カラオケ秘史 創意工夫の世界革命 (新潮新書)

  • 新潮社 (2008年12月17日発売)
3.61
  • (3)
  • (12)
  • (12)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 74
感想 : 18
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784106102929

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • カラオケの生い立ち(発明者は誰だ?)から
    ①8トラックテープカラオケ機.
    ②音のみCDカラオケ機、
    ③CD動画カラオケ機、
    ④レーザディスク(LD)カラオケ機
     カラオケBOX普及期はこの機械を使用してました。
    ⑤通信カラオケ機
    までの歴史を調査、調べ上げています。凄いです。

      
    ①外食 7550万人
    ②国内観光旅行5830万人
    ③ドライブ5220万人
    ④カラオケ4540万人

     2006年の「レジャー白書」の参加人口による

    売上では
    オーディオ売上よりも2倍ある。つまりはCD等を聞くよりもカラオケで盛り上がってる人の方が多ということになってるらしい。カラオケ市場は1兆1000億円だ。(2005年)


    ここでは著者はカラオケの発明者は不明と結論付けていましたが。僕らの中では「日光堂」の社長と言うことになっています。今の「JOY SOUND」です。

     僕の仕事はこのカラオケ関係なんですが、ラブホに集金にいった時のはなしなんですが、部屋にはお二人の忘れ物がいろいろなものがあるんです。カラオケ機械の後ろに男性物の「靴下」があったり、女性物のスキャンティがあったりしました。男の子がだいぶ焦っていたのを想像せざるを得ません。帰りどうしたのかと、不思議な思いがしました。探し物が出てこないときにはカラオケ機械の裏にありますから憶えといてください。

     あ〜、それとブロマイドの写真が落ちてました。女性でした。そのポーズはお教えできませんが。

  • ブラザーのTAKERUがジョイサウンドの布石になって、技術者のアンダー・ザ・テーブルな仕込みによってバックボーンを支える拠点となっていくくだりは胸熱。設置店の負担が最小になるようにアナログ回線で夜間オートパイロットする巧みな仕込みとか。

  • 日本発祥の娯楽・カラオケ。その発明者は誰なのか、その歴史を著者が取材してまとめたもの。ジョイサウンドの通信カラオケを発明した安友氏の話は技術者にとても響くストーリーだった。

    [more]

    ## カラオケ業界

    - 日本人は、CDに3000億、カラオケに7000億と2倍も使う。
    - カラオケ機械・ソフトで3000億。カラオケ業界は1兆。
    - 台湾や香港では 'KTV' と呼ばれる。
    - 音楽と人間の関係を劇的に変えたものとしては、
    日本発としては、ウォークマンとカラオケ
    - カラオケの父達は、だれもが謙虚で無欲。

    ## カラオケの発明者として最も有名:井上大祐

    - 米国タイム誌が1999年に選んだ20世紀に影響を与えた日本人に選んだのは6人。
    昭和天皇、ソニー盛田昭夫、黒澤明、三宅一生、トヨタ豊田英二、
    そして、カラオケを広めた井上大祐。
    - 根岸氏も同時期に機械を作っていたが、2点が明暗を分けた。
    1. 素人にも歌える演奏テープを自作した
    2. 先発業者である「流し」と協調できた
    - 流しとしては、客に合わせて演奏を延ばしたりしてあげる。

    ## 通信カラオケ:安友雄一

    - 信号待ち時にまるで雨が降るように脳裏にアイデアがひらめいた。
    - パソコンソフト販売機TAKERUを応用して通信カラオケ
    - 僕の基本はオリジナリティ。研究より事業をやりたい。
    - 同じ事考える人が世界に10人いたなら、僕がナンバーワンになってみせる。
    - 撤退作業を俺にやらせるってんですから、やるわけない。
    - 腹をくくって、会社に内緒でインフラ設備を先に済ませてしまった。
    - クビにはならん。じゃあ、つかっちゃおう。
    - ブラザーという信用のお陰でディーラーが契約してくれた。
    - 伏兵タイトー。2ヶ月早く通信カラオケリリース。
    でもホスト1極。システムとしての勝利を信じた。1年後に主導権を奪還した。

    ## カラオケデータ作成:多くの耳コピ職人

    - 自動車業界同様、カラオケ業界も系列がある。
    - アメリカ人は原曲通りに作らなくても、俺のほうがかっこいいとか言う。
    - 日本人の音源は芸が細かく真似できない。

