- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106105371
作品紹介・あらすじ
街灯、パトロール、監視カメラ……だけでは身を守れない。犯罪はいつ、どこで起きるのか? 注目すべきは「不審者」ではなく「景色」なのだ――。犯罪科学のエキスパートが説く、犯罪のメカニズムと実践的防犯ノウハウ。
感想・レビュー・書評
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「犯罪機会論」には「なるほど」と思った。
「入りにくく、見えやすい」が犯罪予防のキーワード。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
防犯の為に普段人通りの少ない所に街灯を設置しても、元々人通りが少ないが故に犯人にとっては視界が広がる恰好の場所になってしまうという事実。暗くて見えない所は犯人も見えないぞと、一般的な防犯常識の嘘から地域の防犯のあり方、犯罪科学の歴史まで分かりやすく解説。
ただ、後半の犯罪科学の歴史の詳細はそれほど必要はないのではないか。大概の読者はタイトルに惹かれて購入しているはずで、もっと事例→解説を多く上げて欲しかった。
因みに、青色街灯が犯罪を抑制するとい方法は青色の鎮静効果と防犯効果はイコールではないのでお前ら期待すんなと、日テレ『はじめてのおつかい』は西洋諸国から見れば児童虐待でお疲れさんでお前ら何感動してんだよこのクズって事です。 -
入りにくく見えやすい場所にする、そうなっていないところをパトロールする、男女のトイレの入口をなるべく離す、など、他国で効果が出ているものこそ取り入れた空間デザインをしてほしい。
なんでそういうところは見習わないのだろう?? -
犯罪を未然に防ぐには、いつどこで起きるか予測できればいい。
それを可能にするのが「景色解読力」
―注目すべきは、いかにも怪しい「不審者」ではなく、見慣れた「景色」。
犯罪科学のエキスパートが最新の知見をもとに、実践的な防犯ノウハウを伝授。 -
具体的な防犯に対する手法はあまり多く語られず、少々分かりにくいが、
体系的な防犯の考え方述べられている感じ。
多少学究的でありつつも、実践や根拠をベースとしており、ある程度の説得力はある。
即興的に何かを得られるということはないが、ファクトフルネスと同様、感覚ではなく適切なデータに基づいて戦略を構想しようという気持ちにさせてくれる。
防犯に対する考え方のベースの知識として、読んでおいて吉。
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犯罪者の心理に立って犯罪の予防を考察されている。
人の多いところが防犯に適しているとは限らない。
防犯の環境を整えることが必要だと述べている。 -
日本の事例が多少物足りないが、まあ先進的な論評という点、多目にみてもいいかなと。
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犯罪を未然に防ぐには、いつどこで起きるか予測できればいい。それを可能にするのが「景色解読力」―。注目すべきは、いかにも怪しい「不審者」ではなく、見慣れた「景色」なのだ。犯罪科学のエキスパートが最新の知見をもとに、実践的な防犯ノウハウを伝授。意表をつく指摘を通じて犯罪のメカニズムを解明する。
Ⅰ 防犯常識のウソ
Ⅱ 進化する犯罪化学 -
犯罪の機材とは、犯罪が成功しそうな雰囲気であれば、犯罪をしたくなるかもしれない。
どういう犯罪者もふつうの人と同じように明るい場所が好き。犯罪者も同じ人間。明るい場所では安心し、暗い場所では不安になるはず。 -
病院以外で死亡し、死因がはっきりしない
死体が16万体あるそうです。。
誘拐犯は児童心理のスペシャリストと書いてましたが、
ここにあげていた次の実例。
歩道橋をわたる児童をみたときに、反対側から
アプローチ。かがんで同じ目線で話しかけて、
今来た方向に来ればいいよと伝えて、先に自分から
降りると後からついてくる感じで見えるので
無理に連れて行ったようには見えない。
これはその通り。
注意をオンにする風景、場所が犯罪防止の
ポイントという指摘は新鮮でした。