茶 利休と今をつなぐ (新潮新書)

  • 新潮社 (2010年11月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784106103926

みんなの感想まとめ

基本的なことをわかりやすく伝えつつ、深い気づきを与えてくれる内容が魅力です。著者は、伝統という言葉の起源や意味を掘り下げながら、茶道の本質をクリアに示しています。伝統に縛られがちな立場からも、偉ぶるこ...

感想・レビュー・書評

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  • 茶の湯のアート性について、インスタレーションでパフォーマーングアートだという解釈はしっくりきました。

    茶の湯に無知な私が感じたこと。
    それは茶の湯が音楽ライブやセッション、スポーツにも似てるということ。本書のなかで、茶事の主催者とお客さんの一体感について何度も書かれています。目の前で行われる茶の湯パフォーマンスにより、無言のうちに生み出される一体感。まさに音楽ライブのようじゃないでしょうか。

    スポーツという概念が無かった昔の日本において、お祭りなどの限られた行事を除いて、一体感を得られる遊びは少なかったのではないでしょうか?

    そう考えると茶の湯を楽しむ人々のことを、ちょっとだけ身近に感じられて面白いですね。

    私はお茶会に出たこともないし、完全に茶の湯世界の外にいますが、茶の湯にあたっての「おもてなしの心」と「茶の湯への偏狂とプライド」に矛盾があるところも、オタク文化や推し活の様で奥が深い。もっと茶の湯について知りたくなりました。

  • 非常に基本的なことをわかりやすく伝えてくれる。結びの、伝統ってのは明治にできた言葉で、そもそもは仏教用語だったんだという話は家元とという立場では言い難い言葉なのかもしれない。伝統にがんじがらめになりそうな立場にありつつもクリアな認識を持っていて、偉ぶる所なく茶の魅力について伝えるところがとても素晴しい。大変勉強になりました。

  • 1/13

  • 難しいがわかりやすい、古くて新しい、やりそうでやらない等の気づきを与えてくれる本。

  • 文章構成がとても上手。
    もう一度茶道をやりたいと思える、気持ちのいい本だった

  • ”今”に分かりやすく、様々な視点、捕らえ方、面白く楽しく読めました。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/731320

  • 圧倒される情報量。茶家に生を受けたでけではなく、物凄い量の情熱を感じます。茶器、軸、歴史、漢文など、膨大な知識と審美眼。30代半ばでの書とはとても思えません。一期一会のために設えを変え、禅問答のような軸を用意する。所作をきわめるだけではなく、歴史のある貴重な茶道具にこだわるとなると、普通の人には到底困難な世界。後輩が大学卒業の折に祖母と両親を招いた茶会と息子を亡くした三渓が催した茶会の話にはグッと来ました。奥が深すぎる!それにしても三渓、持っているお宝にもぶっ飛びました。

  • 闌カ縺ョ貉ッ縺ョ豁エ蜿イ縺九i縲∬?霄ォ縺ョ縺薙→縲∝鴻蛻ゥ莨代?縺薙→縲∬幻驕灘?縲∬幻螳、縲∬幻莠九?縺薙→縺セ縺ァ縲√ヰ繝ゥ繝ウ繧ケ繧医¥縺セ縺ィ繧√i繧後※縺?k縺ィ諤昴>縺セ縺吶?

  • 「茶道」に興味ある方は必読です!武者小路千家次期家元が語る「茶の湯」の本質!端的にまとまっているのではじめての方で「なるほど!」と思って読める一冊です。

  • おもてなしが取りだたされ、今や習いたいお稽古事ランキング上位にくるお茶。

    茶道→利休→侘び寂び
    と、こんな感じに短絡的に考えてしまっていたが、その実、かなり深い。
    どうしても、十把一からげに禅に結び付けてしまいがちだが、利休より遡れば、密教の影響も多分に受けている。
    利休自体も、堺の商人出身だし、当時、モンゴルの侵攻を受けた宋の僧侶が日本に入ってるし、港町であった堺には、宣教師も多勢いたわけで、クリスチャンの文化もブレンドされている。

