習近平の中国 (新潮新書)

  • 新潮社 (2015年5月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784106106194

作品紹介・あらすじ

元中国大使がここまで書いた! 総書記就任以来、習近平が猛烈なスピードで進める改革によって、共産党一党支配の基盤は崩れつつある――。「習近平を最もよく知る外交官」による中国論。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

中国共産党の歴史と習近平の改革を深く掘り下げた一冊であり、著者は元中国大使としての豊富な経験を基に、共産党内部の政治ドラマを鮮やかに描写しています。習近平が直面する課題や彼の政策の背景には、鄧小平から...

感想・レビュー・書評

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  • 読んでみたい本だった。チャイナスクールの出身とされ、
    北京駐在も三回で、中国の現代史をみてきたからだ。
    読みながら、言葉の選び方が、浅すぎるとおもった。
    中国共産党の『隠したがり体質』と『相手を過酷に倒す仕組み』
    という表現に、まったく インテリジェンスを感じない。
    おじさん的表現だよ。
    それに、テレビでの戦争ドラマを単純に見ている。
    あぁ。その背景をもっと、あばけよ。と言いたくなってくる。
    中国のインテリジェンスに取り組んできたとしては、
    もう少し、言うべきことがあるだろう。
    『大地の咆哮』での、すざましい執念みたいなものが感じられない。
    習近平と一番たくさん食事をした 経験を持つには
    『中国流大人』というだけでは、おもろくないだろ。

    ゾウが 急速に走っている、そのスピード感。
    そこで、常に問われる 中国共産党の統治の正当性。
    鄧小平が 一番気にしていたところを、江沢民は 汚職まみれを容認して、
    胡錦濤が おとなしく 文書だけで、行動に移さなかった中で、
    習近平が 実行に移しているのが 
    お父さんの習仲勲の思いを大切にしているというところは、
    なるほどという分析だった。
    習近平が 習仲勲88歳の誕生祝いの時におくった手紙。
    『人となりを学び、成し遂げたことに学び、信じることをあくまでも追求する精神に学び、民を愛する気持ちに学び、質素な生活に学ぶ』という紹介がいい。
    ただ、習近平の評価をそれだけにとどめるには、見えてこないなぁ。

    もっと、語るべきことがあるはずなのだが、語れないのだろうか。
    とにかく、インテリジェンスの浅さと残念の書だった。

  • 2015年の時点でなぜ共産党が習近平に権力を一局集中する必要があるかについてすでに分析・予見をしている。中国の権力を握る人々とも直接会って、公式・非公式に話をしてきたからだろう、外から見るよりはどこか楽観的に見てしまっている気がするのは前作までの著作と同等か。おそらく個々人の資質、才能、考え方をすでに超えた集団としての意志に誰もが流されざるを得ない状態になってしまっているのではないかと思われる。しかしどう見ても、どう考えても、何でもかんでも西側を悪者・陰謀とし、自分達の思う通りに物事を進めようとしかしているように見えないし、都合の悪い部分を歪曲し、それをあなたたちとは違う中国的なXX主義としてしまうのは困ったものだ。東欧諸国も含め、共産主義国となった国はどこも同じような方向性に流れていたが、それは著者が言うように、ソ連の思想を強く引き継いだからなのだろうか。。興味深い。

    P.17
    「隠したがり体質」は、一つはソ連共産党の影響を強く受けたことによる。中国共産党は、その創設以来、兄貴分としてのソ連共産党の影響を、思想面でも組織面でも強く受けてきた。「隠したがり体質」と「愛点を苛酷に倒す仕組み」は、中国共産党にしっかりと受け継がれている。

    P.20
    相手は自分達の弱点や困難に乗じて、自分たちを倒そうとしていると思い込むと、今度は一つ一つの事実が、この陰謀論に中に見事に収まってしまう。そうなると「隠したがり体質」はさらに強まり、信じられるのは力、最後は軍事力しかないという精神状態になる。これは人間の性向であって、別に中国人だけが特にそうだというわけではない。(中略)中国共産党の独自の経験が、この傾向を強めていることは間違いない。

