「自分」の壁 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2458
感想 : 237
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105760

作品紹介・あらすじ

「自分」の壁はバカの壁の著者としても有名な養老孟司さんが書かれている著書です。医学的な専門的な知識を踏まえて現代社会の心理学などを我々に提示してくれる養老孟司さん。そんな彼がエネルギー問題や死の問題、情報過多に対する問題、政治的な問題などにも触れられています。勉強にもなり興味深く読むことができる一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は、養老孟司さんの「壁シリーズ」の一冊です。
    「自分」というモノサシから、社会、政治、情報、自信について、などなど幅広く考察をされています。
    色々な物の見方があり、参考になりました。

  • 養老孟司さんとお酒を飲みに行って、いろいろとお話を聞いた気になれるような一冊です。養老さんが思うことをいろんなテーマに渡って好き勝手話しているだけですが、何だか窮屈でぐらぐらしてきた今の日本社会を根本的な視点から眺めて読み解いてくれていて、気付かされると同時に共感できることが多い。基本的にはこれまでの似たような新書とほぼ同じような内容ですがが、最新(この本で言えば2014年)の社会状況も交えてお話を聞けます。あとがきに書いてある通り、この手の新書は、出版社が本を売るために企画し、編集者の人が養老さんに話を聞きに言ってそれを文章化し、それを手直ししただけだそうです。他者の視点で自分の考えをまとめるというのも楽しそうです。そして出版社も儲かる。

  • 物事の捉え方、社会の見方が読む前後で変わるのが楽しい。
    自分、自我、自己は地図の矢印(現在地)であるという考え方
    この前提には、地図をかけるだけの出会い(師匠的な)、時間をかけた調査が必要だと思う。
    迷子であることを意識するだけでも、地図を作ろうと行動を起こせそうだと感じた。

  • 『バカの壁』『超バカの壁』『死の壁』と、養老さんの壁シリーズは都度読んで参りました。毎度毎度あ〜分かるぅ〜、納得ぅ〜っと言う記憶だけあって内容は全く覚えておりませんので、偶に読み返すのも必要だと思いますね。あ、『人の壁』は未読か。

    特に年齢を重ねる毎に壁シリーズの面白さと言うか、筆者の捉え所の良さを実感します。
    脳、人生、医療、死、情報、仕事について筆者の考えが方が相変わらず面白い、いや、そうなって欲しいと思いますが、経営者の立場としては仕事については些か賛成出来ない事もありました。

    ま、昆虫好きの学者さんですから浮世離れしている所も散見できすし、それがまたいいんでしょうか。

    この猛暑の中、クーラーの効いた部屋で昼寝を狙って読むには最高の本ですね。

    次の壁は何でしょうか。私としては『信用取引の壁』と言うのを一筆お願いしたい、そうです、今年信用取引で大損した私です。株は現物に限ります、そこテストに出ますからね。Twitterの煽りに乗せられてんじゃねーよ、このバカ、バカは私か。やはりバカの壁を越えられない私です。

  • 個人についての考え方を再認識しました。

  • 自分のことがよくわかっている人が書いた本であった

    自分に自信がない

    いろいろ挑戦してきたものが自信

    人は自分が作り出すエネルギーの40倍を使っている。40人を雇ってるのと一緒

    GDPが高くなると人と比較して不幸が出てくる。

  • 「自分探し」なんてムダなこと。「本当の自分」を探すよりも、「本物の自信」を育てたほうがいい。脳、人生、医療、死、情報、仕事など、あらゆるテーマについて、頭の中にある「壁」を超えたときに、新たな思考の次元が見えてくる。「自分とは地図の中の矢印である」「自分以外の存在を意識せよ」「仕事とは厄介な状況ごと背負うこと」―『バカの壁』から十一年、最初から最後まで目からウロコの指摘が詰まった一冊。

    目次
    第1章 「自分」は矢印に過ぎない
    第2章 本当の自分は最後に残る
    第3章 私の体は私だけのものではない
    第4章 エネルギー問題は自分自身の問題
    第5章 日本のシステムは生きている
    第6章 絆には良し悪しがある
    第7章 政治は現実を動かさない
    第8章 「自分」以外の存在を意識する
    第9章 あふれる情報に左右されないために
    第10章 自信は「自分」で育てるもの

  • これも読んでよかった。
    自分について悩んでいたけれど、これを読んでいる間は少し遠くから自分を見つめることができた。

  • わかったような気にならないこと
    前提や自分の意識を疑うこと
    楽な方向に進むことに危機感を感じること
    相反する事象や視点を変えて物事を見ること
    自分という物体を過信しないこと
    まあ、自分以外のものを感覚的に捉えることは出来ない訳だけど
    仏教を深く知りたくなった

  • 遺言より読みやすかった。情報とはうまく付き合って、自分の意識を信用しすぎないようにしたい。

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著者プロフィール

養老 孟司(ようろう・たけし):1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士(解剖学)。『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。同書は450万部を超えるベストセラー。対談、共著、講演録を含め、著書は200冊近い。近著に『養老先生、病院へ行く』『養老先生、再び病院へ行く』(中川恵一共著、エクスナレッジ)『〈自分〉を知りたい君たちへ 読書の壁』(毎日新聞出版)、『ものがわかるということ』(祥伝社)など。

「2023年 『ヒトの幸福とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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