    おもてなしの精神も読みどころだが、日本の美意識が、つまるところ引き算の美学だということを、改めて痛感する。

    良書。

  • 茶道三千家のひとつ武者小路千家の第十五代次期家元の千宗屋が、茶の湯について、網羅的に分かり易く解説している。
    著者はまず、茶の湯の究極的な目標を、「直心の交わり、つまり心と心の交わりを、茶の湯の方法論によって実現すること・・・亭主としては茶事を催し、考え抜いた趣向によってお客様に満足してもらい、そのことで自分も「人を招く悦び」を享受する。客としては修練と教養を積んで、亭主のもてなしを察し、的確に応じることができる」と語る。
    千利休の言葉として、「茶の湯とは、ただ湯をわかし、茶を点てて、飲むばかりなることと知るべし」と伝えられるというが、茶碗を回す作法も、道具も、小さな茶室も、「直心の交わり」のためにあるのだと言う。
    そのほか、茶の湯の歴史や三千家の家祖である千利休についても語られており、茶の湯の全体像を掴むことができる。
    (2011年3月了)

  • 再読したが、記憶の印象よりずっと良いことが書かれていた。お茶の世界の中と、その外との世界とをバランスよくつないでると思う。
    ただ、それは橋本麻里さんの力だろう。若宗匠は絶対にこんな柔らかい表現をしない。

  • 「茶」の入門書。一度茶事に参加したことがあるかないかで,著者が言っていることの感じ方も変わってくると思います。

  • 作法偏重の茶道観を憂い、茶道の正しい理解と普及を意図して著され、実に分かりやすい。が、茶会を真に楽しむには、あの狭い異空間で他者と共にときを過ごし、同席者と同調できるだけの人格なり審美眼なりを備えねばならぬと改めて知った。

  • 茶碗の左右を神経質に言いたてているばかりの芸術では、五百年を生き延びることはできない。遣唐使が持ち帰って以来、お茶/茶の湯は「最先端のクールな習慣」「産地を言い当てるギャンブル」「絵画や器のコレクションを自慢する機会」「明日をも知れぬわが身を振り返る機会」「禅の行をサポートする飲料」「自国の文化を総合的に感じられる機会」など、自分ひとりとの、あるいは心を通わせたい誰かとの、どこまでも奥深いコミュニケーションを取る手段であった。

    魅力があるから、死屍累々の歴史を重ねながら、お茶はこれからも生き延びる。

  • 「利休にたずねよ」からこの本に辿りつきました。
    「茶」の歴史はおもしろかった。
    教養のひとつとして読んでおきたい本。

  • 作者も書いているが、お茶とは何ということについて分かりやすく書いた本。
    一方で現在の茶道界のありかたについて批判的な見方が感じられる。全く同感。
    読者層はお茶に興味を持っている人を想定しているだろうが、お茶に長く携わっている人にも面白い内容。
    2013-12-1

  • 2013年8月11日読了。

  • 茶の湯の成り立ち、作法の意味、コミュニケーションツール、自分自身と向き合う場としての茶事の役割を分かり易く読みとく。
    茶室の中では誰もが平等であり、名物が一国一城にも値する貨幣価値を創造したことは一種の革命であり、それが故に利休は切腹させられるほどまでに恐れられたとの説明には納得。

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著者プロフィール

1975年京都生まれ。武者小路千家一五代家元後嗣。明治学院大学非常勤講師(日本美術史)、慶應義塾大学総合政策学部特別招聘教授。2001年、慶應義塾大学大学院修士課程修了。2003年、後嗣号「宗屋」を襲名。同年大徳寺にて得度、「随縁斎」の斎号を受ける。領域を限定しない学際的な交流の中で、茶の湯の文化の考察と実践の深化を試み、国内外を問わず活動。著書に『茶 利休と今をつなぐ』(新潮社)など、近著にインスタグラムの投稿をまとめた『茶のある暮らし 千宗屋のインスタ歳時記』(講談社)がある。

「2022年 『千 宗屋の和菓子十二か月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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