「ストーカー」は何を考えているか (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105678

作品紹介・あらすじ

誰もが「当事者」となりうる時代の必読書。五百人ものストーキング加害者と向き合い、カウンセリングなどを行ってきた著者が、彼らの思考と行動パターン、実践的対応を多くの事例とともに解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • ストーカーをするひと、されていたひと、それぞれの心理を知る事ができた。
    命に関わる最悪の事態になる事があるんだと改めて認識した。
    やはり人は、ある意味、怖い。
    理性や良識があるようで、所詮、動物。
    本能で動く時もあるんだ。
    感情が最優先される時が多々あるんだ。

    人と安易に出会わないようにする。
    まずいと気づいたら早めに物理的に距離をとる。
    まずはここから。

  • 自らのストーカー被害の経験からストーカー被害を削減するためカウンセラーとして活動している人の書かれた本。
    生々しい話が多いので、被害に遭われている人は生きた心地がしないんだろうなと感じた。危険度の評価の線引きの難しさなど、よくわかった。被害者にも非があるようなエピソードもあるので、建前の話だけではないのでリアリティを感じます。

  • 人間別れ方が大事という事を教えてくれる書。
    警察も介入できない暗黒さがある。

  • ストーカー行為から殺人にいたるケースは数パーセント。報道されないほうが多い。
    ストーカーに苦しんでいる人は想像以上に多い。そして誰にも被害者、加害者になる可能性がある。怖い。

  • 公的な機関ではない著者の立場がそうさせているとは想像できるが論調がどうにも微妙で、結局単なるエピソードの羅列に感じてしまうのは残念だ。
    法律、社会、政治など公的な措置は、どれも私権制限との折り合いにおいてどうしてもグレーゾーンが必要なのだとわかる。本書はこの点について細かい問題提起はしている。
    ただし浅いうえに古いと邪推されても仕方ないような心理学の知識を大上段に振りかざすのはいかがなものか。
    その職種上どうしても何らかの方法で理論武装をしないといけないというのは分かるのだが。
    そもそもこの案件の専門家の育成はもちろん、なんだかの学術的なメソッドすら個別案件の差が多岐に渡るため難しいのではあろう。
    どうしたらいいのかね。

  • <感想>
    ストーカーの心理を学ぶことで、執着心を捨てるヒントがあるのではと考えて手に取った一冊。逆自己啓発本というか、心が囚われた人間の行動を知ることができた。特定の誰かにつきまとうことは無いが、ストーカーが執着から離れて回復するきっかけや方法などは、妄想に囚われやすい人には参考になると思う。

    見たい物だけを見る。納得できない現実は存在しないものとする。それがストーカーの心理のようだ。そのように現実を認識しているとどうなるかというと、周りの人間が間違った行動を取っているという「認知の歪み」が発生する。間違っている行動を是正させるため正しい行動がストーキングなのだろう。

    「認知の歪み」が自分に向かえば鬱になり、相手に向かえばストーキング行為になる。

    「自分だけは違う結果になるはず」という妄想は、仕事上でよく見かける風景だ。そういう角度で読むと、自己啓発の示唆に富む一冊であった。


    <アンダーライン>
    ・ストーカーは相手に対して「疑問」や「疑念」、「要求」を抱いていて、その回答を相手から直接得ようとして「追及」している。その現われがストーキング行為
    ・彼らが渇望しているのは一般的な正論「一般解」ではなく、相手からの個別で具体的な回答、つまり「特殊解」なのです。

  • ふむ

  • ストーカーの加害者に積極的に接触し、対話した内容が書かれており、とても貴重な文献だと思う。また、ストーカーは病気だと定義されており、心理学や精神医療の面からの話が少し難しかった(用語をもっと知っていれば…)。著者が「ストーカーの被害者でもあり加害者でもある」人物だと言うように、冷静さを保てないとどっちにもなり得るのはなんとなく納得。具体的な事案の記述は大事なところ以外読み飛ばした。ストーカーの精神面の解説が興味深く、どんどん読んでしまった。人それぞれ自尊心を傷つけられるポイントが様々だし、被害者にも非がある例も見られた。「被害者は自分の人生を歩めなくなる」というのがストーカーの一番の問題であると私は感じた。(自分の人生を歩んでいないという意味では加害者もそうだが)

  • ■男性ストーカーが女性のプライベートな空間を攻撃することが多いのに対して,女性ストーカーは男性の公的な場面を狙う。
    ■お金と愛は別物というように金銭の話が出てきたら解決は早いともいえる。
    ■第一信号系とは防御,接触,生殖という次世代を作るための本能行動と適応行動をつかさどる。
    ・本能を満たす行動の結果,生理的報酬を得る
    ・これが繰り返し行動を成立させる
    ・「本能行動」が過度に作動すると過度な「防御」反応としてPTSD,パニック,反応性抑鬱,自傷行為,放火が現れる
    ・過度な「摂食」反応では過食,病的な賭博や窃盗などが現れる
    ・過度な「生殖」反応は露出,痴漢,強姦となって現れる
    ・「適応行動」が過度に作動すると,アルコール,ニコチン,覚せい剤などの物質摂取が現れる
    ■第二信号系とは思考の場であり他の動物にはない。
    ■思考もまた生理的報酬を作ることができる。
    ・何か目標を立ててやり遂げたときは最後に生理的報酬が生じ,その行動が反復されやすい
    ・つまり頑張り屋さんは次も頑張る
    ・悪い現象としては強迫症状
    ・こうしたメカニズムが「依存症」の正体
    ■ヒトが第二信号系の中枢,思考の場を持つこと自体に問題の根があるといえる。

  • これも参考になる。ストーカーの心理を考えることも重要。

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