    P.50
    彼らの組織運営のキーワードの一つに中国語でいう「個別醞醸」というものがある。とにかくあらゆる重大問題については「個別醞醸」をしなければならない。会議の議題や議事の運営の仕方、あるいはあらゆる種類の候補者を決める場合など、すべてこのやり方でやらなければならないことになっている。
    「個別醞醸」は、実に中国的なプラクティスであり、分かりにくい。「醞醸」という言葉は、お酒を熟成させるように、話し合いながら物事を決めていくことを言い、日本で言う「根回し」に近い響きがある。

    P.67
    共産党の組織原則の一つに「民主と集中」というものがある。(中略)公式の解説では「民主」の基礎の上に立って「集中「という原則の指導の下に「民主」を行うというものらしい。これでもよく分からないので私なりに整理すれば、「民主的な仕組みで意見は集約するが、集約された意見は、集中された権力で実施する」ということになる。
    「民主」は、より多くの人の参加を要求し、「集中」はより少数の人に権力を集中させることを求める。この相反するものを調和させることは難しい。(中略)現在の党の仕組みは、権力が上級組織に「集中」せざるを得ず、結局は「民主」よりも「集中」が優先されることになる。つまり結果を出すために役に立つ範囲でしか「民主」は顧みられないということになるのだ。

    P.79
    中国式スタンダードで作られているなと、とつくづく思う。なぜなら中国では「禁止されていないことはやってもいい」と解釈されるし、曖昧に書けばそれぞれが自分に有利に解釈してしまうからだ。

    P.90
    私は、毛沢東、華国鋒、鄧小平と、ポストではなくトップに座る人物の力量により、すべてが左右される中国の指導者の現実を見て、やはり、”人”だと考えていた。そしてその”力量”の源は、何よりも実績であり、経験であった。ところがソ連の専門家は、スターリンの死去から30年、結党から80年以上たっていたソ連共産党の現実から、”ポスト”の方が”人”より大事だと判断したのだ。
    つまり、この時点におおける中国共産党との間の最大の違いは、組織の整備とその運用の成熟度の差にあったのだ。スターリンの過酷な独裁を経て、ソ連では組織を重視し、その制度的な運用を習熟させていた。人よりも組織。党のトップは、組織の歯車として、党の規定に従い、大きな権限を有していたのだ。

    P.93
    先輩から「国際会議ではルールをいかに操ることができるかどうかで勝負は決まる。ルール・ブック(手続き規則臭)は常に手元におき、頭に徹底的に叩き込め」と教えられた。確かに、ルール・ブック一つで会議を流したり、会議の結論を阻止したり、結論の中身を変えさせる”名物大使”がいた。彼らはルールを駆使してそれを達成していた。

    P.101
    「共産党の統治の維持」を望んでいる。これが今日の中国共産党内の唯一と言って良いコンセンサスなのだ。そのために何を為すべきか。それが党の視点であり、その党を党中央が牛耳り引っ張っていく仕組みになっている。それゆえに「党指導部の目標」で物事を眺めることが大事になってくるのだ。
    この視点から私は中国を理解するための、次の方程式を主張している。これで中国において起こっていることのかなりの部分の説明がつく。
    それは、「経済の発展」(A)+「社会の安定」(B)=「中国共産党の統治の維持」(C)というものだ。つまりCのためにはAとBが必要だし、AとBはCを目的として行われているという関係になる。
    そして党内闘争は「コップの中の嵐」であり、「共産党等の統治の維持」というコップ自体を壊す可能性は低いとも主張してきた。

    P.147
    経済は発展したが、中国の貧富の格差はむしろ拡大している。中国は大昔から格差社会だったので少々の格差で社会が動揺することはないだろうとタカをくくっていたら、ある中国時の友人から、「中国人ほど嫉妬深い民族はなく、他人が良い暮らしをしているのを見せつけられると不満はつのる」と言われてしまった。今の中国人がしばしば毛沢東の時代を懐かしむのは「貧しかったが皆平等だった」という気持ちからなのだ。

