世界の宗教がざっくりわかる (新潮新書 415)

著者 :
  • 新潮社
3.38
  • (7)
  • (29)
  • (36)
  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 278
感想 : 38
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106104152

作品紹介・あらすじ

経済がグローバル化し、科学が進歩した世界においてなお、宗教の存在感は増す一方である。宗教を知ることなしに、政治や経済、事件の本質を理解することはかなわない。しかも、ひとつひとつの宗教を別個に捉えていては何も見えてこない。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、仏教等、それぞれの歴史、教義、関係性を一気に学んでこそ、私たちは全体像を得ることができるのだ-現代人のための宗教ナビゲーション。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 宗教学者の島田裕巳が文字通り、一神教であるユダヤ教、キリスト教、イスラム教からアジアの宗教である仏教、ヒンズー教、マニ教、そして神道を含む日本の宗教まで一通り網羅した一冊。

    一神教的な考え方が世界の主流であることを改めて知れたし、現世利益的なものがないと世界宗教になりえないことを知ることができた。

  • 本書は宗教間の関連性を知る上で、多くの方に読んでいただきたい良書。
    世界史を学んだ方なら、その宗教と他の宗教がどの様に影響しあっていたか、まさに国の勢力図の変遷が浮かんでくる。
    あまりにざっくりながら、それでこそ気づいていなかったことを容易に理解できるようになる。
    本書にはそのような多面性がある。

  • ユダヤ・キリスト・イスラム・仏教・ヒンズーなど世界的な宗教の生まれた背景、その教義の成り立ちと各宗教間での相違が簡潔にまとめられていて、いわゆる研究者の著作と違いすこぶる読みやすい。
    聖書の成り立ちと一神教であるキリスト教の中の多神教的要素などが興味深かった。

  • 代表的な宗教について、知識ベースなところを要約している本だけど、その客観性ゆえに、そもそも宗教ってなんで興ったんだろうとか、宗教と文明の共存についてとか、考えることができる本でした。

  • 今月は宗教を集中的に学びたいなと思って。

    それにしても、日本のいわゆる「良いとこどり」の精神は宗教においてもいかんなく発揮されてるのに感心。
    これから生きていく上で、キリスト・イスラムをはじめとした多宗教の理解と、自国宗教・信仰である仏教・神道を見つめなおすことの重要性を感じる。

  • 文字通り世界の宗教がざっくりわかる。
    宗教は互いに複雑に絡んでいるので、話が行ったり来たりすることも多いが、大体のことは把握できる気がする。
    個人的にはバラモン教、ヒンズー教、仏教の説明をもうちょっと分かりやすくしてほしかった。

  • ほんとざっくりしていて助かった。

    数ある宗教の特性と、その宗教が生まれた背景、ひいてはそれらの比較など、とても分かりやすくて勉強になる。
    宗教の法典に込められたメッセージから原理主義者の行動を説明されていて、なぜ自爆テロがおきるのか?と言った基本的なことを理解できたので良かった。

    昔から宗教なんかでなぜ戦争が起こるのか全く理解できなかったが、この本で少しは理解できた。
    これほどまで古い歴史を帯びて浸透しているもの、心の底から信じているものを否定することは自分には到底できないなと思った。

  • 1章の一神教と2章のアジアの宗教は「ざっくり」以上のレベルかつ新書的面白さがあるが、3章の日本の宗教の記述が少なく、あまりにもざっくりしすぎていて、少々バランスが悪いように思える。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:160||S
    資料ID:95170704

  • 確かにざっくりわかった。ただ、ざっくり過ぎて、キリスト教なんかについては知ってることの方が多かったし、あんまり知らないヒンズー教については物足りなかった。もうちょい深入りした本も読みたい。

全38件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

島田裕巳(しまだ・ひろみ):1953年東京生まれ。宗教学者、作家。東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任し、現在は東京女子大学非常勤講師。現代における日本、世界の宗教現象を幅広くテーマとし、盛んに著述活動を行っている。 著書に、『日本人の神道』『神も仏も大好きな日本人』『京都がなぜいちばんなのか』(ちくま新書)『戦後日本の宗教史――天皇制・祖先崇拝・新宗教』(筑摩選書)『神社崩壊』(新潮新書)『宗教にはなぜ金が集まるのか』(祥伝社新書)『教養としての世界宗教史』(宝島社)『新宗教 戦後政争史』(朝日新書)等多数あり。

「2023年 『大還暦 人生に年齢の「壁」はない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

島田裕巳の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×