日本辺境論 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4902
レビュー : 611
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106103360

感想・レビュー・書評

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  • はぁ、語り口調が読みづらい

    空気
    ロジックは被害者論
    池谷祐二 
    好きな人にはプレゼントするな、させろ。
    仕事は手伝うな、手伝わせろ
    手伝う→嫌いならこんなことしない→この人のこと好きなんだ

    想うより想わせよう作戦!

  • 「変化の仕方が変化しない」それが日本文化 

    相手に好意を持たせたければプレゼントをするよりさせるほうがいい。

    「人が妙に断定的で、すっきりした政治的意見を言い出したら、眉に唾をつけて聞いたほうがいい。これは私の経験的確信です。というのは、人間が過剰に断定的になるのは、たいていの場合、他人の意見を受け売りしているときだからです。」 119頁

  • 8/18 ,12 了。
    読み進めるのに時間がかかった。
    10%も理解してない気がする。

    頭の中の整理中。

  • 日本人の独自の考え方の起源,基礎を論じている本。
    日本人をアジアの辺境に住む人,辺境人と仮定し,どのようにして文化,思想を育んでいったかを述べている。

  • 日本人の思考・行動が辺境性によって論じられるなんて今まで考えもしなかった。勉強不足。

    今後国際化が進んでますます異文化との交流が深まるなかで、辺境人は次にどのように思考・行動が変化していくのかな。

  • P46よりです。
     でも、論証がどれほど整合的であり、説得力のある実証が示されても、最終的には場の空気がすべてを決める。場の空気と論理性が背馳する場合、私たちは空気に従う。

    P120よりです。
     断定的であることの困った点は、「おとしどころ」を探って対話することができないということです。先方の意見を全面的に受け入れるか、全面的に拒否するか、どちらかしかない。他人の受け売りをしている人間は、意見が合わない人と、両者の中ほどの、両方のどちらにとっても同じ程度不満足な妥協点というものを言うことができない。主張するだけで妥協できないのは、それが自分の意見ではないからです。

  • 642

  • 「日本人論」なるものを初めて読んでみた。

    この本に書かれているように、私も「自分たちが何者なのであるか、を誰かを頼りにしか確認できない」という典型的な日本人なのであった。
    そもそも”日本人”を新書1冊でまとめることなど不可能に近いと考えてしまうが、それをやってのけるところがこの本の凄いところである。

    「大風呂敷」と書かれているように、
    詳細な点については他の専門書をあたる必要があったり、実際の自分の経験と照らし合わせるなどする必要があったりする(”自分”もまた偏った考えを持ってしまうことは仕方がない)が、
    この本には非常に的を射た内容が多く、自ら感ずるところも多かった。
    この本に書かれていることを鵜呑みにして振りかざすようなことは愚の骨頂であるが、一つ、この様な分析・認識も存在していると自分の中に「考えのストック」をしておくには非常に良書である。

  • 日本が外交が下手なのは、自分たちを世界の中心だと思ったことがないからなのかなー…と思っていた矢先に、出会った本。
    歴史好きの人なら、誰でもそう思ったことがあるんじゃないだろうか。

    作者の唱える、中華に対する辺境としての文化形成の過程には概ね共感できる。そして、だからこそ出来る外交がある、という視点は新しく興味深かった。

    世界で1番とか、中国に負けないとか、そういう思想は置いておいて、日本は日本らしくやっていけばいいじゃないか、と思える一冊。

  • 冒頭で著者は「大きな物語」「ビックピクチャー」「大風呂敷」を書ける知識人がいなくなったことを憂いている。多くの先人の日本文化論の拙い焼き直しではあるけれど、それも誰かがやらねばならぬどぶさらいのような仕事、と前置きをしてもいる。

