- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106104664
感想・レビュー・書評
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現在、訴追されている石川議員の著書です。小沢一郎の秘書だった人が罪に問われている、という報道を見て、
「きっと小沢一郎のことだからいろいろ裏のお金も動いているんだろうし細かい打ち合わせがあってやったこと(不正な処理)だったんだろう」と思っていましたが、実態は違うようです。
「小沢一郎は特段なんの指示もしない」
「今回、逮捕されたあと、拘留がとけて出所してきたときも何もなし」
「最初に選挙に出て負けた時も何もなし」
「繰り上げ当選で議員になった時も何もなし」
10年以上秘書としてまじかに接した石川氏をして、小沢は「わからない」のだそうです。
とにかく、顔色(文字通り)を読んで先に先に対応を考えていく、それが秘書の仕事、と。
もちろん小沢事務所特有の事情、という側面が強いでしょうが…
これも私には未知の世界、勉強になりました。
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新着図書コーナー展示は、2週間です。
通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号:312.1//I76 -
大した内容ではないが、小沢一郎のことが分かって、面白い。
例の「山猫」の台詞(「小沢一郎の最終戦争」)は、小沢一郎の使い方が間違っているらしい。若者が年老いた貴族に対して、「変わらなければならない」と説く際の台詞だそうだ。最初、別の本で読んで、変だな〜と思ったので、多分、そうだろう。 -
本書は小沢“刑事被告人”一郎の9年間の秘書を務めた石川知裕が精魂込めて尽くした、我が師小沢一郎の評伝。通常この手の本は、メデイアでは語れない聞くことのない「ヒューマンさ」からホロリとさせられるエピソードがあるもの。田中角栄の評伝なんて、そのオンパレードで鼻白む程。本書にも、小沢からの訓示が紹介されるも、いずれも矛盾・説明の無さ・無愛想さに溢れある意味、表裏のない人物であることを知るも、決して魅力的な人物でないことを改めて実感。いくら目を凝らして読んでも魅力さは、ついぞ出じまい。一体、どこに惹かれ秘書となり、今なお私淑する理由が一向に伝わってこない。談志師匠は「修行とは矛盾なり」と喝破した。にもかかわらず多くの弟子たちは師匠へのオマージュは尽きない。逆説的に言えば、小沢一郎の評価って、接した者の判断に大いに委ねられる人なんだと確信を得た。本人が口下手・無愛想を決め込むため、余計にその傾向大である。良い、素晴らしいと拡大解釈する人は政治被告人になろうが、根強いシンパであり続け小沢神話を信奉する。とにかく小沢一郎ほど謎に包まれた政治家はいない。政治家は官僚出身であろうが、党人派であろうが、当選回数に比例して閣僚や党役員を歴任し統治能力を磨いていく。その流れに棹さすかの如く無任所を貫く。私の記憶では自治大臣と幹事長2回やった程度。政策より政局、「戦勝国のための戦勝国による国連」の真摯さを信じる政治家小沢一郎は、今なお青臭い書生論を吐くが、この国難の状況下では、KY・政治音痴ぶりを感じずにはいられず、僕は「すでにお前は死んでいる」と思うんだけど…。
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とりあえず公判中なので、どこまで書かれていることを信じるかは、読む側の責任かと。
大学を出てすぐに代議士事務所に入るのは、まるで大学を出てすぐに先生になるくらい危険なことのように思えてしまう。 -
「政治家の殺し方」と同じく政治家の自著だが、こちらのほうがナンボか面白い。なぜなら、「悪役」のイメージが定着している小沢一郎の存在を「買っている」からだ。小沢一郎批判なんて、どこにでも転がってる話であって、本で読んでもまったく面白くない。「逆張り」だからこそ読む価値もある。悪評の数々は兎も角として、小沢一郎がなぜ四半世紀にわたって政治のキーパーソンで在り続けたのかという問いを解き明かした論評は何一つとしてない。本書はその秘密の5%くらいを語っているように思う。
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逮捕の話や、彼の考えを知りたいと思って本屋で購入。
ところが逮捕に関する話はゼロで(裁判中ということもあって)、後悔。
小沢事務所での苦労話が中心だが、電話の取り次ぎや、感謝の大切さ、根回し、読書など、大人として身につけておかないといけないことを思い知らさせてくれる。タイトル通り、基本の「雑巾がけ」の心得が詰まっている。そういう観点で読めば得るものも多いかと。
ただ、あまり自分に刺さるような思いが綴られていないので、政治家として応援しようとまでは思えなかった。 -
大物の下で働くってこんな感じかぁ。と勉強になりました。