超バカの壁 (新潮新書 (149))

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  • 新潮社
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レビュー : 230
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101496

感想・レビュー・書評

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  • 抽象的であまり響かなかった。著者の本は初めてだが、保守的で攻撃的な印象が強かったと思う。
    しかし、全てにおいて否定しているわけではなく、著者に共感したところも多々あったのは確かである。例えば、最後の章で、自分に戻ってくるような仕事をすること(学べる仕事)と記載されているのはまったくの同感。20代前半のころは自分に合った仕事があるはずといろいろな仕事を経験もしてみたが、やっぱりそういうものはないのかもしれない。
    学べる仕事を見つけるために今は、仕事をしつつ学業に励むのみ。それを、確信しただけでも大きな収穫となった本。

  • バカの壁に続く、著書。
    それぞれの時事ネタに養老先生の考えを混ぜ込み、それぞれ本質とも言えるくらい、バシバシと切っていく面白い本だと感じた。
    中でも、予防と対策という話が印象に残っている。
    物事のうまくいっているときは、振り返らないのに、うまくいかないときはすぐに振り返る。一見普通の考えではあるが、日常的な仕事では、うまくいっているときの振り返りは少ないように感じる。
    そのため、対策で仕事をし、予防には、あまり触れない印象。うまくいっているときも振り返り(予防し、)、問題が起きてから対策する回数を減らす。
    その意識を持って仕事をすべきだと感じた著書だった

  • 「バカの壁」、「死の壁」に続く三冊目。2006年発行。

    著者は、昔ながらの自然の中での暮らしは、「仕方がない」、「水に流す」といった感覚をもたらし、何が起きてもそれを受けとめて平穏に暮らすことができるのだ、という。一方、都市化=全てを人間がコントロールしている(と思い込まされている)世界では、何か起こると人のせいにするクセがついてしまい、人間関係がギスギスしてくるのだという。

    確かに、このところ災害が頻発しているので、自然に対して畏怖の念を持ち続けるとこの大切さを実感する。

  • 読みやすく、私は好きである。
    自分に合う仕事などない。これにつきる。行き着いた先で全力を尽くすと、その先が開けることは同感である。
    偉そうに「自分に合う仕事がない」だの言わず働けということである。

  • 男女の違いの話はなるほどな、と思った。

  • ・6/12 読了.さすがに言われればその通りという話が多かった.様々な知識に裏打ちされた判断による話なだけに、ごもっともで頷ける.どうすればまともに考えられるかがわかるような気がする.さすが養老先生だと思うけど、ベースの知識そのものが間違っていたとしたら判断も狂うよなとちょっと思った.そんなことすら養老先生にはとっくにお見通しだと思うけど.

  • かっこいい・・・。
    言葉の意味そのままに、かっこいいよ・・・。

  • バカの壁と買い間違えて読んだ。
    養老さんの本を読むのは初めてで、講演とかの何かにお世話になった、というわけでもない。

    優しい言葉でガツンと殴られるような感じ。ハッとして頭が冴える、もやもやが吹っ飛ぶ爽快がある。

    本書の流れは12の問題の落とし処をはっきりさせるような短くシンプルな討論の問題集のようなところ。凄く読みやすい。

    職業のことから、教育のこと、政治・人間社会のこと。
    読んで良かった

  • なんだかんだといっても「バカの壁」には影響を受けている。養老さんは人間の特性イコール脳の特性と考えているようだ。もちろん我々には「身体的」な部分もあるし「自然」の部分もあるわけだが、我々が論議をする場合はその対象はほとんど「人間的」な部分だ。意識化というのはどうも人間の脳の特性であるようだ。

    超バカの壁ではそういう考えを捕捉するものがあるかも知れないと思って買って読んだ。内容は軽量なのですぐに読み終わる。しかし私に取っていくつかの示唆が「超バカの壁」にも含まれていた。中でも「人間、自分の前の穴を埋めていればなんとかなる」という表現にはなんだかホッとさせられた。「穴を埋める」というどこか間抜けな表現がまたいい。(養老さんは思想界の「(ビート)タケシ」だ。)そこには「あんたら、そんなに世の中全部ひとりで背負ってる気になってるが、それは脳が暴走してるだけでしょ」というたしなめも含まれている。