    しかし、内容を読んでいくと、僕にはどうしてもそれらがジェスチャーであるように思えてしまう瞬間がある。右に左に話は飛ぶが、その向こうに作者の本当に切実な願いがあるようには見えない。むしろ、一つのテーマを元に、右に左に、自身の拓いた知的領野を披瀝することを楽しんでいるようではある。別に悪いことではないし、知識人からそのバックグラウンドとなったさまざまな教養を紹介してもらえるという意味では、ありがたいことだ。けれど、ここで紹介されていた「偉大な先人」の中で、少なくとも自分が触れたことのある人々は、皆何かしら真に迫る切実な願いを持って、魂を込めて一冊の書物をしたためていたと思うのである。皮肉だけれど、著者が言うように、原著に当たれるなら原著に当たった方がいい。

    個人的に弟子入りを試みていることから「辺境人の学び」の章の師弟関係についての部分はとても興味深く読んだ。また、「機の思想」の章は、鈴木大拙や沢庵禅師を引きながらも自身の武道での体験を絡めた部分があって新鮮に読めた。

  • 「辺境」というキーワードから、日本人の思想や行動を分析
    したもの。すべての面で著者の主張に合意した訳ではありま
    せんが、なるほどそういう見方もあるのね、という切り口の
    斬新さと、「辺境」というメガネを通じて見えてくる日本論
    の痛快さに、知的好奇心がくすぐられ、楽しく読めました。
    こういう社会学的な話や組織文化論みたいなものが私の志向
    にあっているからかも。

    いつも周囲をきょろきょろ見ながら、自分の立ち位置を確認
    するお国柄。受け手としてモノを捕らえる。であるが故に、
    師弟関係や武道の「機」という概念が日本では理解されやすい、
    という指摘は頷けます。ただ、これが日本人のすべてではない
    し、ここから変われないとは私は思わないです。

    辺境であるから学びも出来る。
    どんどんTTP(徹底的にパクる)して、どんどん学んでいる
    うちに、知らぬ間にイノベーションを起こしていた。そんな、
    辺境であるが故の成長もあるはず。そう信じたい。

  • まず「はじめに」が上手い
    逃げにも読めるけど
    うんうん内田樹だと思わせる

    日本人は他国の比較でしか自国を語れない

    いつも世界標準から遅れていると思っている
    遅れから標準になるのは優れている

    なぜなら「学ぶ」ことに優れているから
    日本人は学ぶものの適否について事前チェックをしないから

    もっとも標準になったのち
    世界を引っ張ることはできない


    欠点をあげつらうのでなく
    歴史的にそうゆう手法を学んできたから
    いいところもあるんだよという視点がうれしい

    正直最後の「機」の思想のところは
    斜め読みしてしまいわかった気がしないが
    なるほどと思った本

  • これ読んで俺って生粋の日本人だなって思った。
    それはもう相当ど真ん中で。

    読書会では時期的な事もあって
    大津市のいじめ問題でも語ろうかなと思います。

  • 今までこういう系統の本を読んだことがないので新鮮でした。
    多分周りを見るとそうかなーと思う件が沢山あったけど、自分には著者の言う所謂日本人とされるような価値観-本文で良く出てくる言葉でいうと「腑に落ちる」がどうもピンとこないので、あーそうなんですね。で終わった感じ。日本人とはなんてさして興味がないし、そもそも定義されることが嫌だわ。

    中学生~高校生くらいに掛けて、先生が「いいから言う事を聞きなさい」「いいから授業を聞きなさい」と言って自分を従わせようとした事があったなーと思いだす。先生にしてみれば「先生」というもので無条件にとりあえず言う事を聞くとでも思ったのか。 

    子供の頃、どうしてあなたの言う事を聞くと私にメリットがあるのか、という私を論破して納得させるに足る明確な理由をべずして言う事を聞けという先生の神経が理解できなかったけど、本書にあったそういうメンタリティーで生徒はいう事を聞くと思ったのか。

    …でもそういうのって儒教の国でもあるんでないの?とか個々の事例は多分他の国でもある。それに、日本というより島国根性みたいなもっと地政学的なことがあるんでないか。マダガスカルとかスリランカとかってなんとなくネガティブな意味で島国根性あるって言われるし。