    P.153
    豊かになり、多様で多元化する社会、その中で自己主張を強める国民に共産党はうまく対応できていない。情報化社会が実現されたことにより、国民の知識と情報は急増し、意見もたくさんあるのに、自己主張する方法が見いだせていないのだ。
    つまり最後は、国民の意見を吸い上げ、それを政策に移し、実地をして国民の要望に応えるという「民主」の問題に行き着く(中略)共産党は、76年の文化大革命終了後ずっと「民主」の問題に直面してきた。89年の天安門事件を経て91年末にソ連が崩壊すると、中国共産党はなおさら社会主義のイデオロギーにこだわるようになった。それが鄧小平率いる共産党の総括だった。
    そして西洋的な民主主義はとらないことを明言するようになった。つまり多党制と普通選挙という形の民主主義ではなく、中国の特色を持つ「民主」をやることにしたのだ。それが「”中国の特色ある”社会主義」であり、「共産党の指導」なのだ。これは、ある意味で中国政治の「伝統」に戻ることでもあった。

    P.154(慶應大学名誉教授山田辰雄氏の講演)
    近代中国では、政党は常に軍隊を持ち、外国の侵略に対抗するために協力な中央集権の仕組みを必要とした。その結果、多党制のもと、選挙で政権党が代わる仕組みはとれず、一等支配の仕組みしか作れなかったというのだ。(中略)もう一つの特徴が「大好主義」だ。つまり「エリート集団が人民に代わって改革の目標を設定し、人民に政治意識を植え付けて、改革の目標を実現するために人員を動員する。しかし人民が自発的に政治に参加する制度的な保証がそこには欠けている」のだ。

    P.156
    13年秋の三中全会の『決定』においても、「人民は改革の主体であり、党の大衆路線を堅持し、社会が参画できるシステムをつくりだし、人民大衆の積極性、主体性及び創造性を十分に発揮させなければならない」と謳っている。しかし、それは再び「共産党の指導の下で」行われるのだ。
    考えてみれば孔子も立派な政治指導者による立派な政治を実現しようとした。政治指導者が徳を身につけ、その徳の力で政治をする王道政治がそれだ。中国大陸ではなかなか実現しなかったが、シンガポールでリークアンユーがその亜流を実現した。こちらは「徳」の力ではなく、「法の厳格な運用と収入の増大」の力によって、だった。しかし上からの指導は、中国の伝統のような気がする。

    P.216
    昨今の中国脅威論の高まりを、中国の人たちは、なぜそうなるのか理解できないでいる。脅威論を煽るのは、中国を悪者にして、自分たちの悪行を隠し、よこしまな利益を得るためだと考えている。中国の”ものの考え方”が、中国脅威論の高まりという結果をもたらす仕掛けになっていることに、彼らの多くは気づいていない。その”考え方”とは、「中国の基本国策は平和と発展であり、世界平和と発展のために大国としての責任を果たし尽力する。しかし領土や主権、海洋権益と言った中国の生存と発展のために不可欠なものについては、一切譲歩はしない」とまとめることができる。
    つまり自分たちの”核心的”な権利や利益を侵犯することは決して許さないという姿勢と、世界の平和と発展のために努力することとは両立すると考えているのだ。なぜなら中国の「権利や利益」を守るのは当然のことであり、侵犯する相手が悪いのだから、世界の平和と発展を損なっているのは相手だ、という理屈になるからだ。
    だがここに本質的な問題がある。それは正しいか正しくないかを自分たちで決めているのだ。中国は、世界大国になれば何が正しいかを自分で決めることができると考えているが、それは大きな間違いだ。

    P.219
    私は、中国がやみくもに歴史のトラウマに突き動かされているだけではないと思っている。「中国は弱かったから、世界に冠たる大帝国の地位を追い落とされた。列強から領土を蚕食され、中国人の誇りはズタズタにされた。だから強国になりたい」という気持ちはわかる。だが強国になった途端に、今度は弱小国に自分の意志を押し付けているのでは、中国が批判してきた帝国主義列強とどこが違うのか、ということになる。5000年の文明を誇る中華の民が結局行き着いた先が、西洋の帝国主義と同じであったというのでは、中華文明の名が廃る。ご先祖様に申し開きがたたないのではないか。
    だから私は、彼らに対し、「中華文明の末裔はそれにふさわしい貢献をすべきである」と主張してきた。それも、力で自分の意志を押し付ける覇道ではなく、徳の力で従わせる王道によって、である。この私の議論に正面から反対する中国の知識人に、まだであったことはない。

