- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106104459
作品紹介・あらすじ
「社畜」なんて哀れで情けない存在だ-この「常識」は本当なのだろうか?「自分らしさ」を必要以上に求め、自己啓発書をうのみにすることから生まれるのは、ずっと半人前のままという悲劇だ。そこから抜け出す最適の手段は、あえて意識的に組織の歯車になることである。「ワーク・ライフ・バランス」「残業は悪」「転職によるキャリアアップ」等の美辞麗句に踊らされない、現代サラリーマンの正しい戦略を指南する。
感想・レビュー・書評
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今日の社会では「社畜になりたい」と言う人を多くの方は少数派や理解できない人などマイナスなレッテルを貼る場合が多いように感じます。
そんな中本屋さんで見つけたこの本はタイトルのインパクトが強く衝動買いしました。
読み進めていくと、理にかなっている部分が多く社会の厳しさ、自分の甘さに気付かされました。
私は本作に共感でき、大変気に入りましたが、
「筆者の藤本さんの考えに共感できない方もいるな」と思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルは挑戦的ですが、繰返し述べられているのはベーシックなことです。
若い人ほど反発したくなる内容ですが、今の社会の仕組みを考えると、論破できないのもまた事実。
「この会社では自分の個性は出せない」、「もっとクリエイティブなことがやりたい!」と常々言っている人は、一読するのがおすすめです。
「社畜」として頑張ってノウハウを学んで、最後の最後に1回だけ裏切るというのがベストかな?
個性が「孤性」にならないよう、私も謙虚に頑張ろうと思います。 -
p.22
多くのビジネス書や自己啓発本で示す「私はこのようにしてきた。だから、あなたもこのようにしなさい」という教えは天才型、もしくは超エリート用のものです。困ったことに、多くの会社が、こうした教えを是としてしまいました。
→ ミラクルヒット、ラッキーパンチをお手本にするのはリスクが大きすぎる。「こんな僕でもできたのだから、あなたにもきっとできる!」というセリフは中毒性が強いやね。自分の可能性に蓋するのも良くないが、誰をマネするかの見極めも大切に。 -
社畜時代はサラリーマンの成長の礎である、という考え方は激しく同意です。
守破離の守の段階ではまずは仕事に真摯に向き合うこと、天才以外は近道がないため『社畜』となり成長のステップを踏む。(私はこれに気がつくまでずいぶんと時間を要してしまいました…)
覚悟が足りないと何か言い訳が出てしまう。言い訳を正当化するための『孤性』がなお状況を悪化させる。。やっぱりつべこべ言わずに行動する人が成長すると思います。
この本ではビジネス書の教訓の前提を説いたり、理解できない若者とのQ&Aなどこれでもかとわかりやすく書いています。
入社して3年目くらいで手にしたかった一冊でした。 -
色々共感できる内容だった。
社会人人生もまだまだ前半戦。天才型の人たちと比較して焦るのではなく、基礎をしっかり固めて行こうと思い直しました。 -
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読了しました。
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・「社畜」になることは、決して悪いことではない。
「平凡なサラリーマン」である以上は、「社畜」となったほうが、最終的には良い結果をもたらす。
・ただし、ダメな社畜にならないようにすること。
・「分相応」が大事。
また、成長ステップを間違えないようにすること。「守」→「破」→「離」
・「新聞社説の書き写し」「落語のマスター」は、「相手の言うことを正確に聞き取る能力」を身につけるのによい。
前者は単に書き写すのではなく、一文ごとに音読して覚えて書か書き写すようにするという作業を繰り返し、全文を書き取ること。