人は死ぬから生きられる―脳科学者と禅僧の問答 (新潮新書)

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レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106103070

感想・レビュー・書評

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  • 私には難しい本だった。そもそも「クオリア」という言葉の意味もよく分からなくて‥。Wikipediaによると、”
    心的生活のうち、内観によって知られうる現象的側面のこと、とりわけそれを構成する個々の質、感覚のこと”。やっぱり分からない。
    でも科学者と仏教者の対話という観点ではとても面白かったです。

    • reader93さん
      だいさん、解りやすい説明をありがとうございました。 クオリアとは像を描くこと、そして他人と同じではなく、個人的なものなのですね。あらゆるもの...
      だいさん、解りやすい説明をありがとうございました。 クオリアとは像を描くこと、そして他人と同じではなく、個人的なものなのですね。あらゆるものに対しての感じ方、という事なのでしょうか。
      2014/09/20
    • だいさん
      そうです。
      茂木さんはそれを、クオリアと呼んだ。概念とか、本質とか、なんと表現してもいいですが、いま、感じた(感じている)その感覚が「その...
      そうです。
      茂木さんはそれを、クオリアと呼んだ。概念とか、本質とか、なんと表現してもいいですが、いま、感じた(感じている)その感覚が「そのもの」です。
      もやっとしていたら、わかりかけている証拠だと思いますので、他の「なにか」で練習してみると、この感覚が研ぎ澄まされるのではないですか?
      クオリアを、違うと知りつつ、分かり合うことが、禅問答にもつながってきませんか?
      2014/09/20
    • reader93さん
      だいさん、なるほど、瞬間瞬間に感じている「感覚」なのですね。今まで深く考えたこともありませんでした。それに、自分の持つ感覚が「普通」の、また...
      だいさん、なるほど、瞬間瞬間に感じている「感覚」なのですね。今まで深く考えたこともありませんでした。それに、自分の持つ感覚が「普通」の、また「当然」の感覚だろうと無意識に思っていたかもしれません。個々で違うものだというのを意識してみると、いろいろな物の見方が変わりそうですね。
      ありがとうございました。
      2014/09/21
  • 脳科学者の茂木健一郎と、禅僧の南直哉が、3回にわたっておこなった対談を収録しています。

    南の語る内容は、彼のこれまでの著作と同様、彼自身の解する仏教の立場からまっすぐに届けられてきますが、これにたいする茂木の発言は、脳科学者の立場からなされているものとはいいがたいように感じます。ある意味では、南のことばをうまく引き出す役割を果たしているといえるかと思うのですが、「脳科学者と禅僧の問答」というサブタイトルを裏切ってしまっています。

    あるいは、もはや科学者ではない、一人の人間としての茂木の姿を見ることができるところにおもしろさを感じる読者もいるかもしれません。

  • 恐山に行ってみたくなった。
    人生を質入れしない。

  • 茂木さんは,もう脳科学者の看板を下ろして,ちゃんとフリーライターとして自由にすればいいと思う.面白いけど,胡散臭く感じる.フリーライターがその人となりで南さんの思いをうまく引き出している.面白かった.

  • 「無記」という言葉に出会えただけでも、自分にとっては価値があった。この境地というか「悟り」ははるか彼方の感覚なんであろうけれど、問い続けていった先に、これ以上先は問わないとできる気持ちの持ちようって何なんだろう。この本を入口に、仏教について学びたいと純粋に思った。常に目の届く範囲においておこうと思う。

  •  「人はなぜ生きるのか」人間の永遠のテーマである。古来、哲学者や宗教家、教育者、科学者たちはこの問いに対して、答えを求めてきた。本書は、脳科学者の茂木健一郎と、禅僧の南直哉の問答が繰り広げられている。
     面白いのは、そのテーマに対し、「答え」より「問い」が重要であると言うことである。すなわち、そんな答えは考えても存在しない。ブッタでいう「無記」である。言っても意味がない。仏教では、生きていることは病であり、苦である。だから信じればすくわれるだぐいではない。死というものに向き合い、安心のない生を生きていくだけである。
     脳科学も進歩し、脳の構造や組織の役割が分かってきたが、それだけでも、なぜ生きるのかという答えに迫ることができない。主体者が意識し、認識をすることで生に関することに迫れるが、死が起こってからではその主体性がないため、そこに科学の限界が生じる。なので、科学的にも確かな答えを出すことはできない。
     生きることに答えはない。生きていれば病気もするし、不幸なことも起こるし、哀しいことにも直面するが、時に嬉しいこともある。決して安心、安全なものはなく、永遠に続くものはなく、あらゆるものは時代とともに流れていく。今はすでに過去なのである。そういうことを理解して、生まれたからには、「生きる」ということを引き受けて、問いも持って、ただ毎日を過ごしていくことが大切であるという。

  • 茂木健一郎と南直哉の3回に渡る対談を書き記した形式で、脳とは?死とは?とクオリアやお互いの哲学を元に語り合っている。
    なぁなぁとした対談ではなく攻撃的でなかなかどうして笑ってしまった。

    南という方を初めて知った本。
    禅僧についてのイメージが間違ってたのかもしれないが
    宗教家ぽくないという感想を持った。救世の気持ちはあるのだろうか。
    二人ともとても個人的な、根源的な欲求から脳について本気で考えてるんだと思う。但しだからこそ、今後の展開で民衆(私)は救われる手筈が見つかるかもしれない。

  • 人生は一言でいうと「苦」だということ
    楽も苦のうち

  • む…難しい…

  • 攻めの姿勢の対談本だった。
    南さんが苦、ととらえるものを、茂木さんが快楽ととらえているところが面白い。そのように違った捉え方をしているかと思えば、方法論は同じだったり、またその逆があったり。
    二人ともが、真っ直ぐに自分の考えを開示し、真っ直ぐに相手へ質問をしているからこそ、内容の濃く、深い対談になっているのだと思う。
    ニーチェの星の友情とはまさにこの二人の間にあるもののことであろうと思えた。
    じっくり咀嚼しながら何度も読みたい本。

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著者プロフィール

1962年、東京都生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。専門は脳科学、認知科学。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに、文芸評論、美術評論にも取り組んでいる。2005年『脳と仮想』で第4回小林秀雄賞を、09年『今、ここからすべての場所へ』で第12回桑原武夫賞を受賞。また脳をテーマにした著作執筆のほか、小説の刊行しており自身が講師を務めた東京藝術大学での出来事を元に描く『東京藝大物語』は大きな話題となった。

「2018年 『ペンチメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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