好かれる方法 戦略的PRの発想 (新潮新書 184)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101847

作品紹介・あらすじ

「真意が伝わらない」「好感度が低い」「知名度が上がらない」…多くの企業や個人が抱えるこれらの問題は、相手に原因があるわけではありません。必要なのは、自分から情報を戦略的に発信する「PR」の技術なのです。自民党、キシリトール、タマちゃん等々、様々なブーム、騒動に携わったPR会社のトップが伝える戦略的PRの発想法。ビジネスはもちろん、人間関係にも応用できる知恵が詰まっています。

感想・レビュー・書評

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  • PRについての本。PRは消費者やマスコミ地域といった関係者との関係向上。相手に伝えたいメッセージを自発的に思ってもらえるように伝えること。そのためにはメッセージを絞ることが必要。PRと広告を比較しての説明があるため分かりやすい。事例が多いのも楽しんで読める。

  • PR=パブリック・リレーションズという言葉のとおり、関係を構築するということ。いかにこの関係を構築するかが頭の使いどころ。

  • PRの仕事研究のため読んだ。ニュースに取り上げられるよう、ニュースの裏の裏に立ちまわって(っていう言い方は正しいかわからないけど)依頼企業と一緒にPRの材料を作っていく、、、
    決められた広告枠の中で「良く見せる」のではなく、「良い物を作るところから始める」そんなPRの過程がよくわかる本だと思います。

  • PRとは何か?が分かりやすく書かれていて、広告との違いか少し分かったような気がする。クライシスを良くも悪くもなる分岐点、ターニングポイントとしているのは個人的に面白いと思った。

  • PR会社の存在を知った一冊。
    商品の情報の流れが理解できた。
    自分が面白いと思ったのは以下。

    ・PR会社と広告代理店は別物
    (広告代理店は企業自体によるもの、
     PR会社は第三者の視点で商品を世に広める為の仲介役)
    ・危機管理
    (クライシスは、元々は転換点、という意味合いが強い言葉。
     危機が起こった時の対応いかんで被害を軽減できる)
    ・記者の質問は誠実に受け答えする事、
     また、その切り替えしなどの手法、
     ポイントを絞って返答すること、等

    あと、この会社の存在はアメリカ的だな、と感じた。

  • 100円で買ったにも関わらず大変面白かったです。
    おそらく私が欲しいと思う情報(PRやブランディングの話)が普通の広告とはどう違うのか?またどういう事例があったのか?というのが記載されており興味を持って読めました。

    特に事例として、神奈川出身の私にとって身近な「二子玉川の話・タマちゃんの話」があったのですごくなるほど!と思ってしまいました。
    アイディア・ブランディングなどに興味ある人は読む価値ありと思いました。

  • 抄録自民党の大勝、キシリトールの普及、タマちゃん騒動等々に携わったPR会社のトップが伝える、好感度を上げる知恵と危機管理のノウハウ。ビジネスはもちろん、人間関係にも応用できる、ヒントと示唆に満ちた一冊。

    love meがPR、 buy meが広告。PRはうさんくさいイメージがついてしまっているが、そうではない。理解してもらうための、周知。

    第三者機関に打ってもらった宣伝の方が、広告よりも信頼性がある。
    ただし、当事者がチェック入れられないので、時期(他のニュースとぶつからないよう)、打ってほしい内容、一度限りであること。
    以上を意識しなければならない。


    危機管理
    p153
    「相手の言う言葉をオウム返しに使わない」
    記者「それは組織ぐるみじゃないですか」「隠蔽体質と言われても仕方ないのではないですか?」
    これに、
    社長等「組織ぐるみということはありません」「隠蔽体質はありません」
    と応えるのは不可
    否定的な物言いを否定すると、そこだけコメントを使われた場合に印象が悪くなる。
    「そんな事実はありません」
    と答えれば、そこだけ切り取っての放送は出来ない。

    手強い質問
    ・仮定を含んだ質問……「もしも上場廃止になった場合にはどうしますか?」
    ・意味ありげな沈黙……質問に答えたあとで「……」と黙ってじっと目を見つめると、もっと喋らなくてはいけない気になって、よけいなことを言ってしまう
    ・個人的見解を問う質問

    自分のフィールドに引きずり込んで回答する。
    「大変興味深いご質問ですが、それで思い出したのは……」
    「大変重要なご指摘ですが、同じように重要なこととして……」
    「忘れる前に申し上げたいことは……」

