化が諸悪の根源である。
    たとえば、ニートを非難する声があるが、ニートになれるのはごく一部の特権階級であり、進んで落ちこぼれてくれているのだから感謝すべきである、など。目からうろことまでは言わないが、なるほどね、と思わせる議論がある。
    とても平易な文章で書かれているので、読みやすい。

  • 少子化問題、テロ問題など、様々なテーマについて、養老先生の考え方が紹介されている本。
    基本的には『バカの壁』と同じ主張です。

  • 「バカの壁」に引き続き読了。前作で書かれていた内容に関して、現代の日本に内在する諸問題をテーマに、養老氏の独白を文章にした体でまとめられている。子どもの存在に重きを置かない社会である以上、いくら種々の政策を講じたところで、少子化の諸問題が解決されることはないという主張は、その通りだと思う。現代人が抱える諸問題が「都市化」に起因するという考えも都市に住む自分としては、同意できる点が多かった。

  • 世界の中の疑問に対しての著者の考えをストレートに表現していて、新たな考え方を得た部分は多かった。論理の展開に強引な所もあるが、そこは議論する場所として、筆者があえて残しているような気がする。

  • これでこの人の本はぶっつづけて三冊読みきったことになる。
    バカの壁と死の壁が面白かった。
    この本はバカの壁の続きという感じ。
    やはり専門分野の医学の話がきけると面白い。

  • あー、私の周りにも馬鹿の壁が立ち並ぶ。

  • 随分前に買った『バカの壁』をこないだ久々に通読してからこのシリーズを読んでいます。養老さんは去年また『「自分」の壁』という壁シリーズの新作を出されたようですが、冒頭「また面倒な相談を寄越しやがって」で始まり、「あーもう言いたいことないわスッキリした」で終わるパターンを懲りずに繰り返してそうな気がしますね。そんなパターンを見出した『超バカの壁』、本日読了です。

    もう今作に至っては最初から最後まで「時事エッセー」ですね。そういう考えもあるのかという気付きはあるのですが、考えを取り出して感想の場で再構成しようと思うだに、当たり前のこと過ぎて感動が薄れてしまう。社会の穴を埋めるのが仕事、「ああすればこうなる」とは限らない、原則を持って物事に対処しろ、面倒から逃れずに若いうちは雑用、自分の筋に囚われるな言いなりでもいいじゃないか……。本当に、読んだ結果から自分で考える本だと思います。もっと言えば、読んだ結果から、自分という囚われをどう崩していくかという問題に立ち向かう内容であるという言葉に収斂されると思います。

    リーマンショック以降の就職難を経験した身としては、働く前から選び過ぎだという視点は実に刺さります。ネットで就活出来るようになってから、合理的に会社を選択して、合理的に採用側を説得して、「自分にあう仕事」という理に適った、まさしく「適職」という椅子に座ることがいいことだ、という風潮があったのは事実だと思ってます。
    実際には、その人に合ったポストなんてのは幻想に過ぎず、むしろ社会の問題点(社会の穴)に合わせて自分自身を変えていって解決出来るように、穴を埋められるようにするしかないというのが現状です。
    大学生や新卒者は所詮世間を知らない若造だからそこには思い至らないと言えばぐうの音も出ないし、言うのは簡単です。ただし、社会の中で「これは穴だ」とはっきり見つけて指摘するセンス、それから、穴を埋めるために自分はどこから始めないといけないのかを考える思考力は、決定的に衰えていると思ったりもします。養老さんの壁シリーズが売れ、これらの本の言葉を人々が欲し、私自身もまた欲してしまう理由はそこにあるんじゃないか。
    「社会が見落とし、忘却さえしつつある穴の話」だとシリーズ全体を捉え直せば、結構しっくりくる。「壁」を扱いつつ、クレバス、「亀裂」を扱っているとも言えるし、壁を超えるというよりは亀裂を埋める話とも言えなくもない。何故壁が、もしくは亀裂が出来たかと言えば、古くは明治に西洋流の近代的自我なるものが日本に芽生え始めてきたことから始まり、「ナンバーワンよりオンリーワン」と言って「自分は決してひとりじゃない」という豊かなつながりの相がどんどん失われているからでしょう。昔はまだ今ほど酷くなかった。だから、養老さんが昔の話をよく持ち出すのも頷けます。
    正直、『死の壁』でももう満足していたので、これ以上はよそうかな、と思って『超バカの壁』は読むのを躊躇っていました。読んで悪くはなかったのですが、前作と同じ話の繰り返しも多く、もう私にはお腹いっぱいです。

著者プロフィール

解剖学者

「2019年 『世間とズレながら、生きていく。(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

超バカの壁 (新潮新書 (149))のその他の作品

超バカの壁(新潮新書) Kindle版 超バカの壁(新潮新書) 養老孟司

養老孟司の作品

ツイートする