その「つぶやき」は犯罪です: 知らないとマズいネットの法律知識 (新潮新書 572)

  • 新潮社
3.37
  • (7)
  • (28)
  • (39)
  • (9)
  • (1)
本棚登録 : 325
感想 : 48
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105722

作品紹介・あらすじ

「田中はバカだ!」「田中が0点を取った」――どちらが罪になる? ブログの悪口、ツイートの拡散、店の口コミ、SNSのタグ付け……これらが全て「犯罪」だとしたら!? インターネットの法律・ルールを弁護士が徹底解説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  本書は2つの章から成る。前半は加害者になる場合のユースケースを紹介し、後半は被害者になった場合の対処方法を記載している。
     タイトルが示す通り、加害者になる場合の説明に重点が置かれている。インターネットは公衆の場であると捉えれば、いずれも未然に防止できると思う。自分も気をつけるようにしたい。新聞等で話題になった事件をモチーフにしており、個人的に目新しさは感じなかったため、星3にした。
     一方で、被害者が弁償を勝ち取るまでの手続きがいかに大変かも思い知らされる。加害者よりも被害者の方が立場が弱いのは世の常なのか。

  • 「ネチケットなんて昔から言われているのに、何を今さら…」と思っている人にこそ読んでほしいです。
    匿名で投稿できたり、簡単にできたりするので意識していないのかもしれませんが、そんな投稿の中にも実際に法に触れてしまうことが数多くあります。
    特に最近目にする「名誉棄損」や「個人情報漏洩」に相当する投稿は、ネチケットやネットマナー以前に法律違反です。
    匿名であることをいいことに過激な発言をしている方は、もう一度勉強し直してください。

  • 普段からインターネットを利用する身にとっては、知らなかったでは済まされない問題が多々あると気づかされる一冊。
    何気ないネット上で発せられたつぶやきなどによって、人に迷惑を被る可能性が多大にあるということで、Twitterなどで言葉を発する時には、不特定多数の人が閲覧できるだということを意識するべきということである。匿名だからといって、追跡できてしまうため、名誉毀損等に発展しかねないので、より注意する必要があると感じた。また、情報の公開について、慎重になる必要があると認識させられた。
    著作権については間違った認識を持っていたということに気づかされた。
    情報化社会の現代において、知っておくべきことが書かれているおり、専門的なことも、わかりやすく説明しているので、あらゆる年代にオススメである。

  • Twitter、Facebook、ブログや掲示板など、どんどん利用する人達は増えていて、身近な噂や芸能ゴシップや専門的なものまでネットにはさまざまな情報が溢れている。
    SNSによりだれでも個人的な情報をネット上にアップする機会が増えている。

    だれでも、被害者や加害者になりかねない状態なのだけども、この本ではそうならないための注意喚起のための知識が事例とともに紹介されいてる。

    ネットや書き込みを全く使用しないってのも一案だけども、なかなかそうもいかないと思うので、こう言う情報を参考にするのも大切なことだと思う。
    名誉毀損や、ネットストーカ対策、選挙時の情報の取り扱いなど、さまざまあって参考になった。
    ただ、法律のおいてはグレーゾーンがかなり広いんだなってもの感じた。

    情報の取り扱いにおいては不注意にならないように気をつけなければならないけども、何もかも自己規制してしまうのもつまらないと思う。
    うまく付き合っていきたいな。

    監修は鳥飼 重和だけども、著者は
    神田 芳明、前田 恵美、深澤 諭史、香西 駿一郎

    ----------------
    【内容(「BOOK」データベースより)】
    思わずブログに綴った悪口、正直に書いた店のクチコミ、良かれと思って拡散させた噂話、気軽にしたSNSのタグ付け…これらが全て「犯罪」だとしたら!誰もが気軽に「発信」できる時代には、誰もが知らぬうちに加害者や被害者になる。著作権侵害、名誉毀損、個人情報漏洩、虚偽広告など具体的な相談事例を元に、自分や会社を守るための知識を弁護士が徹底解説。インターネットを使う全ての現代人に必読の一冊。
    ----------------
    【目次】
    序章 「加害者」にも「被害者」にもなる時代
    第1章 人は知らぬうちに「加害者」になる
    ・「勘違い」で罪を犯す人々
    ・「名誉毀損」をしてしまう人々
    ・「個人情報」を漏らしてしまう人々
    ・「肖像権」を侵害してしまう人々
    ・「著作権」を侵害してしまう人々
    ・「嘘」による罪を犯す人々
    ・「善意」で罪を犯す人々)
    第2章 人はある日突然「被害者」になる
    ・書き込まれたら、こう対処する
    ・新手のネット問題に巻き込まれたら
    ----------------