    話の流れを転換するフレーズ
    「ここでひとつだけ申し上げたいことは……」
    「問題の本質がどこにあるかといいますと……」

    「その質問にはこんなふうに答えさせてもらおうかな」
    レーガン元大統領がうまい。
    ごまかされている気がしない。

  • [ 内容 ]
    「真意が伝わらない」「好感度が低い」「知名度が上がらない」…多くの企業や個人が抱えるこれらの問題は、相手に原因があるわけではありません。
    必要なのは、自分から情報を戦略的に発信する「PR」の技術なのです。
    自民党、キシリトール、タマちゃん等々、様々なブーム、騒動に携わったPR会社のトップが伝える戦略的PRの発想法。
    ビジネスはもちろん、人間関係にも応用できる知恵が詰まっています。

    [ 目次 ]
    第1章 「関係を良くする」という仕事
    第2章 広告とPRはまったく別物
    第3章 戦略的PRの威力(名門ブランドの復活(ヴィダルサスーン)
    PRにしか出来ないこと(低用量ピル、キシリトール)
    新しい魅力を見出す(シーガイア、六本木ヒルズ)
    突発事態に対応する(タマちゃん)
    戦略の進め方)
    第4章 危機管理のエッセンス
    第5章 政党、国家の発信力

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • モテたい人用ではない

    マーケティングPRの本

  • プラップ矢島会長の作品。ケーススタディが豊富なので面白い人には面白い。初心者向け。


  • 「好かれる方法」を読みました。
    昨日は原付のタイヤはパンクするし、スタバは値上げするニュースを見るし
    個人的には良くない日で、今日はテストもあったりで更新は出来ず。

    これ副題が戦略的PRって書いてあるように対人関係のアドバイス本ではありません。
    まぁ自分に必要なのはその対人関係の本かもしれないですがw

    筆者は世の中にブームを起こすというか広告とは違った方法で
    世の中の人への認知度を高めるなどの仕事をしているようです。
    それはキシリトールだったり、低容量ピルだったり、あざらしのたまちゃん
    に関してだったりするようです。
    広告では言えない虫歯を治しますとか、避妊だけでなく生理痛も抑えますとか
    そういった「本当の姿」を知ってもらうのが仕事だそうです。

    あとはリスクマネージメントなども手がけているようで、そこにあったのが
    ?リスクを特定する
    ?リスクをコントロールする
    ?リスクが表面化したら収束する
    の3ステップ。

    これって実生活にも応用できそう。
    つまり、組織のみならず個人にもあてはまりそう。
    例えば、何かモヤモヤをかかえているときにペンと紙を持って
    一つずつゆっくりリストアップして考えにふけるのもたまには良いんじゃないでしょうか?

    たまには自分も悩みを抱えてみようか。

    そういえば、この本は購入したんですけど、新書ってすごい沢山
    出版されてるんですねー。びっくり。
    ここまであると玉石混交としていそうなので、何かあると良いんですが。

    ちなみに自分が読んでる本は最近は半分くらいは雑誌に紹介されてたりしてるものです。
    最近はとくにエコノミストで紹介されているものを読むことが多いですね。

  • 2007年の選挙で、自民党のPR戦略を請け負った、超有名民間PR会社のお偉いさんが書いた本です。

    PRの本というは、必ずといってよいほど「自分」=「会社」という位置づけをもって書かれますが、
    非常にわかりやすい文体で書かれた本です。

    普段の生活にも役立つ情報があったと思います。

    ただ実行できるかどうかは、非常に難しいところ・・・

  • PRって何でもかんでも言えばいいのではなく、情報を自分から戦略的に発信する
    技術だということを教えてくれた本です。
    それをキシリトール、たまちゃん、シーガイア、ヴィダルサスーンなどのブームを如何にして巻き起こしたかをプラップジャパン設立した著者が書いている。
    PR会社と広告会社は違うということが何度も繰り返し述べられていた。

    企業の不祥事などのようなリスクマネジメントに対してもきちんとマニュアル立てて対策が取られているという印象を感じた。

    特にマスコミへの対応策などは徹底していて迅速に、正確に、そして誠実に行うことが必要だということを感じた。

    ただ全て思いどうりにいくのではなく最後は取材をしたマスコミの記事への書き方で
    全てが決まってしまうということが皮肉だがそこがまた公正な目線からできる読み物としての価値があるのだと考えると面白い会社であると感じる
    一冊であった。

  • 2007.04 PR戦略の基本が分かる本。平易で分かりやすい。簡単すぎて、物足りないと感じる方もお見えになるかも。入門書です。

  •  PublicityとPublic Relationsをしっかり区別して書かれている良書。PR本を読む前に目を通しておくと役に立ちます。
     お薦めの一冊。

  • そもそもPRとは?ということがわかりやすく書いてありました。事例も豊富で◎

  • 『PR会社の時代』と同一著者<br>ほぼ同一内容<br>自費出版のような形なのだろうか

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