- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106105661
感想・レビュー・書評
-
ワイドナB面というニュースに言いたい放題の番組を見ていて、濃い出演者の中で一際目立ちながらも奇抜で斬新な観点が面白くて著書を読んでみる。文体は話言葉に近い形で書かれているので、非常に読みやすい。また、その番組同様、あり得ない位ぶっちゃけて書いているのが良かった。なるほどね、というのから、そこまで言っちゃう?!というのも多いので読んでいて爽快になる。ざっくり言うと、社会学者による分析のため、学ぶというよりはそういう考えがあるのかという感じ。随所に参考図書も多いことから、かなり勉強されているのも読み取れる。
この人は今後メディア(あえて笑)への登場機会は増えていくと思われる。本人も言ってるが、若者が若者を分析するというのは今後の社会の在り方や考え方に少なくとも影響を及ぼすんではないだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いろいろな本音だね
-
2040年の日本の姿は、20世紀の終わりに言われていた姿と重なるな。危機感が日本を良くする方向へ向かってこなかったつけは大きい。「おじさんは怖い」
-
「おじさん」の悪い点を的確に指摘しており,参考になる.2040年の予測を最終章で述べているが,素晴らしい視点が多いのに感心した.
-
コンサマトリー(自己充足的)
身近な幸せを大切にすること。80年代生まれにとって、物質的な豊かさのピークをすでに体験していることもあって、マジョリティーとなりつつある思想。ゆとりとか、ゆるさとか。
火炎瓶を投げる代わりに、周りの100人の幸せを実現する。それが現在の変革。マザーハウスやワンキッチンといった新しい企業。
最後の2つだけがきっと違う時期に違う雑誌に出たんだろうなーって思えるような感じ。上のメモはその2編から。
同世代ということもあってか、とっても読みやすかった。中身がないわけでもなく、面白く読めた。 -
3
-
古市さんらしくてとても良かった!古市さんは若くして少し突飛な考えを持っていて、それをテレビなどでも堂々と話しているので、この本を読む前から好きでした。この本の中でも、「おじさん」を小馬鹿にしたような文章がとても面白かったです。特に心のノートのとこは、教室で読んでてにやにやしてしまって大変でしたw「」の使い方がとても上手だなぁと思います。今の若者は、今この時の生活を大事にする傾向にあるのは、私も該当すると思います。斬新な考えに新鮮さを覚えたり、そういえばそうだなぁと、納得させられたりと、さすが古市さん。やっぱ頭いいなぁ。ところで、古市さんはアリエール使ってるんですねw
-
著者特有の言い回しからか、愚痴と感じ取れる部分も多い。またそれぞれに対して明確な結論や代替案が出てこないのは社会学者の本としてはやや残念。
最終章の30年後の日本の予測も小説仕立てにしてあり、そのため言い切りの形になっていないところがずるいと感じた。
ただ自分と共感する部分については、言ってほしいところを見事に表現してくれているので痛快だった。
若者受けするのはこういうところかもしれない。