居酒屋を極める (新潮新書)

  • 新潮社
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感想 : 19
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  • 本 ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105944

感想・レビュー・書評

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  • 太田和彦さんの初の新書。冷酒のおいしい飲み方を披露した第1章、自伝的な第2章、名店の雰囲気を活写する第4章。など何れの章も面白いが、阪神淡路大震災後・東日本大震災後の居酒屋探訪を通じて、「居酒屋の社会的な価値」を描き出した第5章は、2020年の今、なおさら胸に迫る。

  • 20170112

  •  久米書店リターンズを視て読みたくなりました。
     世の中を知った、道理をわきまえた本当の大人が読む本です。学生さんが読んでも、まだちょっとピンとこないかも知れません。でも、若いうちにこの本を読んで勉強すれば、将来が楽しみかも(笑)。
     最近、地域活性化のミニトークイベントに参加しましたが、居酒屋こそ地域ごとの特徴が如実に表れる場所ではないかと思います。居酒屋と言えば日本酒というのも納得です。私は全くお酒を飲まないのですが、読んでて日本酒が飲みたくなりました。太田和彦氏でなければ書けない名著です。

  • 50を超えたら、居酒屋は一人で行くべし。

  • 2016年3月31日読了

  • ホントにお酒が好きな人が書いた、力作

  • 居酒屋

  • 月一くらいの頻度で居酒屋巡りをしていたのだが、最近途切れているなあと思いながら大阪へ職場が変わってしまったので、全く行かなくなってまった。土地鑑もなく友人もいないため、こちらでは余り行く気にならないのだ。
    本書は「極める」という題からしても、かなり本格的な、力の入った飲み方やお店を紹介している。といっても派手さや豪快さを極めるものでは勿論なく、粋の追求というべきか、大人の飲み方である。自分はわいわい騒ぐ楽しい酒も好きだが、本書にあるような静かで粋な飲み方をしてみたいものだと思う。

  • 居酒屋という文化、コミュニティに関する学問です。

  • 「居酒屋で心を満たす」ための作法について書かれている。大勢で大騒ぎしてお酒を飲むより、一人で自分だけの時間を持つことに大きな価値を見出している。

     お酒や肴を味についての評価はほとんどなく、著者が居酒屋とどう向き合ってきたか、居酒屋はお客さんとどう向き合ってきたかということについて、主観的に捉えており、そこに著者の個性が見られる。

     TVではあまり饒舌とはいえないけれど、その言葉のもとになる思考が知ることができる。

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著者プロフィール

1946年生まれ、長野県松本市出身。デザイナー/作家。資生堂宣伝制作室アートディレクターを経て独立。2001~08年、東北芸術工科大学教授。18年、文化庁長官表彰。著書に『異端の資生堂広告/太田和彦の作品』『ニッポン居酒屋放浪記』『居酒屋百名山』『居酒屋かもめ唄』『居酒屋おくのほそ道』『大人の居酒屋旅』『日本居酒屋遺産』『書を置いて、街へ出よう』『映画、幸福への招待』『酒と人生の一人作法』『70歳、これからは湯豆腐』『75歳、油揚がある』など。出演中のテレビ「太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選」(BS11)は10年のロングラン。

「2024年 『80歳、不良老人です。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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