  • 2008年刊行。◆カラオケの形成・発展史について、ハード・ソフト両面からリサーチしたもの。原子力研究の博士が、ミシン会社で、通信カラオケを一大産業にまで興隆させたところは興味深い。特にその某ミシン会社の経営陣のよい意味でのずぼらさに技術発展・新産業構築のヒントを見る思いだ。また、打ち込み職人の職人ぶりにも驚嘆。そして、本書で紹介されている人々が、特許等で自分のビジネスモデル・技術を囲い込みしていないが、ここに良きにつけ悪しきにつけ日本の特徴がうかがい知れよう。

  •  
    ── 烏賀陽 弘道《カラオケ秘史 ~ 創意工夫の世界革命 200812‥ 新潮新書》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4106102927
     
    ── 野口 恒《カラオケ文化産業論 ~
    21世紀の「生きがい社会」をつくる 20050319 PHP研究所》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4569642225
     
     佐藤 洋一  1942‥‥ 岡山 /20191030 逮捕
    /1985‥‥ カラオケボックス「イエローBOX カラオケ広場」創業
    http://www.sankei.com/photo/daily/news/151030/dly1510300022-n1.html
     
    …… 1986年秋、たしかな日付を思いだせないのが残念だが(斎藤氏に)
    案内されたはじめてのスナックで、いつものように歌ったあと、帰りが
    けに録音テープを手わたされた。この日かぎりで与太郎は「最後に歌っ
    た日」と記念して、以後カラオケで歌うことをやめた。
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/20031017 カラオケ記念日
     
    (20151030)
     

  • カラオケの発明は、世界に誇る日本の発明かもしれないが、その発明者は何人もいると言われている。

    そんな疑問を多くの人にインタビューの形で正史を造ろうとした試みの本。秘史とはあるが、どこかで聞いた話が多いが、インタビューを通じてカラオケに携わった人の苦労がわかるような本である。

    結局のところ、「流し」と呼ばれる人たちが全盛時代の頃、機械で演奏するハード部分と曲のソフト部分を誰が発明したのか、コンテナでカラオケを始めたのは誰か、通信カラオケという形はどのようにして始まったのか、今も曲を作る人たちの現状という4章をベースにコラムで関係の深い人や話を紹介している形である。

    カラオケといえども侮りがたし。

  • 逗子図書館で読む。この図書館の新書コーナーは充実しています。蔵書数では、この図書館よりも充実している図書館もあるでしょう。しかし、一箇所にまとまっているので、便利です。正直、期待していませんでした。予想外の面白さです。いつものことですが、著者の文章は読みやすいです。興味を持った点を整理すると、以下のようになります。第1に、カラオケの発明者はいない。発明者らしき人は複数存在する。その定義により、誰が発明したのかが異なる。そして、ビジネスの成功は技術だけではない。ここら辺が面白い。第2に、通信カラオケの開発プロセスが面白かった。通信ゲームソフト販売システムの応用なんですね。かなり無茶苦茶なことをやっても許されるんですね。名古屋企業の底力を感じました。最後に、カラオケボックスも偶然なんですね。再読の価値はありませんが、本当に面白い本でした。

  • 身近にあるカラオケの起源をあなたはご存知だろうか?
    カラオケの創始者は実は特許をとってなかった!?あのカラオケ音源はすべて耳コピだった!?
    驚きの事実とともに仕組みをしらずに使っていたカラオケの歴史を垣間見れる、それは非常に興味深い内容の一冊です

  • カラオケは、1)カラオケ装置 2)カラオケボックス 3)通信カラオケという三段階の発明を経て、世界中の文化を変えたのだが(色んな意味で。普通アジアでKARAOKEといえば風俗)、そのことはあまり知られていない。

    初めて読むことばかりだが、ほとんど体験していることなので非常に面白かった。

    特に通信カラオケが、ブラザーのソフトウェア自販機「TAKERU」を「インフラ」として活用し作られた秘史が凄まじい。
    「TAKERU」自体は商業的にはほぼ失敗で、撤退を余儀なくされていたのに、その技術者の先見により「カラオケの音楽情報(MIDIデータ)の中継サーバ」として変更され、会社の幹部も知らない内に力を発揮していた、という。
    その「TAKERU」を中継サーバにして作られたカラオケ装置が「JOYSOUND」だったが、他社の追随を許さなかった。
    「JOYSOUND」よりも先にリリースされ売上を挙げた他社の通信カラオケ装置もあったが、人気になると日本中からひとつのサーバに音楽データ配信の要求が集中し、容易にダウンしたり、極端に遅くなり1曲ダウンロードするのに1時間かかったりしてしまった。
    中継サーバを置いていた「JOYSOUND」にはそういうことは起きなかったため、高い人気が長続きした。

