暴力団 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 262
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106104343

作品紹介・あらすじ

なぜ暴力団はなくならないのか?学歴、年収、出世の条件とは?覚醒剤や野球賭博でどのように儲けるのか?女はヤクザになれるのか?なぜヒモが多いのか?刺青や指詰めのワケは?警察との癒着は?ヤクザが恐れる集団とは何か?出会った時の対処法とは?その筋をも唸らせた第一人者が、時代ごとに変化し、社会の裏で生き延びる「わるいやつら」を、やさしく解き明かす「現代極道の基礎知識」。

感想・レビュー・書評

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  • 興味深く読めた。

  • ここ数年、アスベストが使われた建物の老朽化が進み、その解体工事が増えているとの事。確かに、街中でときどき解体現場を見かけますが、その工事を暴力団が担っていることが結構あるなんて知りませんでした。解体時に発生するアスベストの粉塵は、たとえ防塵マスク付けてようが体に吸収してしまうらしく、一般の人は誰もやりたがらないので、暴力団が引き受けて中国人等の安い労働者にやらせているそうです。それが資金調達の方法なんだとか。東日本大震災のがれき撤去作業なども暴力団が手をつけようとしているらしいです。何か、皮肉なモンですよね。僕らはただ自分達のやりたいことだけをやって、アスベストの除去とか放射線下でのがれき撤去とかやりたくないことを人任せにすると、結局それが暴力団の飯の種になっているなんて。いろいろ考えさせられる本でした。

  • 面白かった!幸いながら縁遠い、暴力団についてわかりやすく解説。
    内容もさることながら、構成が丁寧。読者が知りたいと感じるポイントをきちんと考え、それに対して深すぎず、浅すぎず解説している。
    暴力団対策法は却って暴力団に適法のお墨付きを与えていること、とはいえ暴力団はもはや斜陽産業で、遅かれ早かれ暴力団という枠組みは消滅するかもしれない事など、知らなかった事を知ることができて満足。
    「暴力団の入門書」に5点満点を付けるのは心理的に抵抗があったので4点。でも、ホントは満点でもいいかな、という評価。

  •  紳介の事件があったせいか、なかなか売れているらしい。暴力団ジャーナリズムの第一人者が書いただけあってなかなか面白い。そして分かりやすい。分かりやすいっていうのは、新書には必要不可欠な要素だよね。著者がまえがきで「怖いもの見たさの読者は大歓迎です」と書いているけど、心を見透かされたような気がしたよ。
     それにしても、やくざも大変だ。アパートも借りられず、車で暮らす組員もいるとは…。誰も同情はしないけどね。
     

  • 衝動買いしました。面白かったです。

    新潮新書お得意の口述筆記、、、だと予想しています。でも作るプロセスより結果が大事なので、それがいけないとは思いません。タイムリーに芸能人の引退に合わせてよくこの本を出せたと感心します。

  • 暴力団について、その道の第一人者が書いた一冊。

    暴対法によって大分衰えたとはいえ、今もなお存在する暴力団や半グレ集団について知ることができた。

  • ほとんど知識がなかった私でもすんなり読める、分かりやすい本でした。
    基本的なことから、細かな違いまで書かれていて面白かったです。

  • 日本の暴力団についての基礎知識と現在の立ち位置、海外の暴力組織の簡易的な紹介。
    ディープな部分はほとんど出てこないが、暴力団がどういうものなのかを学ぶには良い本。

  • 暴力団とマフィアの違いを学ぶとことで今の日本と、今後日本がどうなって行くかについて深く考えさせられる作品でした。

  • <blockquote>私(著者)は1960年代の後半から山口組や暴力団を見続けてきましたが、そろそろ終わりだろうと思っています。暴力団は構造不況業種で、もう行くところまで行き着いてしまったと見ているからです。</blockquote>

    暴力団は負のサービス業として凌いできたと思う。アウトロー同士のいざこざの仲介や享楽に落ちてしまいたい人への覚せい剤の入手など……。

    そういう"負のサービス業"への欲求と言うのは人間には付きまとってしまうものなのだ。業と読んでよい、


    かつては"負のサービス業"は街の共同体と密接な関係にあった。年に一回のお祭りの香具師だとか。
    暴対法などさける為、地下にもぐり、各地のネットワークが張り巡らされ、"サービス業"にはあった矜持、義理、人情といったものが薄れていく。

    それを取り締まる警察の唇は潤うだろうが……。


    新宿歌舞伎町にはかつて千人近いヤクザがいたと言う。それがいまでな何百人程度。
    それで街は怖くなくなったかと言うとまるで逆で怖くなったと言うのだ。

    「ここまでやったらしゃれにならない」「素人さんに手を出したらあかん」的なルールがないからだ。

    日本全体がそういうった風景になっていくのは時間の問題だと思う。

    あ〜、どんどんすみにくくなるなぁ。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。ジャーナリスト。1942年、東京都に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、フリーに。著書には『暴力団』(新潮新書)、『血と抗争 山口組三代目』『山口組四代目 荒らぶる獅子』『武闘派 三代目山口組若頭』『ドキュメント 五代目山口組』『山口組動乱!! 日本最大の暴力団ドキュメント2008~2015』などの山口組ドキュメントシリーズ、『食肉の帝王』(以上、講談社+α文庫)、『詐欺の帝王』(文春新書)、『パチンコ30兆円の闇』などがある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞を受賞した。

「2018年 『山口組三国志 織田絆誠という男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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