- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106101984
作品紹介・あらすじ
封建時代の圧政の象徴から暴れん坊まで、徳川将軍は様々イメージされてきたが、江戸時代の人々にとって、実際はどのような存在だったのか。大名は拝謁儀礼、御成、鷹狩り、拝領と献上などのチャンスを使って、将軍との親密さをアピールするとともに家格の向上を図り、町人は町入能で将軍に「成田屋」と声をかけ、「ありがたく」も「勿体ない」存在として誇った。御威光の巧みな演出法にみる葵のブランド戦略。
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
封建時代の圧政の象徴から暴れん坊まで、徳川将軍は様々イメージされてきたが、江戸時代の人々にとって、実際はどのような存在だったのか。
大名は拝謁儀礼、御成、鷹狩り、拝領と献上などのチャンスを使って、将軍との親密さをアピールするとともに家格の向上を図り、町人は町入能で将軍に「成田屋」と声をかけ、「ありがたく」も「勿体ない」存在として誇った。
御威光の巧みな演出法にみる葵のブランド戦略。
[ 目次 ]
第1章 シュリーマン、将軍を発見
第2章 御威光の演出
第3章 大名屋敷への御成
第4章 御鷹様と江戸の武家社会
第5章 将軍の求心力
第6章 寺院の帰依争奪戦
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[ 関連図書 ]
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徳川将軍家の慣わしや儀式・作法について、それらが将軍家の威光を誇示し維持するための演出だという観点から解説した一冊。御成や鷹狩のようなイベントや、献上や賜下の品々などの具体的な話題が紹介されている。本書を読めば「茶壺におわれてドッピンシャン♪」という歌詞の意味がわかる。
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のっけに家茂公の上洛の様子を外国人の目から見た章が登場しますが、まずそこに興味をそそられましたね!!
それに続き、将軍家の楽しみの一つでもある鷹狩りなど、将軍家が華やかな演出をする一方の民の苦労なども描かれています。
やはり、歴史には表舞台もあれば裏もある。「葵のご威光」の虚像と実像が良く分かる本だと思います。