  • 2015/06/07読了
    難しい言葉は特になくわかりやすく説明されてるので、ネットマナーなどを見直すのにとっつきやすい一冊。
    事例なども載っているので、ケースを想像しながら読める。
    2章構成で、1章は加害者なってしまう場合のケース、2章は被害者になってしまった場合の対処法など。
    全体を通して、何気なくやってることが犯罪になってるんじゃないか?と考え直すきっかけに良いかもしれない。
    「〜〜に注意しろ」、「◯◯をすると犯罪になる」ばかりでは「どうしたら良いんだよ!面倒だな!」とか「でもみんなやってんじゃん」という人が出てきそう(実際に本書でも取り上げられていましたが)だけど、法律はただ守る・従うものと考えるだけでなく、身を守るものにもなるという事を踏まえながら読んでいくと見方が変わるんじゃないかなぁと思ったり。
    なかなか難しそうですが…。
    個人的にはコレ妹に読んで欲しいんだよなぁ←

  • いつの間にか被害者にも加害者にもなりうる確率がぐんと上がってしまったらしい。申告制の罪が割とあるので被害者側も負担が大きいのかなあ、と。著作権やら名誉毀損やらは最低でも覚えておかないと。

  • 何気なくやりがちなことにも法律で罰せられることがあるということをこの本を読んで多くの人に知っておいてほしいと感じました。日常のつぶやきのつもりで名誉棄損や信用棄損、肖像権の侵害をしていることをたとえ立件されずとも、損害賠償請求される可能性があることをもっと知ったうえで利用したいところです。

  • 現役で活躍中の5人の弁護士による「ネットのルール」教則本。ツイッター・ブログ・フェイスブックなどで発信した書き込みやアップした画像が法律違反となってしまう危険性について注意を喚起する。本書では何気ない投稿やツイートによって名誉毀損や著作権侵害・さらには個人情報の漏洩(ろうえい)など、本人が気付かぬままに「加害者」となってしまうケースと、逆に本人が知らない間に「被害者」となってしまうケースに分けて解説する。ここに書かれてある全てを気にしていると、おちおち書評コメントすら書けない窮屈さを感じるものの、インターネットに参加する全ての人々がその怖さを理解しておくためには必読の書と言える。

  • ネットは私たちの生活を便利にしてくれたけど、ネットを使う私たちのリテラシーが十分だとは感じられない。

    どのようなネットでのふるまいが罪に問われるのか、また、被害者になった時にどうするか、具体的な事例が挙げられていた。

    ・良かれと思った
    ・違法だと知らなかった
    ・大勢の人が同じようにつぶやいていた
    ・真実だと確信を持った
    このような時、加害者になるつもりはなくても、書き込んだこと(あるいはリツイートやコピペ)で責任は生じる。名誉毀損罪や侮辱罪など、さまざまな罪に問われることもある。
    (ただし、公共の利害に関する事実についての意見、公益を図ることを目的に表明する意見などは、処罰されない。)

    インターネットで情報発信をするなら、関係法律を知らないといけない。ルールを守らないと、秩序が保たれないから。例えば私が法定速度を超えて車を走らせて検問に引っかかったとして、「法定速度を知らなかった」は通用しない。同じように、ネットの世界も「知らなかった」「そんなつもりはなかった」は免罪符にならない。生じる責任に見合った知識を、しっかり身につけること。これからの社会に求められていると思う。

全48件中 1 - 10件を表示

神田芳明の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
佐藤 優
ジャレド・ダイア...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×