  • 非常に読みやすく、良くまとまっている。中国の政権に対し手厳しく批判を加えているが、良いところと悪いところ双方に目を向け、冷静に分析しようとする姿勢は好ましい(ただし、一般的な日本目線ではあり新奇性はないかも)。トウ小平~習近平までの共産党内部の政治ドラマが、ルポルタージュのように描かれ非常に面白く勉強になる。他書に触れる必要はあるだろうが、本書は知識整理に活用できる点で価値が高く、個人的に要再読の一冊となった。

  • 中国共産党の歴史的経緯を踏まえた上で習近平やその政治を語った一冊である。

    習近平だけでなくそれ以前の中国共産党の政治の歴史を記している。そのため無学者でも理解がしやすい内容であった。強いて言えば読み仮名が欲しかった。

    毛沢東というカリスマ溢れるリーダーが共産党を設立。その後、鄧小平や江沢民と受け継がれていく中で段々と腐敗していく中国共産党。派閥争いやその構造上の問題、方針の問題など様々な問題を抱えた状態の政府を任された習近平は具体的な目標を掲げ実行していく。

    本書を読む前は中国の強行姿勢は「自国の利益」だけを重視したものだと考えていた。しかし、中国国民は日本人とは意識の段階で「世界における大国」という解離があることがわかった。このことから中国はただ自分のためだけに動いているわけではないということがわかった。それでも他国からすれば脅威であることに違いない。だから、中国との歩み寄りによる相互理解が重要なのだと感じた。そんな一冊である。

  • 元中国大使の著者が、中国の政治体制や中国共産党の抱える課題、軍事力を増強する理由等を分かりやすく解説した書。2015年執筆。

    改革解放路線により、資本家を含めた国民「みんなの党」となった中国共産党は、あらゆる層を満足させなければならない、というおおよそ不可能な課題を負うこととなった。民主的な手続きをへた政権でない中国共産党は、国民全体を満足させられなければ、統治の正当性を維持できない(むしろ、末端組織まで張り巡らされた党による支配体制が腐敗を生んでおり、国民の不満が溜まっている)。そのような中、対外強硬姿勢をとり、ナショナリズムという国民感情に訴えるのが、統治の正当性を支える安易な手段になってしまっている、というのが現状のようだ。

    また、「近代中国の屈辱の歴史がトラウマとして残っている」ため、多くの中国人は「とにかく中国は強くなければならず、大国にふさわしい軍事力を持つべきだ」と自然に考えているという(中国共産党自体にも、大国への根強い不信感゛弱者メンタリティー゛がある)。国内統治の手段としての中国共産党の対外強硬姿勢と、軍事強国たるべしという国民感情が相俟って、我が国をはじめとする近隣国への軍事圧力が増大している、ということのようだ。

    今後経済成長が鈍化していくなかで、中国はあくまで経済優先でいかざるをえない、というのが著者の見立てだが、果して…。

  • 【189冊目】2010年まで中国大使を務めた著者による現代中国の分析と未来予想図。明快な筆致と、基礎的な知識を網羅した内容で、必読の書だと感じた。
    以下、備忘。
    ・現在の体制は習・王体制と呼ばれるほど、紀律担当の常務委員の王岐山の重要性が高い。
    ・2017年の共産党全国代表大会では、その王岐山が引退するかどうかが注目される。
    ・中国民衆は、環境汚染と食の安全の2つに本気で怒っている。
    ・共産党の基層単位は、学校や企業、軍などあらゆるところに及んでいて、「共産党の指導」による統治が全国に及ぶよう作用している。
    ・現在の共産党による統治の正当性は、高い経済成長により支えられている面が大きい。
    ・強力な指導者であった毛沢東から、党総書記ではないのに実質的な指導者として振る舞った鄧小平より後の世代では、指導者個人の力による統治の余地が徐々に狭まり、制度や法が統治の重要なツールとなりつつある。