    養老さんは少子化の現象を、本来「自然」であるはずの子供を「都市化」してしまったからだと言う。本来の子供の価値が下がったという。とにかく今人々は「自然」に目を向けなくなってきている。これが養老さんの大警句だ。

    何の脈絡でだか忘れたが、この本のなかで韓国と北朝鮮はいっしょになればいいといっている。私も同感だ。二つ混ざれ合えばちょうどいい一つの国になるように思う。

  • 「バカの壁」も読まずに初めて氏の講演を聴いた時にはその言いたいことを言いすぎるほどの直球に椅子から飛び上がりそうなほどでしたが、あれから毎年、1度くらい聴き、慣れてしまったのでこの毒舌は全然マイルド。
    センセイ、命、狙われませんか?というほどだけど身体だけは大事にしてほしい。いや、先生は「人は何で死ぬかわかんないんでしょ?」と言ってるからいいのかな。
    隠居についても書かれていたが、氏こそ隠居できないじゃ~ありませんか?

    このサイズの本(新書)を読むともやもやが増幅することの方が多いけど、氏の主張はほぼ100%賛同してしまう。これって危ない(笑)?洗脳されてるんで?私の目の前にあるバカな壁を見つけてまだまだぶつかっていこう。

    仕事への姿勢として、東大でも助教授でも雑用をちゃんとこなし、何かをするときには覚悟するっていうのが、やっぱり世の中で突出する人は嫌なことをちゃんと責任を持ってしているんだな、と納得させられる。
    「これは俺の仕事だ」とは感動。

    理数系は言葉が下手だと固定観念だからこの言葉への造詣深さがまたスゴイ。

  • 大ベストセラーエッセイの「バカの壁」の第2弾。東京大学医学部出身の医師である著者は、一見ひねくれた偏屈オヤジだが、言っていることは案外やわらかい。
    彼の主張は一貫していて、物事を一元的に見たり判断すると損をするよ、ということ。違う角度から、もしくはファジー(死語)にとらえることによって、様々なストレスを回避することができる。また、都市化が諸悪の根源である。
    たとえば、ニートを非難する声があるが、ニートになれるのはごく一部の特権階級であり、進んで落ちこぼれてくれているのだから感謝すべきである、など。目からうろことまでは言わないが、なるほどね、と思わせる議論がある。
    とても平易な文章で書かれているので、読みやすい。

  • 少子化問題、テロ問題など、様々なテーマについて、養老先生の考え方が紹介されている本。
    基本的には『バカの壁』と同じ主張です。

  • 「バカの壁」に引き続き読了。前作で書かれていた内容に関して、現代の日本に内在する諸問題をテーマに、養老氏の独白を文章にした体でまとめられている。子どもの存在に重きを置かない社会である以上、いくら種々の政策を講じたところで、少子化の諸問題が解決されることはないという主張は、その通りだと思う。現代人が抱える諸問題が「都市化」に起因するという考えも都市に住む自分としては、同意できる点が多かった。

  • 世界の中の疑問に対しての著者の考えをストレートに表現していて、新たな考え方を得た部分は多かった。論理の展開に強引な所もあるが、そこは議論する場所として、筆者があえて残しているような気がする。

  • <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=231564

  • この人の本は正直さに惹かれる部分がある。嫌な感じもしない。文章が心に入るのは自分自身も似たような意識をどこかで持っているからか。戦争を経験している人の言葉は、大事にしたい。

  • これでこの人の本はぶっつづけて三冊読みきったことになる。
    バカの壁と死の壁が面白かった。
    この本はバカの壁の続きという感じ。
    やはり専門分野の医学の話がきけると面白い。

  • 「バカの壁」シリーズ第3弾。
    だいぶこの著者である養老孟司氏の考え方が分かってきた。大多数の事例で共感。
    表現が少し過激と感じる人もいるかもしれないが、1つの『人間に関する考え方』として、みんな読んでも良いんじゃないかと思う。
    矛盾もないし、一貫している。一言では言い表しにくいが。

