タモリ論 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1448
レビュー : 253
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105272

作品紹介・あらすじ

タモリの本当の“凄さ”って何だろう――。なぜ30年以上も生放送の司会を超然と続けられるのか? サングラスの奥に隠された孤独や絶望とは? デビュー作で愛を告白した小説家が、その狂気と神髄に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 昔、アルタでバイトしてた時一回も見られなかったけどその凄さは雰囲気だけでも感じていました。露出が高くなってきた最初の頃まだ本当にエガちゃん的なキワモノという感じがあったのが、どんどん変わって行った。それに抵抗しなかったタモリさんがすごいなと思う。

  • これも感想が難しい。

    お笑いビッグ3との比較(特に、たけしの映画論)などを
    行わずにタモリ一本にしぼって考察したほうが、面白かった
    のではと思います。
    タモリの過去の著作をもっとふんだんに利用した内容を
    期待した。
    そういう意味でいうと、タモリを知るならば雑誌ケトルの
    タモリ特集のほうが、より参考になった。

    タモリ論、というよりも樋口さんのお笑い論、という感じか。

    あ、この読後感、いいともを見終わったような、満足も不満足も
    しないあの感じだ。

  • 本書の帯ではないですが、「やっぱり凄い!」。タモリって凄いです。その魅力を独自の視点で、しかも新書1冊にまとめた著者の手腕も凄い。いや、面白かったです。それは恐らく私が著者と同世代だということもあるでしょう。いちいち共感しました。
    タモリといえば、「BIG3」の一人ですが、たけし、さんまと比べ派手さがないゆえ、私の中では長らく格下でした。でも、自分が年を取るのに従って、タモリの良さがだんだん分かってくるのですね。滋味とでもいうのでしょうか。
    著者は、タモリを評して「絶望大王」と喝破します。すべてに絶望している。そうでなければ30年間も昼の帯で「笑っていいとも!」を続けられるわけがありません。テレフォンショッキングに素人の男が乱入してタモリの隣に座るという珍事もありましたが、タモリは慌てず騒がず平然と対応しました(私は見ていません)。タモリの絶望の深さを証明するエピソードかもしれません。
    でも、たけし、さんまがお笑いの世界で「神」と崇められる存在であるのに対して、タモリは長年、テレビの第一線で活躍するスーパースターであるにも関わらず、ほとんど評論の対象にすらなっていません。そこにタモリの凄さが存するのだと思います。
    「タモリは『笑い』という難題を、表面上は容易く見せつつ敢行する」(P11)。本当にその通りではないでしょうか(ちなみに、著者はさんまこそ「真の絶望大王」だとも)。
    私のレビューですから私の個人的な思い出も書きます。私は父が漫才好きだったこともあり、小学生の頃に漫才にハマりました。大のお気に入りはツービート。マシンガンのようなたけしのトークには毎回陶然となりました。小5の時にツービートの漫才のネタ本を買い、以後、大学時代まで友人との会話で利用していたのを覚えています(本書ではたけしの「パクリ」についても詳述していますので好きな方は必見です)。
    高校に入ってからはダウンタウンの松本人志が「神」でした。周りにも何人かいましたが、自分も松本を気取って他人のあざとい受け狙いにはニヤリともせず、ここぞという時に切れ味の鋭いボケをかますということに日々精進していました(その多くは失敗しました)。
    俺ほどお笑いを理解している者はいないと、甚だしい勘違いをしていた時期もあり、同好の士と口角泡を飛ばしてお笑いについて議論したことも数知れず。今、考えると汗顔の至りです。
    著者は「人を笑わせること」を、世界の七芸術(建築、彫刻、絵画、音楽、詩、演劇、そして映画)と比較して「いちばん難しい」(激しく同意!)としたうえで、次のように述べます。
    「そんな、『人類最困難のジャンル』に日々挑んでいる芸人を、『俺はお笑いにうるさいよ』とばかり、エラそうに語っている人たちが、僕にはカッコ悪く見えて仕方がないのです」(P17)
    昔の自分が恥ずかしい…。
    話があちこち飛んですみません。タモリの「生みの親」である赤塚不二夫の葬儀で、タモリが読んだ弔事が全文掲載されていますが、あらためて感銘を受けました。何度も読み返したい、言葉の正確な意味で「名文」だと思います。
    本筋ではないかもしれませんが、私には次の個所がとても深く心に残りました。
    「私はあなたに生前お世話になりながら、一言もお礼を言ったことがありません。それは肉親以上の関係であるあなたとの間に、お礼を言うときに漂う他人行儀な雰囲気がたまらなかったのです」(P31)
    「感謝」の言葉が巷に溢れ返る昨今、なんと奥の深い言葉でしょう。本当に大切な人には、「ありがとう」を伝えられないものなのです。他人行儀になるのが嫌だから。
    そういえば、千原ジュニアが交通事故で入院していた時、仲間の芸人が次から次へと見舞いに来るにも関わらず、誰ひとりとして見舞いの言葉を述べないばかりか、病人に対しては一般的に不謹慎とされるようなことを言ったりしたというエピソードを、千原ジュニア本人が面白おかしく語っていたのを見たことがあります。私はそういう関係性を心底羨ましいと思いました。
    そうだ。談志もライバルの志ん朝が死んだ時に「いい時に死んだんじゃないのかな」と言ったのでした。聞く人が聞けば酷い言い方ですが、その背後にある志ん朝への親愛の情が確かに感じられ、感動したものです。私が芸人に対して強い憧れを抱くのは、こういうところにもあるのですね。
    タモリからかなり離れてしまいました。
    さて、「笑っていいとも!」が終了します。その報に初めて接した時、「え、なぜ?」という思いと、「そりゃそうだよな」という思いが交錯しました。マンネリ化を指摘する報道もありましたが、本書を読んで分かったのは、その指摘は筋違いだということです。
    私も大好きな吉田修一さんの「パレード」(吉田作品の中では私のベスト!)から、「笑っていいとも!」について書かれた個所を引用して、長くなりましたが筆を置きます(ちなみに本書でも引用されている個所です)。
    「『笑っていいとも!』ってやっぱりすごいと私は思う。一時間も見ていたのに、テレビを消した途端、誰が何を喋り、何をやっていたのか、まったく思い出せなくなってしまう。『実にならない』っていうのは、きっとこういうことなんだ」(幻冬舎文庫、P68)

