井伊直弼の首: 幕末バトル・ロワイヤル (新潮新書 252)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102523

感想・レビュー・書評

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  • 大地震や台風、コレラ、貨幣価値の下落、物価高など幕末の人々の気分に大きく影響を与えたと思われるのにサラッと書かれて終わることが多いような事柄も通史の 中に盛り込まれていてわかりやすい。こんなに面白いと思ってなかったのでシリーズ全部買っておかなかったことを今とても後悔してる。

  • 続きが楽しみです!

  • (欲しい!)/新書

  • 幕末ものはこのあたりになると、舞台が長州や土佐や薩摩に飛ぶ。
    それはそれで面白いんだけど、その人気者たちに比べると幕府役人の苦労とか政治とか面白くないんで、いつも背景に消えていく。
    この本は、一直線に幕府なので、分かりやすい。

  • [ 内容 ]
    黒船到来という外患が内憂に転じ、動乱期が始まった―。
    激動期には、誰が政治権力を握るかが決定的な重要を帯びる。
    本書で扱う安政期のキーパーソンは、部屋住みの庶子から幕府権力の絶頂、大老にまで駆け上がった井伊掃部頭直弼だ。
    条約勅許、将軍継嗣問題、地震、インフレ、コレラなど難問が山積する中、京都朝廷の意向を無視して調印を強行し、反対派を弾圧することで自ら墓穴を掘ることになる…。

    [ 目次 ]
    第1部 安政内憂録(下田開港;便利屋役人;ひるがえる日の丸;伊豆の大津波;海上の遊牧民;爆発事故;お台場崩壊;水戸と彦根;日本橋と深川;江戸大風水害;講武所始まる;お茶坊主;井伊の赤鬼;ストレスに死す;英遇公子;英国領事は見た;幕末親米派;日米交渉;堀田の大汗;攘夷利権;条約調印;押し掛け登城;戌午の蜜勅)
    第2部 安政血風録(安政の大獄;暗黒裁判;安政コロリ;薩海入水;至誠人を動かす;死地の思想;小塚原の首;金貨大流出;天狗の羽ばたき;桜田門外の変;あいまい解決;富士女人解禁;斉昭の死;万延遣米使節団;外国奉行憤死;ヒュースケン暗殺;万延小判;五品江戸廻送令;江戸城御金蔵破り;三人吉三)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 幕末にコレラ騒ぎや富士山参拝騒ぎが起きていたことなどいままで 知らなかったことがわかって面白かったです

  • 2008.2.22

  • 2008/2
    幕末期の動乱について書かれたシリーズ第2弾。今回は井伊直弼を中心として開国に向けての幕政や公家衆の動きなど、いままであまり知られていなかったことも記載している。

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著者プロフィール

野口武彦(のぐち・たけひこ)
1937年東京生まれ。文芸評論家。早稲田大学第一文学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を退官後、著述に専念する。日本文学・日本思想史専攻。1973年、『谷崎潤一郎論』(中央公論社)で亀井勝一郎賞、1980年、『江戸の歴史家─歴史という名の毒』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞受賞。1986年、『「源氏物語」を江戸から読む』(講談社学術文庫)で芸術選奨文部大臣賞、1992年、『江戸の兵学思想』(中公文庫)で和辻哲郎文化賞、2003年、『幕末気分』(講談社文庫)で読売文学賞、2021年に兵庫県文化賞を受賞。著書多数。最近の作品に『元禄六花撰』『元禄五芒星』(いずれも講談社)などがある。


「2022年 『開化奇譚集 明治伏魔殿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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