やっぱり見た目が9割 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105296

作品紹介・あらすじ

人は相手を〇・五秒で判断する生き物だ。オーラのある人とない人はどこが違うのか? ミリオンセラー『人は見た目が9割』に続く第2弾。「非言語コミュニケーション」の本質、威力、面白さがこの一冊に!

感想・レビュー・書評

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  • ヒット作「人は見た目が9割」に続く第二弾。
    タイトルに惹かれて読んでみた。ちなみに第一弾は読んでいない(笑
    読む前に、自身の見た目に自信がないから読みたくなるんだろうかなどと内省。

    読んで見ると「見た目」とはいわゆるルックスという意味だけではなかった。本書でいう「見た目」は「非言語情報」である身体、表情、動作、色、音、匂いなどである。

    ①情報には「言語情報」と「非言語情報」がありあらゆる情報には非言語要素が含まれる。
    ②つい「言語情報」に重きを置きがちだが見た目で判断してはいけないとの市民社会の常識に負うところが大きい。
    ③実際には「非言語情報」により判断を左右されていることが多い。
    ④生きるためには「非言語情報」の意味するところを読み取る能力が求められる。
    ⑤「非言語情報」の性質について自覚的であるべき。
    ⑥コミュニケーションにおいては発信と同じぐらい受信が重要。コミュニケーションにおいては非言語コミュニケーションが占める割合は大きい。

    ということなどなどを学ぶ。

    また、日本は阿吽の呼吸や暗黙の了解などに代表されるハイコンテクスト社会でありこれはほぼ単一民族の島国であることが大きく影響している。ローコンテクスト社会である欧米は人種のるつぼでありはっきり明確なコミュニケーションをしないと生き残れないという著者の主張は正鵠を射ている。

    読む前にイメージしていたような内容ではなかったけれど、これはこれで勉強になった。島国日本の会社組織の中で生きる者にとって他者の「非言語情報」を読み解いた上で、最善の行動を心がけていこうと思う。

  • 2005年に刊行されミリオンセラーとなった『人は見た目が9割』の続刊にあたります。
    第1作が販売されたころに読んだ衝撃が忘れられず、図書館で見かけた本書を手に取りました。

    「人を見た目で判断してはいけません」という”モラル”に対して正面から抵抗するタイトルと、単純な容姿の美醜だけでなく服装や目線(視線)、話し方(声の質や大きさ)なども含めて「見た目」であり、それらが他者に与える第一印象がコミュニケーションの成功/失敗に大きく影響しているという論旨は第1作目も本書も一貫しています。

    p.22
    決して美人やイケンメンが得をする、という話をしているのではない。また、何らかのやむをえない事情で、見た目にハンデを負った人が損をする、という短絡的な話でもない。ましてや、容姿で人を差別することを推奨するわけでは決してない。▼むしろ、「人は見た目で判断してしまうものだ」ということをきちんと意識することは、そうした差別などを排除することにつながると私はおもっている。自分の持つバイアス(偏見)に意識的な人のほうが、無自覚な人よりもそれを修正することができるからだ。


    具体的に「こうすれば魅力的に見えますよ」という対策を解説した本ではなく(もちろん、一部には円滑な非言語コミュニケーションの方法やその訓練の仕方も説明されていますが)、人が、他者とのコミュニケーションの中で相手をどのようにとらえているかを分析している書籍です。
    ①外見(体型、容姿、衣服など),②動き(姿勢、仕草、立ち居振る舞い、癖など),③表情(顔の向き、目の動きなど),④声(高さ、大きさ、速度など),⑤空間(相手との距離、居心地など),⑥接触(撫でる、なめる、手をつなぐなど),⑦色と匂い(信号、保護色、体臭、口臭など)の7つの視点から「見た目」についての分析がなされています。

    見た目には生きざまが現れる、そして自分の見た目に自分で責任を持つ、という考え方は、三十路に入った自分にとって、改めて自戒を促される言葉でもあります。

  • 見た目が9割という本がベストセラーだったのは知っていたが読んだことはなく、その続編を先に手に取ってしまった。私はこのタイトルを誤解していた。外見が大事だということはそのとおりなのだが、やはり人間の研鑽や努力の姿勢は外見に出るということだ。優れた人の発するオーラの話や姿勢が重要だというところはとても納得した。ノンバーバル・コミュニケーションは無意識にみんな行っている。素の人格は知らぬうちに見透かされているのだ。そうそう。他人が嫌がることは避けよう。ペンをくるくる回したりキーボードをカチカチ鳴らしたり。 

  • これまで軽視してきたが,見た目って意外と大事なのでは?
    と思っていた所に,書店で見つけて思わず購入した本書。
    正直,この本から即,見た目の改善に繋がる具体的なメソッドを得る分量は少ない。 しかし,プレゼン等の人目に自分がさらされる場における自分の表現法を学ぼう!という意欲を湧かせてくれる本ではあった。以下に,備忘録として,具体的改善メソッドをあげておく。
    ・背筋,姿勢を美しくすることを意識する。
    ・まばたきを少なくする。
    ・音読を毎朝録音して,自分の声を意識する。

    これぐらいしか,記憶に残っていない。

  • 前作とはまた違った観点で書かれており、 前作よりも「こうやったらより良くなる」観点が多い気がしました。

    外見、動き、表情、声、空間、接触 ・・・等の観点。

    1つ例に出すと姿勢(猫背じゃない)や癖などを意識することで印象が全くかわる。
    ちょっとしたことで変わるのでちゃんと自分を知り、意識し、習慣化しようと思います。

  • 久しぶりの読了。
    初めて折りながら本を読んでみた。
    見た目って聞くと容姿だけを指しているように感じるけど、そうではなくて非言語情報のこと。
    納得した部分が多いからこの本は定期的にペラペラと見返したい。(記憶力が乏しいため、、、)

  • 学びがたくさんあったというわけではない。

  • 第一印象は大体合っている。
    姿勢、目元、コンテクスト文化さまざまなことが書かれている。ETホールがハイコンテンクスト、ローコンテクストの優劣をつけていないというのが面白い。

  • 前作と比較するともっとコミュニケーションに重きを置いてあり、見た目とはコミュニケーションであるとう意図が2冊通読することで理解が深まった。

  • 言葉と非言語のコミュニケーションの違いが面白かった。
    言葉は概念を伝えるのに秀でているため、間接的に伝える。映像などの非言語は情報を直接的に伝える。
    マンガばかり読んでいると、概念を想像する能力が磨かれない。そのため、コミュニケーションのチャンネルが減ってしまう。それにより、自分の感動や思考を相手に伝えることができない。

    オーラとは、姿や動きなどの非言語情報の総合力が一定の値を超えたときに見る側が勝手に感じるもの。
    オーラを言葉で説明してくれているのは素晴らしかった。言語化したいと考えていたものなので。

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著者プロフィール

1956年 福岡県生まれ。横浜国立大学教育学部心理学科卒。一般社団法人演劇集団ワンダーランドを主宰。宝塚大学東京メデイア芸術学部教授。劇作家・演出家として活躍する一方、さいふうめい名義で漫画『哲也 雀鬼と呼ばれた男』の原案を担当し、講談社漫画賞を受賞。著書はベストセラーとなった『人は見た目が9割』など多数。

「2022年 『マスク時代リモート時代の《新》コミュニケーション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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