  • 中国共産党の組織体制からその思考方法の概略をつかむことができる。鄧小平以後の指導者についての説明も多い。

    習近平についての記述は後半でやっと出てくる。中国が抱えているジレンマや共産党についての知識を学ぶことが出来る。ネトウヨはじめ中国を毛嫌いしている人こそこういった本を読んで知識を身に付けるべきだろう。

  • 当たり前だが、習近平氏が国家主席に就任した際には、歴代の国家主席のようなカリスマ性を感じなかったが、本書を読んで共産党の腐敗を打開するために本腰を入れていることが理解できた。数十年後、習近平氏の偉業として振り返られる日が来るのだろう。

  • ようやくマトモな中国論に出会った。特にトラ退治の対象になっている人物の背景や繋がりがよく理解できた。
    チャイナスクールの代表たる著者は中国に好意的な見方をしているが、逆に本書を読んで中国の限界が見えた気がする。共産党一党独裁体制のままで中進国のワナから抜け出せるとは思えない。これからも社会は複雑化する一方であり、先進国になった段階で統治能力を越えるだろう。その意味で著者の洞察は的確である。
    外交と軍事の将来についても、中国びいきが過ぎて正しい認識ができていないようだ。2016年現在の南シナ海の状況をどう説明するのか?尖閣とは異なり、南沙諸島での軍事基地建設は資源確保=生き残りが目的ではない。西太平洋の支配を狙った大国的野心が背景だ。世界秩序の維持が自国の利益にもなるのだから一国の指導者は紛争を避けるはず、というのはあまりにもナイーブに過ぎる。80年前の日本の姿をお忘れか?

  • 冷静で客観的。やっぱり現場を知っている人は違うなと思う。

  • 本書の題名が示す様に中国はトップに立つ人物によって国の性格が大きく変わる。それは中国の実体が共産党だからであろう。つまり共産党が何を考え、組織が安定している華道家が中国にとって最も重要なことであると言える。

    習近平氏は国民のベクトルを合わせるために、15の改革項目を掲げ、2020年までに結果を出すとしている。残念ながら、同じ2020年に開催予定の東京オリンピックメイン会場の建設費用問題を議論している日本とは視座の違いを感じざるを得ない。

    また、今まさに国会で議論している安保関連法案についても、明治時代に福沢諭吉が唱えた「脱亜入欧」と大差ない様に思える。一方、中国は中華思想に基づき、独自の社会主義を構築しようとしている。民主化という観点からは受け入れがたい政策が多々あるが、経済的発展を続けいていく限りは安定していると言える。
    しかし、逆に経済の変化が激しく、共産党の統治が追いつかなくなった時に中国が危機を迎えるとも言える。

  • 中国はこのあとどこに行こうとしているのか。その動きのベースにある考え方が、この本には書かれているように思える。

  • いままで余りきちんと勉強していなかったのですが、ようやくきちんと勉強しました。日々の報道が偏りがちで、表面上の話が多いですが、違った視点から勉強になりました。

  • 最近読んだ中国関連の本の中では、最も深い考察と思えた。推察はそう断っているところも好感をもてる。良い本である。

  • 書籍についてこういった公開の場に書くと、身近なところからクレームが入るので、読後記はこちらに書きました。

    http://www.rockfield.net/wordpress/?p=5203

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著者プロフィール

宮本アジア研究所代表、日本日中関係学会会長、日中友好会館会長代行、日本アジア共同体文化協力機構理事長

1946年生まれ。京都大学法学部卒業。69年外務省入省。87年外務大臣秘書官、90年中国課長、94年アトランタ総領事、2001年軍備管理・科学審議官、02年ミャンマー大使などを経て、06年より10年6月まで中国大使。


「2022年 『東アジア 最新リスク分析』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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