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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784106105043
感想・レビュー・書評
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S543.5-シン-504 300290921
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震災から3年が近づく頃に本屋で目の付くところに置かれており、著者とも縁があったため購入してみました。震災発生後、総理補佐官として原発事故対応をされてた著者。当時の事故対応や原発そのものに対して各々が様々な意見を持っていると思いますが、あの時、あの場所で何が起こっていたのかを知る上で、著者自身の体験・感想を素に描かれているところに本書の読む意義があると思います。
著者は本書内にて、使用済核燃料を原発を保有する自治体だけに押し付けるのではなく、受益者負担として原発を保有しない沖縄電力以外の全ての都道府県が、それぞれの消費電力量に応じて引き受けることを提案している(p.200)。しかし、受益者は原発で作った電気に対して使用料を支払っている。また原発保有自治体も原発のリスクと承知したうえで誘致し、その代償として莫大な交付金を受けているのである。 -
■書名 原発と政治のリアリズム (新潮新書)
馬淵澄夫 / 新潮社 / 本 / 2013年01月17日 / Amazonで見る ¥ 735
■全体的な感想
民主党の小泉純一郎こと馬淵先生の本。
この人は迫力がある。
もっともっと硬派で攻めて欲しい先生。
笑顔は似合わない。
どんどん突き進んで欲しいと思います。
2013/7の参議院選挙で民主党は解党目前レベルの大敗となった。
この難局は、民主党いう党では無理。
前原氏なのか、岡田氏なのか、馬淵氏なのか、細野氏なのか・・・
個人がもっと前面に出て解党→出直しをしなければ、生まれ変われない。
ただ、本当は選挙前に実施しなければいけない事項でした。
現時点では手遅れ。
この本のレビューに戻ると、
唯一原発のサイトに足を踏み入れた国会議員としての経験をリアルに描いている。
著者の言うとおり、当時の民主党は組織の体をなしていなかった。
ビジョンもなく、目標もなく、組織的な動きもなく。
あれぐらいの被害で終わったのが不幸中の幸いということかもしれないと 最近思います。 -
土建チームからの原発事故検証本。
スリラー作戦についてのページが比較的多い。
それなりに情報に通じていると思われる与党の有名政治家が
3月下旬に事故対策チームに入れさせられるまで
原発事故の深刻さをつかめてなかった、というのがビックリ。
与党でこうなのだから、後は推して知るべしか。
いわゆる「原子力ムラ」の人々が
福島第一に、一種の偶像崇拝に近い感覚を持っている?
といった所感が興味深い。 -
原発のことをちゃんと知ったのはもしかしたら初めてかもしれないと思った本だった。
東日本大震災が起こった。でもわたしは遠い関西に住んでて所詮他人事だったのだ。
昨年初めて東北の人と関わることがあり、それからやっと東日本大震災、原発などについて興味を持ったり調べるようになった。だけどやっぱりでもまだ他人事だったのだ。
今回この本を読んで、原発についてほんとにわたしは無知で、そして今までどんなことが日本で起こってたかも今初めて知って。
ほんとに怖くなった。自分自身に。もっと知って、これからの時代を生きていく一員なのだからちゃんとこのことについて向き合い取り組んでいきたいと思った。
本の中で、できないことをできるという人間ほど信用できないものはない、という言葉が一番心に残った。
できるかもしれない、という思いでできる、というのは簡単だけどやはりそれはいいことではない。自分を守ってるだけにすぎない。だからやっぱりできることはできる、できないことはできないと正直にいうことが大事だ。 -
原発事故の直後のグダグダの様子がわかるが、いかに危機に備えていなかったかだけはよくわかる。
おそらく自民党政権でも、あの事故が起きていたら同じようにグダグダになっていたのだろう・・・
政治家にはどうやらマネジメント能力が求められるようだが、政治家しかしたことのない人間にそれを求めていいのだろうか・・ -
リアリズム、戦略的思考、マネジメント力。それを持ち合わせていた馬淵さんがいたからこそ、今、何とか福島第一は最悪の事態を回避できているのではないか。それに泥を塗る野田の収束宣言。馬淵さんの思いはいかばかりか?彼にこそ、首相になってほしかった。
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フクシマの事故がやや沈静化に向かうかと見られた2011年3月下旬、馬淵は、極秘シナリオ「最悪の事態」を避けるためのプロジェクトリーダーに急遽就くこととなった。そして、その3ヶ月後に経産省副大臣ポストへの就任打診を断ってプロジェクトから離れるまでの間、「封じ込め」にかかる作業検討および推進のリーダーとして活動した。本書は、馬淵自身のその当時の経験をもとに、<span style='color:#ff0000;'><u>フクシマに係る民主党政権の危機管理の失敗を批判</u></span>している。
批判のスタンスには、政治家としては比較的珍しい馬淵のキャリアと素養が色濃く反映されている。馬淵は、土木工学専攻で建設業界での勤務経験を持ち、<span style='color:#0000ff;'>地盤や構築物を丸ごと把握してエンジニアリングを行うことについての専門知識</span>がある。また、会社経営の経験から、仕事に適材を充て<span style='color:#0000ff;'>全体を組織してマネジメント</span>することについて一家言があるようだ。
彼が指摘するフクシマ危機管理問題で、印象的なのは次の2点。
<u><b>1)マネジメントの欠如</b></u>
プロジェクトは、東電と政府が<span style='color:#0000ff;'>それぞれにチームを組織してバラバラ</span>に動こうとしはじめていた。効率性や意思決定の問題を重視した馬淵は、ただちにこれを統合・一体化することとした。 -
原発の問題について、リアリズムとマネジメントの視点から当時の状況を振り返っている。政治家は与野党問わず、震災時の対応を本に纏める必要があるだろう。そうでなければ、未来の政治家に教訓として遺すことができまい。
リアリズムやマネジメントの視点を重視する氏だが、何か新しい視点というわけでもない。旧来型の政治手法が現実的に意味があるとするならば、肯定的に評価もしている。さて、民主党は再生できるのか……。消えてなくなるか……。現実的な野党になってもらいたい。
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