  • あー、私の周りにも馬鹿の壁が立ち並ぶ。

  • 数えてみたら養老先生関係の本が30冊になった。もうそろそろ卒業かな。今回は具体的に実際の問題ばかりを扱っている。だからといって、こうすれば世の中よくなる、なんて方法はない。結局は読者がそれぞれ、養老先生の考えをヒントに自分の頭で考えて行動するよりほかない。若者の仕事選びについて書かれたくだりが面白い。みな自分にあった仕事を探しているという。しかし、20歳代そこそこで自分がわかっているはずがない。自分にあった仕事など見つからない。仕事というのは世の中の穴を埋めるということ。自分にぴったりあった穴などそうそうない。とりあえず目の前にある穴を埋めてみる。穴が開いたままだと危ないから。世の中のため、誰かのために貢献できて、それでお給料をもらう。それが仕事。それでいいではないか。自分自分というのはちょっとよしてみたらどうだろう。

  • あまり印象に残りませんでした。

  • 随分前に買った『バカの壁』をこないだ久々に通読してからこのシリーズを読んでいます。養老さんは去年また『「自分」の壁』という壁シリーズの新作を出されたようですが、冒頭「また面倒な相談を寄越しやがって」で始まり、「あーもう言いたいことないわスッキリした」で終わるパターンを懲りずに繰り返してそうな気がしますね。そんなパターンを見出した『超バカの壁』、本日読了です。

    もう今作に至っては最初から最後まで「時事エッセー」ですね。そういう考えもあるのかという気付きはあるのですが、考えを取り出して感想の場で再構成しようと思うだに、当たり前のこと過ぎて感動が薄れてしまう。社会の穴を埋めるのが仕事、「ああすればこうなる」とは限らない、原則を持って物事に対処しろ、面倒から逃れずに若いうちは雑用、自分の筋に囚われるな言いなりでもいいじゃないか……。本当に、読んだ結果から自分で考える本だと思います。もっと言えば、読んだ結果から、自分という囚われをどう崩していくかという問題に立ち向かう内容であるという言葉に収斂されると思います。

    リーマンショック以降の就職難を経験した身としては、働く前から選び過ぎだという視点は実に刺さります。ネットで就活出来るようになってから、合理的に会社を選択して、合理的に採用側を説得して、「自分にあう仕事」という理に適った、まさしく「適職」という椅子に座ることがいいことだ、という風潮があったのは事実だと思ってます。
    実際には、その人に合ったポストなんてのは幻想に過ぎず、むしろ社会の問題点(社会の穴)に合わせて自分自身を変えていって解決出来るように、穴を埋められるようにするしかないというのが現状です。
    大学生や新卒者は所詮世間を知らない若造だからそこには思い至らないと言えばぐうの音も出ないし、言うのは簡単です。ただし、社会の中で「これは穴だ」とはっきり見つけて指摘するセンス、それから、穴を埋めるために自分はどこから始めないといけないのかを考える思考力は、決定的に衰えていると思ったりもします。養老さんの壁シリーズが売れ、これらの本の言葉を人々が欲し、私自身もまた欲してしまう理由はそこにあるんじゃないか。
    「社会が見落とし、忘却さえしつつある穴の話」だとシリーズ全体を捉え直せば、結構しっくりくる。「壁」を扱いつつ、クレバス、「亀裂」を扱っているとも言えるし、壁を超えるというよりは亀裂を埋める話とも言えなくもない。何故壁が、もしくは亀裂が出来たかと言えば、古くは明治に西洋流の近代的自我なるものが日本に芽生え始めてきたことから始まり、「ナンバーワンよりオンリーワン」と言って「自分は決してひとりじゃない」という豊かなつながりの相がどんどん失われているからでしょう。昔はまだ今ほど酷くなかった。だから、養老さんが昔の話をよく持ち出すのも頷けます。
    正直、『死の壁』でももう満足していたので、これ以上はよそうかな、と思って『超バカの壁』は読むのを躊躇っていました。読んで悪くはなかったのですが、前作と同じ話の繰り返しも多く、もう私にはお腹いっぱいです。

