「法令遵守」が日本を滅ぼす (新潮新書)

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  • 新潮社
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レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101977

感想・レビュー・書評

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  • 多少不合理な面も含めて形式を満たしながら守るのが法令遵守と思い込んでいたのを改めさせられた。かといって、顕在化した社会要請だけでなく潜在的な社会要請をあれもこれもというわけにいかない。だからフルセット・コンプライアンスの第1が「組織の方針」ということか・・・。法令は環境変化を知る手がかりというのはなるほど。

  • 「過剰なコンプライアンスが非効率・非生産性をまねいている。(組織には柔軟性・寛容性があったほうがよい)」みたいな話が聞きたかったのだけど、「法令順守(という言葉自体)が誤解されいてる」といった内容で、期待したイメージと違った。

  • compliance はロングマン英英辞典でも、 formal when someone obeys a rule, agreement, or demand という訳でしたね。著者のいう「社会的要請への適応」という意味もなんとなく沿っているかとはおもいますけれども。法令順守といいながら、かなり偏ってるなあという感じがする昨今の事件、とくに経済事件の取り扱い。企業も企業に属する個人も社会的要請に直接向き合わなければならなくなった、しかも世界的にもというおまけつき、のこの世の中。本書自体は問題提起で終わってしまっているように思うのですが、あらためて経済、社会への企業人としての取り組み、課題を整理するにはちょうどいい書だと思います。

  • 検察官出身の著者が法律さえ守ればいいという考えが現代社会とマッチしていないことを実例を持って解説している本。

著者プロフィール

郷原 信郎(ゴウハラ ノブオ)
郷原総合コンプライアンス法律事務所 代表
1977年東京大学理学部卒業。83年検事任官、公正取引委員会事務局審査部付検事、東京地検検事、広島地検特別刑事部長、法務省法務総合研究所研究官、長崎地検次席検事、法務省法務総合研究所総括研究官兼教官などを経て、05年桐蔭横浜大学法科大学院教授、06年弁護士登録、08年郷原総合法律事務所(現・郷原総合コンプライアンス法律事務所)開設。09年名城大学教授。2012年関西大学特任教授。
『青年市長は司法の闇と闘った』(KADOKAWA、2017年)、『告発の正義』(ちくま新書、2015年)、『検察崩壊~失われた正義』(毎日新聞社、2012年)、『第三者委員会は企業を変えられるか~九州電力「やらせメール」問題の深層』(毎日新聞社、2012年)、『組織の思考が止まるとき~「法令遵守」から「ルールの創造」へ』(毎日新聞社、2011年)、『特捜検察の終焉』(飛鳥新社、2010年)、『検察が危ない』(ベスト新書、2010年)ほか著書多数。

「2019年 『初級 ビジネスコンプライアンス 第2版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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