    結論。どうも腑に落ちない。

  • 「日本、あるいは日本人って、世界の他の国と比べて変わっているような気がするけど、なにが違うんだろう?」という疑問に答えてくれる本です。
    一言で言うと、その疑問自体が日本人を日本人ならしめている性質といえる、というようなことが書いてあります。なるほど、面白いです。

    ■感想・思ったことなどメモ
    辺境にいる存在、ということ自体がレゾンデートルと化しているという発想は、今まで考えたこともなかったので面白い。古代からの日本の外交をレビューするとき、辺境国、辺境人ゆえに「田舎モンなんでそのへんわからんですたい」という態度が根っこにあったとするのは、新しい切り口なんじゃないかな、と思いました。でも、作者が最初に断っているのですが、本書には目新しいことは何もないそうです。
    なるほど、情報が失われる前に、再パッケージ化して、再度人の記憶にとどめるという「どぶさらい」的作業は、誰かがいつかやらないといけないことなのかもしれないですね。

  • 確かに自分はこんな行動をしている!と納得できる本でした。

    特に「起源からの遅れ」のくだりがよく実感できました。
    違う風に考えている人もいるんですね。

  • 内田さんの本で一番有名?な著作。
    日本は世界の中で辺境であり、日本人というのは「中心になれない辺境」の民族であるという主張。

    いろいろな示唆に富んでいたが、正直内田さんの著作の中で一番おもしろいかと言われれば…。
    名越さんとの対談本「14歳の子を持つ親たちへ」のほうが読んでいて頭にすんなり入ってきたし、面白かった。

    前書きの部分でも述べられている通り、「日本とは何か」というテーマに着いて、先人たちの述べた論をまとめ、読みやすく内田流に噛み砕いたという印象。
    なので、本来であれば本を読むのが苦ではない人は原本に当たるとより深い示唆を得られると思う。
    でも、かなり噛み砕いてくれているのでさらーっと読むには良いと思う。

  • 日本人は、中心となるものが他にあってその「辺境」に位置しているものであるという主張。
    指摘の通り、日本人は自分たちが中心となるのではなく、中心となるものとその相対的な位置関係でのみやっているということがよく実感できる。
    核心をついている日本人論かもしれない。

  • 外来のものを正統化し、自分たち固有のものを下におくのが、辺境人である日本人。

  • 日本論は「どぶさらい」。

    伝統と国民性を保守しようとする日本人こそ「西欧近代的」で、西欧追従的であることが「非西欧近代的」であるのは間違いない。西欧は西欧に追従しないからだ。

    知識人のマジョリティは「日本の悪口」しか言わない。

    世界文学と国民文学。

    人間が過剰に断定的になるのは、たいていの場合、他人の意見を受け売りしているとき。

    自説を形成するに至った自己史的経緯を語れる人とだけしか私たちはネゴシエーションできない。

    素晴らしい水戸黄門論。

    「機」の思想。飛び込み。電光石火。天下無敵。「これを学ぶことが有用であるかどうか」への先駆的な知。ブリコルール。

    「いまだ持っていないこと」についての切迫が学びを起動する。

    弟子は師の教えていないことを学ぶことができる。

    「道」という概念では「成就」しない。

    一人称代名詞は何にするか、文章は敬体か常体か、男性語か女性語か、そういう初期設定が決まらないと、私たちはそもそも語り始めることができません。

    学術的論件をコロキアルな語法で展開するということに知的リソースを投じるという習慣は欧米にはありません。

    外来の知見を「正系」に掲げ、地場の現実を見下す。これが日本において反復されてきた思想状況です。

    外来の高尚な理論=男性語
    地場のベタな生活言語=女性語

    日本語 恫喝 メタメッセージ マンガ 漢字

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著者プロフィール

うちだ・たつる 1950年東京生まれ。武道家(合気道7段)。道場兼能舞台兼私塾「凱風館」館長。神戸女学院大学名誉教授。翻訳家。専門はフランス現代思想史。東京大学文学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ブログ『内田樹の研究室』。



「2019年 『そのうちなんとかなるだろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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