- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106101939
作品紹介・あらすじ
日本におけるインターネット元年から十年。今、ウェブ2・0という新たな局面を迎え、本当の大変化が始まろうとしている。「ウェブ進化」によって、世の中はどう変わりつつあるのか、そして人間そのものはどう変容していくのか-。ビジネスとテクノロジーの世界に住む梅田望夫と、文学の世界に生きる平野啓一郎が、その変化の本質と未来を徹底的に話し合った、熱く刺激的なウェブ論。
感想・レビュー・書評
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梅田氏と平野氏の対談。
個人的にはウェブ進化論を読むだけで十分かと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ウェブ時代に人間はどうなるか、どうあるべきかの対談
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2008/11/13開始
対談形式で読みやすいと思いきや、お二方とも頭の良い人なので、逆にちょっとだけ読みづらかった(笑)
ウェブ進化論に関してつっこんだ内容を、平野啓一郎氏による文学的検知からひたすら語りまくった内容をログしただけの本であるが、ウェブ進化論で語られなかった部分についてもかなり深いところまで話し合われているため、梅田氏の一連の「ウェブ〜」を補完する内容としては読んでおいて損はないと思う。
特に「リンクされた脳」というセクションで語られる、その人の能力というものが、その人本人の力ではなく、自分の力を補完してくれる人や引き出しをどれだけ持っているか?というものに変わっていくという部分が、
「それが、人間観そのものにまで拡張されることが僕の危惧ですね」
と平野氏が言っているとおり、ネットの登場とその発展によって、人間の作業能力の評価というものがどれだけ人脈を持っているかにシフトしてきているのは事実だが、それが「人間観」全体にまで拡張されてしまうかもしれないというのは、かなり自分的にも危機感を感じる。実際のところ、デジタルディバイドはまさに経済格差や知的格差を生み出してしまっているが、これが人間そのものの価値に置換される日は近いかもしれない。
ネットの発展と、人間の発展。それが共存できるポイントを探して、ダークサイドに落ちないようにバランスしていくことが、今後のウェブ進化を「正常進化」させるキーポイントになると思う。 -
『ウェブ進化論』(ちくま新書)の著者である梅田夫望と、『日蝕』『葬送』(ともに新潮文庫)などで知られる小説家の平野啓一郎が、ウェブ世界の可能性とそれにともなう人間観の変化について語った本です。
両者とも、インターネットのもつインパクトの大きさを認めながらも、人間の理解については異なった意見をもっており、そのことは「おわりに」で梅田が次のような的確な表現で述べています。「私はむしろ「社会変化とは否応もなく巨大であるゆえ、変化は不可避との前提で、個はいかにサバイバルすべきか」を最優先に考える。……「社会の変容」への対応という視点から「個の変容」をとらえようとする傾向が強い。しかし平野さんは「人間一人ひとりのディテールをミクロに見つめること」によって「個の変容」を考え、その集積として「社会の変容」を考えようとする」。
とくに、実名でネット社会をわたり、そこでの反響をビジネスにつなげていくたくましい「個」と、匿名でネット上にことばをつむいでいくことでみずからのアイデンティティのオルタナティヴな可能性を発見する「個」のあり方がテーマになった第2章が、読み応えがあるように感じました。
対談本ではありますが、インターネットの急速な発展による「人間」の変化が本質的なレヴェルで論じられており、おもしろく読むことができました。 -
借りて、パラパラ見たが、今は読む必要性を感じなかった。後で読むかもしれません。
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ここ最近読んだ中で一番手ごたえを感じられない無い本でした。
私には難しかった。分かったことは、賢い人同士の対談の中には、平凡な私は入る余地無しということだけでしょうか。なんだか大人同士の難しい会話の中に付き合わされた幼少期を思い出してしまいした(笑)
まあ分かる人には当然分かるものだと思うので、私の評価は気にしないでもらわれたい。
出版されたのが今から10年以上前のものですから、当時と今では状況も変わっていると思います。この先も激しいスピードでウェブ進化は続いていき、新たな問題や変容を迫られることがあると思われます。そんな中で人はどう対応し、どう変容を遂げるのか。社会がどう変わっていくのか。これからの未来がどう変化していくのだろうかと考えれば考えるほど、なんだかワクワクもしてきますね。 -
梅田望夫と平野啓一郎との対談本。
9年前に発行された本だが、梅田望夫のウェブに対する見方はおおむね合っているのかなと感じた。
細かいところを見れば確かに違う進化の仕方をしたものも見られるが、彼の主張の根本の部分はその通りであったなぁと見ます。 -
対談形式。
ウェブはこれからどうなっていくのか。
やはり物はそれなりに価値を持ち続けるだろうという見解。 -
おすすめ資料 第53回 「ウェブ進化」によって人間はどう変わるのか(2007.11.30)
インターネットが一般に普及して10年少々、インターネットが人間をどのように変えるかということにずっと興味があったと言う文学の世界に住む芥川賞作家と『ウェブ進化論』(ちくま新書)で一躍有名になったビジネスと情報技術の最先端にいるコンサルタントとの二度にわたる対談を以下の四章にまとめたのが本書です。
第一章ウェブ世界で生きる
第二章匿名社会のサバイバル術
第三章本、ipod、グーグル、そしてユーチューブ
第四章人間はどう「進化」するのか
教養に裏打ちされた鋭い洞察力と豊かな言葉による表現力を兼ね備えた文学者と常に物事を肯定的・前向きに捉え、時には自らの体験を交えて門外漢にもわかりやすく「ウェブの進化」を説明されるコンサルタント、視点の違う二人による議論に読者はいつの間にか引き込まれてしまいます。
二人の底流にはタイトルが示すとおりの「ウェブ・人間論」とも「ウェブ人間・論」とも読める「ウェブ進化」によって変わりつつある社会と人間への興味が貫かれています。
情報の洪水ともいえるウェブ時代をどう生きるのか、示唆に富んだ刺激的な議論にあなたも参加してみてはいかがでしょうか。 -
「ウェブ進化論」の梅田さんはバランス良くネット社会を冷静に見つめていて非常に示唆を受けたが、この本はちょっと極論というか、「あれ?」っと感じることが多い。
対談なので、「売り言葉に買い言葉」みたいな表出の仕方をするものなのかも知れない。
「ウェブ進化論」が非常に良かっただけに、少し残念。
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