  • これまでなぜか語られることがなかった芸人タモリを新鋭の異才作家・樋口毅宏が著すとなり、出版前からかなり話題になっていた本。タモリって、30年間もいいともに出続けながら西川きよしのような刻苦勉励さは微塵も感じず、脱力感は所ジョージ同様でありながら、ライフスタイルを切り売りをせず、たけし同様大学中退のインテリでありながら政治について黙して語らず。博覧強記でありながら上岡龍太郎的な理屈分析を芸風にはせず、もちろんクイズ番組にも一切出ず、本も出さない。とは言え、ストイックな堅苦しさも醸さないし、お笑いの大御所よろしく、自分の番組に可愛がってるタレントを遇することもない。そう、どの鋳型にもはまらない得体の知れない狂気さを実は孕んでいるんではないかと著者は見る。お笑いBig3のたけし・さんまとの比較も交えながらサングラスの奥に潜む芸人タモリの真髄に迫った好著。オススメ!

  • さんま、北野武とタモリを比較しながらの論考。3人の芸風を比べ、裏話的な絵エピソードを綴っている内容で、期待外れだった。なんでこれがタモリ論なんだろう???

  • ベストセラーになってたし、タモさんファンとしては一読しておくべきかなと思って手にとったけど、全然読む必要なかった。
    最初にいろんなエクスキューズが打ってあって、はじめのうちは何もそこまでと思ったけど、読み進めていくうちに、批判されたくないならそもそも本なんか出すなって思ってしまった。
    これは新書レベルではないし、って言うかそもそも本として出す内容ではなく、個人のブログレベルでしょ。「論」などと大上段に構えるなら、「いいとも」の前の、イグアナや4か国マージャンのころから考察したらどうなの。筆者より年齢が上の人間は、その頃のタモさんのことを筆者より詳しい人間いっぱいいるわけで。たけちゃんやさんちゃんのことも浅いし、買って損した本のワースト3に入る内容だと思った。

  • 私の好きな「ブラタモリ」の「ブ」の字も出てないぞ!中身はほぼ「いいとも」の感想文。タモリの魅力を語るのであれば、「ブラタモリ」や「タモリ倶楽部」は外せないと思うのだが…。
    また、たけしやさんまについてもかなりのページを割いていて、各個人の魅力は語っているのだが、肝心の「タモリと比較してどうなのか」って部分が抜けている。
    内容が偏っててちぐはぐな印象。

  • これ最悪。タモリさんの博学卓識、英知を侮辱するに同等する屈辱的な新書本。

  • 勢いに任せて買ったタモリ論。やはり論じてはなかった。

  • いいとも!が終わった時のお祭り騒ぎを見ていて、今更読みたくなって読んだ本。この本自体が、いいとも的に私の中を過ぎ去っていった感じ。読んだからって何か残ったわけじゃないって意味で。読み物としては普通に面白かった。

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