  • バカの壁を注文したつもりが届いてみてびっくり!超バカの壁がきました。早速バカの壁も注文しました。最初についた職業が天性の仕事だと思う人間などいない・・穴を埋めるために人は仕事をするのだと。子供のころからやりたいと思っていたことが実はやってみて自分の思いと違ったということもあるのではないかと思います。私も三つ目に着いた仕事が一番自分に合っていたと振り返ります。いろいろなことを模索し続けるのが人生ですね。

  • 「今の日本社会には、明らかに問題がある。どんな問題があるか。私はものの考え方、見方だと思っている。そこがなんだか、変なのである」――ニート、テロとの戦い、男と女等々、現代人の抱える様々な問題の根本が見えてくる。「バカの壁」を超える方法、考え方は自分の頭で生み出す。そのためのヒントを養老孟司が指し示す。

    1 若者の問題
    2 自分の問題
    3 テロの問題
    4 男女の問題
    5 子供の問題
    6 戦争責任の問題
    7 靖国の問題
    8 金の問題
    9 心の問題
    10 人間関係の問題  
    11 システムの問題 

  • ・・・「この「壁」を超えるのはあなた」帯コピーがナイスだった・・・。
    「バカの壁」「死の壁」の最終バージョン「超バカの壁」。

    柔らかい語り口でざくざくと切っていく。

    オンリーワンよりただの人だ、と若い人には言った方が良い。そう言わないと救われないだろう。
    社会の穴を埋めるのだと。それが幾ばくかたまってお金がもらえるのだと。 それが仕事。
    そのうち、本当に頑張っていくと、穴には入っていくのだよね、と。

    西洋の「自分」と日本の今の「私」を比較。

    興味深かったのは、震災と戦争のPTSDなど解釈について。
    震災で心のケアとはいうものの、戦争はもっとひどかったろう、と、大変違和感を持ったことが書いてある。
    そもそも、自然災害の多い国。
    そういうことには「水に流す」、また「忘れる」文化の根底になかったのかと・・・。

    文中、江戸末期に日本を訪れた、デンマーク人が
    横浜の大火事の後の日本人の行動を見て感嘆したことが紹介してある。

    日本人はいつも変わらぬ陽気さと、呑気さをたもっていた。
    持ち物もすべてなくなっても、不幸に襲われたりしないと。
    「彼らを宿命論者と呼んで良いだろう」

    実は、「超バカの壁」とは別の書籍で、
    明治時代にも西洋から来た技術者が あっけらかんとした日本人について
    (家族の時間を大事にして、働かないし・・・)「なんだ、この民族は?」と、
    不思議に書いていた。

    私たちの持つ、江戸時代の日本人像が本当は、
    もはや違うんであろうと、 私は思っている次第ですが・・・。

    人と人が違い、誤解があるのが当たり前。
    分をわきまえ、心を決めて手足を具体的に動かしなさいよ、なんて。
    個々は、別の役割のある「ただの人」で、
    自信のないオンリーワンなんて、ただの没個性。

    壁を超えるのは結局、腹の決まった
    自分の行動でしかないですよね。

  • 『バカの壁』『死の壁』(ともに新潮新書)に続く、第3弾です。

    今度は、「若者の問題」「自分の問題」「テロの問題」「男女の問題」「子供の問題」「戦争責任の問題」「靖国の問題」「金の問題」「心の問題」「人間関係の問題」「システムの問題」「本気の問題」という12のテーマについて、著者が自分の観点から語っています。

    政治や経済の問題などは、その分野に特有のタームの使い方に習熟することで、何か自分が賢くなったかのように思ってしまいがちなのですが、著者のように根本に立ち返って考えなおす努力というのを忘れてはならないと思わされました。

  • 見方を変えれば世界も違って見える、賢人の声を聞き少し世間の見方を拡げていけば人生もまた愉し(カワバタ)

  • バカの壁、死の壁に続く第三弾。

  • バカの壁は越えられたか?

  • あらゆる問題が読み切りになっていて、読みやすく、今まで意識していなかった問題にふれることができ、読み終えた後はなにかすっきりした気分になりました。
    お金の問題では、自分はお金で買えないものはない派でしたが、本書を読みお金で買えないものもあると、考え改められました。

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著者プロフィール

解剖学者

「2019年 『世間とズレながら、生きていく。(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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