好運の条件 生き抜くヒント! (新潮新書)

  • 新潮社 (2015年6月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784106106231

作品紹介・あらすじ

世間、常識、健康、時代……どう考えればいいか? 無常の風吹く世の中で、悩みと老いと病に追われながらも「好運」とともに生きるには―著者ならではの多彩な見聞にユーモアをたたえた、36の人生の知恵。

感想・レビュー・書評

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  • この本は2015年に刊行されました。
    著者は1932年生まれなので、著者が80歳を越えてから、書かれたものと思われます。

    41~42頁。
    15世紀の宗教家・蓮如のことが書かれている。
    蓮如は面白いことを言う人だったそうです。
    例えば、
    「人は慣れると手ですることを足でするようになる」
    「人は軽気がよき」
    「しゃべれ、しゃべれ」
    「しゃべらぬ者は、おそろしき」
    など。

    真意はともかく、この辺の軽さというのは、大事だと思う。
    まあ、自分の場合、最近は、けっこう気軽に、人に話しかけるようになってきている。
    コロナにより、人との距離が従来より離れているので、無意識のうちに、縮めようとしているのかな。


    151頁。
    高齢者の目標について、書かれている。
    「転倒しない、誤嚥をさける、これだけでも高齢者の年頭の目標としては十分だろう。」とのこと。
    この辺は、中々良いんじゃないかなと思う。もちろん、現在59歳の自分が言うのだから、本当の高齢者との間にはギャップはあると思うが。


    154頁。
    まず、十代までは「腹十分」。
    食べたいだけ食べる。それでも何とかなる年代だ。
    二十代では「腹九分」にしよう。
    三十代が「腹八分」の時期である。やや控え目、といったところだ。
    四十代にはいると「腹七分」くらいでもちょうどいい。
    五十代で「腹六分」。
    六十代にはいれば「腹五分」をおすすめする。
    七十代のかたがたは「腹四分」ぐらいが適当ではあるまいか。
    八十代ともなれば「腹三分」で十分だ。

    これは、著者が冗談半分で言っていることらしい。
    だけど、59歳になった今は、少しはわかるようになってきたような。
    若い時期に比べると、食は細くなっているし。
    食欲自体があまりない。
    おいしそうに盛り付けたり、酢の物を加えたりしないと、中々食が進まない。
    当然ながら、食べることによる幸福感が弱くなっている。
    飢えることなく食べられるのは、幸せだと自分に言い聞かせながら食べている。
    まあ、そんな状態である。

    以下、2020年2月5日、追記。

    昨日読了。
    五木寛之さんの作品に流れる「優しさ」は、心地よい。
    寝床に入ってから、寝る前に数ページ読み続けて、時間をかけて読了した作品である。
    対して、曽野綾子さんの作品に流れる「厳しさ」は、さすがに寝る前には読みにくいような。

  • 1970年から今もなお続いている大河小説「青春の門」の作者であり、アメリカの大ヒット小説「かもめのジョナサン」の翻訳者としても有名な五木氏が、人生で大切なのは努力ではなくて、実は「運」ではなかろうかと最近考えるようになったというエッセイ集。人間一人ひとりが持って生まれた運、「ラッキー」と呼ばれる「幸運」ではなくて「ハッピー」を呼び込む「好運」という運に対して、謙虚に感謝しながら生きていくことが幸せであるという人生の提言書。終戦後の混乱の中、平壌から引き上げる際に母を失い、苦学しながら作家デビューを果たすも三度に渡るうつ病に苦しめられるなど、平穏無事とは程遠い人生を歩んで来た著者が、無常の風が吹く現世で、老いと病に追われながらも心安らかに生き続けるための秘訣を披露する。本書は2014年5月から週刊新潮に連載された『生き抜くヒント!』を一冊にしたもので、人生の達人による「生き方のすすめ」とも呼ぶべき書。

  • 母が入院中に読んでいた週刊新潮に連載されているコラムを読ませてくれたのがきっかけで図書館で文庫本を借りてきた。

    父と同い年の五木寛之さん。長年生きてきた作者の知識、経験、記憶、洞察を垣間見る。深みのある人生を送ってきたんだろうと思う。これだけ語れる人生を自分も送れればと思う。

  • 五木寛之さんの楽しいエッセイ「好運の条件」、2015.6発行です。著者は昭和7年福岡生まれですが、立ちションするご婦人方はめずらしくなく、世間話をしたりしてすこぶる屈託がなかったそうです。のどかな時代でした。「愛の水中花」という歌がありましたが、「愛」を「老い」に変えて歌うとぴったりとか、笑ってしまいました。最近は「常識」が通用しないおそろしい時代と。特に健康・治療。血圧は200でもOK、メタボOK、素食は駄目・高齢者は朝からステーキを、卵は一日5個でも10個でもOK、塩分と血圧は関係なしetc
    ①人間、長く生きていれば結構面白いことに出会うもの ②当てにならない健康寿命。小太りでもやせ型でも、長生きする人は長生きする ③なにが丈夫だって、人間の体ほど丈夫なものはない。畏敬と感謝の念を。 五木寛之 著「好運の条件」、2015.6発行。
     昭和7年生まれの五木寛之さん、人生の大半は「努力」より「運」ではないかと、年をとるにつれてそう考えるようになったそうです。「好運の条件」、2015.6発行、再読。①子供の頃にやったことは一生忘れない。20歳を過ぎてやったことは60あたりで半分忘れ、70歳で3分の2、80歳を過ぎれば殆ど残っていない。子供時代の教育がすべて。②血圧は200でも大丈夫。健康とか治療に関して、あらゆる常識が常識でなくなってしまった ③なにが丈夫ったって、人間の体ほど丈夫なものはない ④心なきもの、それは医師。

  • 五木寛之 氏の著書です。

    「週刊新潮」に連載したエッセイをまとめた本です。

    読むと少しホッとした気持ちになりました。
    忙しい合間に読むのが良いかと思います。

    文中に出てきた「ストトン節」をネットで検索したら、動画がありました。
    これはこの本を読まなければ出会わなかった曲だな。
    それだけでも私には価値がありました。

  • 文章がやさしく、非常に読みやすい。
    生きるヒントが随所に見られ、参考になるところが多い。

  • バリアフリーの家だからこそ、段差を越えるだけの筋力をなくしてしまうという考え方は正しいと思う。

  • 五木寛之は鉄板。また読み返そう。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

五木寛之の作品

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