- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106104367
作品紹介・あらすじ
勤倹力行、篤志、陰徳、義理、諧謔、思いやり…、この国には、不朽の礎がある。大津波から村を救った異能の実業家、分度を守り復興を成し遂げた二宮尊徳、著名な学者を唸らせた無名の人の志、貧しくても守り通した義理から生まれる人の縁、災厄のときこそ人心を慰める皇后の読書歴-日本人の美点を体現した人びとの凄みを、歴史の襞の中から見つけ出す秘話七篇。
感想・レビュー・書評
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日本の風土に育まれた風習・文化だけでなく、日本人気質までもが急速に失われてゆく世の中だった。グローバル化なんて美辞に酔い、やたら迎合して失った日本人の美風。この著でそれを認識し、多少なりとも日本に生まれた誇りを回復した。
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この著者の書物エッセイは楽しんで読んで来たが、本書は少々散漫になっているか。東日本大震災で注目された日本人の美風だけど、それにこだわらない方がよかったかも。歌と像しか知らなかった二宮金次郎の話は興味深かった。
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野口英世の話がおもしろかった。あんなにむちゃな人とは思わなかった。
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明治29年の大津波の際に、機転を利かして村人を助けた篤志の人々のエピソードは、3.11にも通じる日本人の美点。
客観的に日本人の国民性を考えるには、こうした過去の人々の行動も裏付けになる。 -
「稲むらの火」の原典がどのようなものか記されている。自分の田に火をつけて村人を救ったという話ではあるが、そのあとどのように復興をしたのかまでは知らなかった。
今は、このような人物は残念ながらいない。 -
さあ、元気だそうって感じだな。二宮尊徳と野口英世の項に興味深い指摘あり。改めて伝記を読んでみようという気になった。