    また、カラオケの音楽は、歌手がうたっている曲からボーカルを抜いただけでは素人は歌えないので、耳コピして一から作っているというのは驚いた。

    思わぬ収穫の一冊だった。

  • 新技術は、個人の努力から形成されることが多いと聞く。
    カラオケの成立においても、何人かの個人の努力の一端が、本書に記載されている。

    大手企業は、試作のための費用は許可しても、製品として販売する許可はなかなかしないとお聞きします。
    会社の方針と矛盾しないように、自分の作りたいものを作っていく、技術者の魂、芸術家のはしっくれの生き方を見る。

  • カラオケの歴史という題材もさることながら、著者の読者を引きつける筆力によるところも大きい。新聞記者出身、実力がある。

  • [ 内容 ]
    世界中の音楽はもちろん、生活スタイルまでも変えてしまったカラオケ。
    その成り立ちを調べ始めた著者は、次々と意外な事実を発見する。
    これまで伝えられていなかった「真の発明者」の存在、カラオケボックスが岡山のうどん屋から生まれた背景、原子力博士が通信カラオケを開発した事情…。
    音楽を愛し、創意工夫を欠かさなかった男たちの情熱とアイディアが結実するまでを描く。
    カラオケの正史にして決定版。

    [ 目次 ]
    序章 日本人はなぜ「聴く」より「歌う」のが好きなのか
    第1章 「カラオケの発明者」になりそこねた男
    第2章 カラオケボックスを考案した弁当屋のおじさん
    第3章 原子力博士はなぜミシン会社で通信カラオケをつくったのか
    第4章 音源づくりの耳コピー職人は自宅作業をしていた
    終章 日本人はいつから人前で歌うようになったのか

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2011/4/5読了。
    カラオケの発明者は10人以上もいる。それは、様々な人の努力によっていくつかのステップを乗り越えて実現ものが今のカラオケの形であることを意味する。
    初めてカラオケ機器を作った人、それを商業化した人、カラオケボックスを作った人、音楽をデータ化する規格を定めた人、通信カラオケの原理を作った人がそれぞれにいる。1つ1つは大きいものではないが、それらが集まって音楽業界での世界的大発明となった。
    そして、その中で誰一人として、金銭や名声の為に特許を取得した人はいない。

  • 通信カラオケ エクシング ブラザーの子会社
     ブラザー ソフトの販売 TAKERU を利用 JOY-SOUND
     安友雄一
    MIDI musical instrument digital interface Roland
     梯郁太郎

  • 参考URL:
    ギークなお姉さんは好きですか 通信カラオケの発明者はとんでもないギークだった!!
    http://lovecall.dtiblog.com/blog-entry-112.html

  • 2009/3/11読了。
    通信カラオケ発明者のエピソードが凄い。

  • 通信カラオケのmidiファイルが、楽譜なしで曲を聴くだけで採譜よろしく書き取られて作成されているというのにびっくり。そんなアナログな作業で作られていたとは。インターネットが普及する前の電話回線の時代から、どうやって音楽データを送って再現したのかといった工夫の歴史も、思いがけない企業が絡んだりして興味津々。

全17件中 1 - 17件を表示

著者プロフィール

1963年1月京都市生まれ。
1986年、京都大学経済学部を卒業し朝日新聞社に入社。名古屋本社社会部などを経て1991年からニュース週刊誌「アエラ」編集部員。
1992~94年に米国コロンビア大学国際公共政策大学院に自費留学し、軍事・安全保障論で修士号を取得。
1998~99年にアエラ記者としてニューヨークに駐在。
2003年に早期退職。
以後フリーランスの報道記者・写真家として活動している。
主な著書に『ヒロシマからフクシマヘ 原発をめぐる不思議な旅』(ビジネス社 2013)、『フェイクニュースの見分け方』(新潮社 2017)、『福島第1原発事故10年の現実』(悠人書院 2022年)、『ウクライナ戦争 フェイクニュースを突破する』(ビジネス社 2023)などがある。

「2023年 『ALPS水・海洋排水の12のウソ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

烏賀陽弘道の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×